保育士試験の筆記9科目のうち「保育の心理学」が何を扱うかを、全国保育士養成協議会の出題範囲に沿って整理しました。範囲に含まれる3つの教科目(保育の心理学・子ども家庭支援の心理学・子どもの理解と援助)の項目と、保育所保育指針とその解説が発達や学びをどう書いているかを、確認日つきで紹介します。
目次
結論:「保育の心理学」は、筆記9科目のうち、子どもの発達の過程と特徴、発達を捉える視点、乳幼児期の学びと保育、家族や子育て家庭、そして子どもを理解する方法と援助を扱う科目です。協議会の出題範囲は、養成課程の3つの教科目「保育の心理学」「子ども家庭支援の心理学」「子どもの理解と援助」の内容で示されています。公的文書で確かめられる根拠には、保育所保育指針(第1章の保育の方法、第2章の年齢ごとの発達の特徴、第4章の子育て支援)とその解説があります。一方、発達理論を提唱した研究者の名前や、理論ごとの発達段階の名称は、協議会の出題範囲・教授内容・指針・解説のどれにも記載がありません(2026-10-12 時点)。
「保育の心理学」は何を扱う科目か
協議会の「保育士試験出題範囲」(PDF)は、この科目の出題の基本方針を、次のように書いています。
- 「保育実践に関わる心理学の知識及び発達の基本原理について体系的に理解しているかを問うことを基本とする。」
- 問題選択については、「子どもの発達過程における心理及び発達の特徴を理解しているかという点のほか、生活及び遊びを通して学ぶ子どもの経験及び学習の過程について、また、保育における発達援助、家庭の理解及び子どもの発達に関する現代的課題に関しても配慮が必要である。」
出題範囲は、養成課程の教科目「保育の心理学」「子ども家庭支援の心理学」「子どもの理解と援助」の3つの内容とされています。筆記試験の科目名は「保育の心理学」の1つで、あとの2つの教科目は、この科目の範囲に含まれています。
出題上の留意事項には、次の点が書かれています。
- 「児童の発達過程及び発達の特性について正しく理解し、保育(養護及び教育)との関連において把握することを主眼として出題する。」
- 「児童の発達課題、初期経験の重要性等、保育の実際において役立つような知識についても問わなければならない。」
- 保育原理、子ども家庭福祉、子どもの保健の出題と、十分関連をとって出題する
令和8年後期の筆記試験での「保育の心理学」:満点100点。令和8年10月24日(土)の1科目目で、入室時間は10:50、試験時間は11:00〜12:00。各科目、満点の6割以上得点した者を合格とする。最終確認日:2026-10-12。出典:全国保育士養成協議会 筆記試験(後期)概要。
筆記試験の問題数:「保育の心理学」は20問。令和8年前期・地域限定の筆記試験の正答表で確認。最終確認日:2026-10-12。出典:全国保育士養成協議会 令和8年筆記試験(前期・地域限定)問題・正答。
配点と免除は筆記9科目と科目免除、合格基準は保育士試験の合格率・合格基準、勉強の計画は保育士試験の独学の勉強法にまとめています。
3つの教科目の項目:協議会が掲載している教授内容
協議会は、養成課程の「教科目の教授内容」(PDF)を掲載しています。この文書は、「指定保育士養成施設の教授担当者が教授に当たる際の参考とすること」と書かれた、標準的事項の一覧です。出題範囲が指す教科目の内容は、この文書の「保育の心理学」「子ども家庭支援の心理学」「子どもの理解と援助」の各項目にあたります。
教科目「保育の心理学」には、次の3つの目標が書かれています。
- 「保育実践に関わる発達理論等の心理学的知識を踏まえ、発達を捉える視点について理解する。」
- 「子どもの発達に関わる心理学の基礎を習得し、養護及び教育の一体性や発達に即した援助の基本となる子どもへの理解を深める。」
- 「乳幼児期の子どもの学びの過程や特性について基礎的な知識を習得し、保育における人との相互的関わりや体験、環境の意義を理解する。」
内容の項目は、次のとおりです。
| 大項目 | 小項目 |
|---|---|
| 1. 発達を捉える視点 | 子どもの発達を理解することの意義 / 子どもの発達と環境 / 発達理論と子ども観・保育観 |
