保育士

保育士 保育実習理論 問33|部分実習の指導計画と記録・自己評価

問題

保育士 | 保育実習理論 | 令和8年4月1日時点の法令・指針に基づく

次の文は、保育所で実習中のSさん(保育実習生)が、4歳児クラスで新聞紙を使った遊びの部分実習を行ったときの、部分実習案の作成と実習後の振り返りに関する記述である。「保育所保育指針」及び「保育所保育指針解説」に照らして、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 部分実習案の「保育者の援助」欄に、言葉をかけたり手を添えたりするだけでなく、子どもが不安そうに振り向いたときには、ただ近くにいて目を見て頷くという関わりも書き入れた。 B 振り返りでは、自己評価は子どもの発達等を何らかの基準に照らして到達度として評定することを目的として行うものと捉え、ねらいの達成状況を子どもごとに到達度で記した。 C 実習後の記録では、子どもの遊びの様子を思い返して書くとともに、自分の設定したねらいや内容・環境の構成・関わりなどが適切であったかを見直す視点からも書いた。 D 同じ子ども、同じような場面であれば、援助のあり方を一律にそろえることが子どもの主体性の発揮につながると考え、場面ごとの言葉かけを一つに決めて部分実習案に記した。

【この問題について】

本問は、保育士試験(一般社団法人 全国保育士養成協議会 実施)の筆記試験科目「保育実習理論」の出題範囲に基づき、goukaku-navi.jp が独自に作成したオリジナル問題です。全国保育士養成協議会が作成した試験問題を転載・改変したものではありません。

※本サイトは一般社団法人 全国保育士養成協議会とは一切関係ありません。

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正解は 3
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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、一般社団法人 全国保育士養成協議会とは一切関係ありません。

正答は3です。指針解説は、保育士等の援助を、言葉をかける・手を添えるほか、ただ近くにいて目を見て頷くことなど多岐にわたるものとしています(A)。記録には、子どもに焦点を当てる視点と、自分の設定したねらいや内容・環境の構成・関わりなどを見直す視点があります(C)。自己評価は到達度の評定を目的とするものではなく(B)、援助のあり方は一律なものではありません(D)。

A ○ 指針第1章3(3)ウは、子どもの主体的な活動を促すには保育士等が多様な関わりをもつことが重要だとしています。指針解説は、援助を「一緒に遊ぶ・共感する・助言する・提案する・見守る・環境を構成する」など多岐にわたるとし、言葉をかけたり手を添えたりすることもあれば、何も言わずに近くにいて、子どもが不安そうに振り向いた時には目を見て頷くということもある、と述べています。

B × 指針解説(3(4)ア)は、自己評価は子どもの育ちとニーズを把握し、より適切な環境や働きかけを検討することを目的として行うものであり、子どもの発達等を何らかの基準に照らして到達度として評定することを目的とするものではない、としています。

C ○ 指針解説(3(3)エ)は、記録の視点として、子どもに焦点を当てて生活や遊びの様子を思い返す視点と、保育士等が自分の設定したねらいや内容・環境の構成・関わりなどが適切であったかを見直す視点を挙げ、双方の視点から記録することを示しています。

D × 指針解説(3(3)ウ)は、同じ子ども、同じような場面であっても、その時々の状況によって援助のあり方は一律なものではなく、状況に応じて多様な方法で適切に援助していくことが求められる、としています。

以上から、A○ B× C○ D×の3が正答です。

指針の位置づけ 指針第1章3(3)は指導計画に基づく保育の実施に当たっての留意事項で、ウは保育士等の多様な関わりと豊かな体験への援助、エは「子どもの実態や子どもを取り巻く状況の変化などに即して保育の過程を記録するとともに、これらを踏まえ、指導計画に基づく保育の内容の見直しを行い、改善を図ること」を定めています。続く3(4)ア(ア)は「保育士等は、保育の計画や保育の記録を通して、自らの保育実践を振り返り、自己評価することを通して、その専門性の向上や保育実践の改善に努めなければならない」としています。部分実習でも、案を立て、実践し、記録し、振り返るという流れはこの規定に沿っています。

援助の幅 指針解説は、子ども自身に直接関わる援助のほか、居心地がよく生活の見通しがもちやすいように環境を整えたり、集中して遊び込めるように時間のゆとりをとったりするなど、場や生活の流れを調整して子ども自身による活動の展開を促す援助もあるとしています。「保育者の援助」欄は、言葉かけだけでなく、こうした関わりも含めて考えることができます。

記録から次の計画へ 指針解説は、記録を通して子どもの思いや体験したことの意味を読み取り、援助が適切であったかを振り返り、改善すべき点を次の指導計画に反映させていく一連の流れを保育の過程と呼んでいます。自己評価についても、指導計画のねらいや内容と実際の子どもの姿を照らし合わせ、次の計画のねらいや内容を設定する上で必要な情報や観点を得る、と述べています。

紛らわしい点 Bは「ねらいの達成状況」を見ること自体は指針解説にもある(ねらいと内容の達成状況を評価することを通して子どもの育ちを捉える)ため正しく見えますが、自己評価の目的を「到達度として評定すること」に置き換えている点が誤りです。Dは「子どもの主体性」という指針解説の語を使っていますが、主体性を発揮できるよう求められているのは、一律な援助ではなく状況に応じた多様な援助です。

この問題の根拠
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です。保育士試験(一般社団法人 全国保育士養成協議会 実施)の筆記試験科目「保育実習理論」の出題範囲・保育所保育指針・関係法令に基づいて作っています。一般社団法人 全国保育士養成協議会が作成した試験問題を転載・改変したものではありません。根拠・出典:保育所保育指針(平成29年厚生労働省告示第117号)第1章 3(3)ウ・エ、3(4)ア(ア)/保育所保育指針解説 第1章 3(3)ウ・エ、3(4)ア条文の原文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で確認できます。法令・指針は令和8年4月1日時点の内容に基づきます。

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