| 2. 子どもの発達過程 | 社会情動的発達 / 身体的機能と運動機能の発達 / 認知の発達 / 言語の発達 |
| 3. 子どもの学びと保育 | 乳幼児期の学びに関わる理論 / 乳幼児期の学びの過程と特性 / 乳幼児期の学びを支える保育 |
教科目「子ども家庭支援の心理学」の目標には、「子育て家庭をめぐる現代の社会的状況と課題について理解する。」「子どもの精神保健とその課題について理解する。」などが含まれています。内容の項目は、次のとおりです。
| 大項目 | 小項目 |
|---|---|
| 1. 生涯発達 | 乳幼児期から学童期前期にかけての発達 / 学童期後期から青年期にかけての発達 / 成人期・老年期における発達 |
| 2. 家族・家庭の理解 | 家族・家庭の意義と機能 / 親子関係・家族関係の理解 / 子育ての経験と親としての育ち |
| 3. 子育て家庭に関する現状と課題 | 子育てを取り巻く社会的状況 / ライフコースと仕事・子育て / 多様な家庭とその理解 / 特別な配慮を要する家庭 |
| 4. 子どもの精神保健とその課題 | 子どもの生活・生育環境とその影響 / 子どもの心の健康に関わる問題 |
教科目「子どもの理解と援助」の目標には、「子どもを理解するための具体的な方法を理解する。」「子どもの理解に基づく保育士の援助や態度の基本について理解する。」などが含まれています。内容の項目は、次のとおりです。
| 大項目 | 小項目 |
|---|---|
| 1. 子どもの実態に応じた発達や学びの把握 | 保育における子どもの理解の意義 / 子どもの理解に基づく養護及び教育の一体的展開 / 子どもに対する共感的理解と子どもとの関わり |
| 2. 子どもを理解する視点 | 子どもの生活や遊び / 保育の人的環境としての保育者と子どもの発達 / 子ども相互の関わりと関係づくり / 集団における経験と育ち / 葛藤やつまずき / 保育の環境の理解と構成 / 環境の変化や移行 |
| 3. 子どもを理解する方法 | 観察 / 記録 / 省察・評価 / 職員間の対話 / 保護者との情報の共有 |
| 4. 子どもの理解に基づく発達援助 | 発達の課題に応じた援助と関わり / 特別な配慮を要する子どもの理解と援助 / 発達の連続性と就学への支援 |
この教授内容に載っているのは項目名と目標で、各項目の説明文は載っていません(2026-10-12 時点)。項目の中身を確かめるには、次の節のように、保育所保育指針などの公的文書に当たります。
保育所保育指針とその解説で確かめる:発達の特徴・学び・環境
保育所保育指針の全体像は保育所保育指針の全体像で扱っています。ここでは、「保育の心理学」の範囲と重なる記述を、指針(平成30年度~)と解説から取り上げます。保育原理の側から見た指針は、保育原理の範囲と学び方で扱います。
指針の版と試験の法令基準日:こども家庭庁の保育のページには、「保育所保育指針(平成30年度~)」と「保育所保育指針解説(平成30年度~)」が掲載されている。協議会の筆記試験の案内は、「筆記試験における法令・保育所保育指針等については、令和8年4月1日以前に施行されたものに基づいて出題します。」と書いている。最終確認日:2026-10-12。出典:こども家庭庁 保育・全国保育士養成協議会 筆記試験(後期)概要。
発達の捉え方:順序性、総合性、個人差
指針の第1章(保育の方法)は、保育士等が留意する事項の一つとして、「子どもの発達について理解し、一人一人の発達過程に応じて保育すること。その際、子どもの個人差に十分配慮すること。」と書いています。
解説は、この項目の説明で、発達について次のように書いています。
- 「発達には、ある程度一定の順序性や方向性がある。」
- 「身体・運動・情緒・認知・社会性など様々な側面が、相互に関連しながら総合的に発達していくものである」
- 一方で、「実際の子どもの育ちの姿は直線的なものではなく、行きつ戻りつしながら」、停滞しているように見えたり、ある時急速に伸びを示したりする
- 「同じ月齢・年齢の子どもであっても、環境の受け止め方や環境への関わり方、興味や関心の対象は異なる」。また、発達の側面によって、一人の子どもの中にも違いがある
協議会の教授内容にある「子どもの発達と環境」「発達の課題に応じた援助と関わり」は、こうした記述と対応します(この対応は当サイトの整理で、協議会の資料に根拠文書の指定はありません)。
年齢ごとの発達の特徴:指針第2章の基本的事項
指針の第2章は、子どもの年齢を3つに分けて、ねらい及び内容を示しています。各区分の冒頭の「基本的事項」に、その時期の発達の特徴が書かれています。
指針第2章の年齢区分:乳児保育、1歳以上3歳未満児の保育、3歳以上児の保育の3区分で、それぞれの冒頭に基本的事項(発達の特徴)を示す。最終確認日:2026-10-12。出典:こども家庭庁 保育所保育指針(平成30年度~)。
- 乳児:「視覚、聴覚などの感覚や、座る、はう、歩くなどの運動機能が著しく発達し」、「特定の大人との応答的な関わりを通じて」情緒的な絆が形成される、という特徴があるとされています。そのため乳児保育は、愛情豊かに、応答的に行われることが特に必要とされ、ねらい及び内容は3つの視点(身体的発達、社会的発達、精神的発達)でまとめられています
- 1歳以上3歳未満児:基本的な運動機能が発達し、語彙が増加し、「自分の意思や欲求を言葉で表出できるようになる」とされています。「自分でできることが増えてくる時期」であることから、保育士等は、自分でしようとする気持ちを尊重し、温かく見守るとともに、愛情豊かに、応答的に関わることが必要とされています
- 3歳以上児:運動機能の発達により基本的な動作が一通りできるようになり、基本的な生活習慣もほぼ自立できるようになるとされています。「仲間と遊び、仲間の中の一人という自覚が生じ、集団的な遊びや協同的な活動も見られるようになる」ため、保育では「個の成長と集団としての活動の充実が図られるようにしなければならない」とされています
児童福祉法は、乳児と幼児の年齢を、次のように定めています。
児童福祉法の乳児と幼児の定義:児童福祉法第4条第1項は、乳児を満1歳に満たない者、幼児を満1歳から小学校就学の始期に達するまでの者と定める。令和8年4月1日時点の条文と現行の条文(令和8年10月1日施行の版)で同じ(2026-10-12 確認)。最終確認日:2026-10-12。出典:e-Gov法令検索 児童福祉法。
指針の年齢区分(1歳以上3歳未満児、3歳以上児)と、法律上の乳児・幼児の区分は、別のものです。どちらの区分の話かを、読み分けます。
愛着(アタッチメント)と基本的信頼感
解説は、乳児保育の社会的発達に関する視点「身近な人と気持ちが通じ合う」の説明で、人との関わりを次のように位置づけています。
- 乳児期に、子どもは特定の保育士等による愛情豊かで受容的・応答的な関わりを通して、「相手との間に愛着関係を形成し、これを拠りどころとして、人に対する基本的信頼感を培っていく」
- 愛着関係が育まれている現れとして、「初めて会った人や知らない人に対して泣くなど、人見知りをするようになる」
- 特定の保育士等との安定した関係を基盤にして、次第に他の子どもに対しても関心をもつようになる
解説には、このほか、乳児の発達の説明で「6か月頃には身近な人の顔が分かり、あやしてもらうと喜ぶなど、愛情を込めて受容的に関わる大人とのやり取りを楽しむ中で、愛着関係が強まる」とあり、愛着の対象である特定の保育士等が視界の範囲内にいることで子どもの情緒は安定する、とも書かれています。
解説の「愛着」の用語:保育所保育指針解説は、この関係を「愛着」「愛着関係」という語で書いている。カタカナの「アタッチメント」という語は、解説の本文には出てこない。最終確認日:2026-10-14。出典:こども家庭庁 保育所保育指針解説(PDF)。
指針本文の第1章(養護に関わるねらい及び内容)にも、「情緒の安定」のねらいとして、「周囲から主体として受け止められ、主体として育ち、自分を肯定する気持ちが育まれていくようにする」ことが書かれています。
生活と遊びを通した学び、環境の意義
指針の第1章は、保育の方法として、「生活や遊びを通して総合的に保育すること」を挙げています。解説は、遊びと発達の関係を、次のように説明しています。
- 「遊びは、それ自体が目的となっている活動であり」、何よりも「今」を十分に楽しむことが重要である
- 「子どもの諸能力は生活や遊びを通して別々に発達していくのではなく、相互に関連し合い、総合的に発達していく」
環境については、指針の第1章(保育の環境)が、「保育の環境には、保育士等や子どもなどの人的環境、施設や遊具などの物的環境、更には自然や社会の事象などがある。」と書いています。協議会の教授内容にある「保育における人との相互的関わりや体験、環境の意義」と対応する記述と読めます。
学びについては、指針の第1章が「育みたい資質・能力」として、次の3つを一体的に育むよう努めるとしています。
- 「知識及び技能の基礎」
- 「思考力、判断力、表現力等の基礎」
- 「学びに向かう力、人間性等」
また、「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」については、解説が、「到達すべき目標ではない」こと、個別に取り出されて指導されるものではないことに留意する必要がある、と書いています。姿の一つ一つの中身は保育所保育指針の全体像にまとめています。
発達理論と人名:公的な資料で確かめられること、書かれていないこと
教授内容には、「発達理論と子ども観・保育観」「乳幼児期の学びに関わる理論」という項目があります。ただし、書かれているのは項目名だけです。
- 協議会の出題範囲、協議会が掲載している教科目の教授内容、保育所保育指針、保育所保育指針解説には、発達理論を提唱した研究者の名前の記載がありません(2026-10-12 時点)
- 同じ4つの資料に、理論ごとの発達段階の名称の記載もありません(2026-10-12 時点)。時期の区分として出てくるのは、乳児期・幼児期などの語や、教授内容の「乳幼児期から学童期前期にかけての発達」のような生涯発達の項目名です
- 「発達課題」「初期経験の重要性」は、出題上の留意事項や教科目の目標に語として出てきます。ただし、具体的な課題の一覧や、初期経験の内容の記載はありません(2026-10-12 時点)
協議会の資料が示しているのは、「発達理論と子ども観・保育観」「乳幼児期の学びに関わる理論」という項目名までです。テキストなどで発達理論を学ぶときは、出典の版や根拠を確かめたうえで、それぞれの理論が上の表のどの項目(発達を捉える視点、子どもの学びと保育、生涯発達など)に当たるのかを意識して整理すると、範囲との対応が分かりやすくなります。
「子ども家庭支援の心理学」の範囲:家族、子育て家庭、子どもの精神保健
この教科目の内容は、前の節の表のとおり、生涯発達、家族・家庭の理解、子育て家庭に関する現状と課題、子どもの精神保健の4つの大項目です。
保育士の仕事としての家庭への支援は、指針の第4章(子育て支援)に書かれています。第4章の冒頭は、子どもの育ちを家庭と連携して支援していくとともに、保護者及び地域が有する子育てを自ら実践する力の向上に資するよう留意する、という趣旨で始まります。主な記述は次のとおりです。
- 子育て支援の基本として、「保護者の気持ちを受け止め、相互の信頼関係を基本に、保護者の自己決定を尊重すること」
- 保護者に育児不安等が見られる場合は、「保護者の希望に応じて個別の支援を行うよう努めること」
- 子どもに障害や発達上の課題が見られる場合は、「市町村や関係機関と連携及び協力を図りつつ、保護者に対する個別の支援を行うよう努めること」
- 外国籍家庭など、特別な配慮を必要とする家庭の場合は、状況等に応じて個別の支援を行うよう努めること
児童福祉法は、保護者の責任と保育士の定義を、次のように定めています。
- 第2条第2項:「児童の保護者は、児童を心身ともに健やかに育成することについて第一義的責任を負う。」
- 第18条の4:保育士とは、保育士登録を受け、保育士の名称を用いて、「専門的知識及び技術をもつて、児童の保育及び児童の保護者に対する保育に関する指導を行うことを業とする者」をいう
第2条・第4条・第18条の4は、令和8年4月1日時点の条文と現行の条文で同じです(2026-10-12 に e-Gov法令検索で確認)。保護者への支援や虐待の通告の制度は、子ども家庭福祉の範囲と学び方で法律の側から整理しています。
教授内容の項目と、指針の記述の対応を、表にまとめました。この対応は当サイトの整理で、協議会の資料に根拠文書の指定はありません(2026-10-12 時点)。
| 教授内容の項目 | 指針の主な記述 |
|---|---|
| 親子関係・家族関係の理解 | 第1章 保育の方法:保護者の状況やその意向を理解、受容し、それぞれの親子関係や家庭生活等に配慮する |
| 多様な家庭とその理解、特別な配慮を要する家庭 | 第4章:障害や発達上の課題が見られる場合の個別の支援、外国籍家庭など特別な配慮を必要とする家庭への支援 |
| 子どもの生活・生育環境とその影響、子どもの心の健康に関わる問題 | 第3章 子どもの健康支援:子どもの心身の状態等を観察し、不適切な養育の兆候が見られる場合には、市町村や関係機関と連携する/第4章:不適切な養育等が疑われる家庭への支援 |
「子育てを取り巻く社会的状況」「ライフコースと仕事・子育て」は、項目名だけが示されています。協議会の出題範囲・教授内容に、統計の数値や調査の年版の指定はありません(2026-10-12 時点)。
「子どもの理解と援助」の範囲:観察・記録・省察と、特別な配慮
教科目「子どもの理解と援助」の中心は、子どもを理解する方法(観察、記録、省察・評価、職員間の対話、保護者との情報の共有)と、理解に基づく援助です。指針と解説に、対応する記述があります。
- 記録:「子どもの実態や子どもを取り巻く状況の変化などに即して保育の過程を記録するとともに」、これらを踏まえて指導計画に基づく保育の内容の見直しを行い、改善を図る(第1章 指導計画の展開)
- 評価:保育士等の自己評価に当たっては、「子どもの活動内容やその結果だけでなく、子どもの心の育ちや意欲、取り組む過程などにも十分配慮するよう留意すること」(第1章 保育内容等の評価)
- 解説は、自己評価について、「子どもの発達等を何らかの基準に照らして到達度として評定することを目的とするものではない」と書いています
- 特別な配慮:障害のある子どもの保育については、「一人一人の子どもの発達過程や障害の状態を把握し」、指導計画の中に位置づける(第1章 指導計画の作成)
「子どもに対する共感的理解」「葛藤やつまずき」「環境の変化や移行」などの項目は、項目名が示されています。協議会の資料に、項目ごとの説明は載っていません(2026-10-12 時点)。
出典との対応と、練習のしかた
範囲と根拠文書の対応を、表にまとめました。この対応は当サイトの整理で、協議会の出題範囲の資料に、根拠文書の指定はありません(2026-10-12 時点)。指針は版が改まることがあるので、自分のテキストや問題集が、現行の版に対応しているかを確かめます。
| 範囲 | 主な根拠文書 | 当サイトのページ |
|---|---|---|
| 発達を捉える視点、子どもの発達過程 | 保育所保育指針 第1章(保育の方法)・第2章(基本的事項)、指針解説、児童福祉法 | 保育の心理学の問題 |
| 子どもの学びと保育 | 保育所保育指針 第1章(保育の方法・保育の環境・育みたい資質・能力)、指針解説 | 同上 |
| 子ども家庭支援の心理学 | 保育所保育指針 第3章・第4章、児童福祉法 | 同上 |
| 子どもの理解と援助 | 保育所保育指針 第1章(保育の計画及び評価)、指針解説 | 同上 |
当サイトの問題は、試験の出題範囲に基づいて、合格ナビが作ったオリジナル問題です。協議会が作成した試験問題とは別のもので、協議会とは関係がありません。演習では科目を選んで解き、その場で採点と3段階(初級・標準・上級)の解説を確認できます。模擬試験では、科目ごとの出題数・制限時間・合格基準(6割)にそろえて解けます。科目の出題範囲の一覧は出題内訳と合格基準にもあります。
まとめ・次にやること
- 「保育の心理学」の範囲は、教科目「保育の心理学」「子ども家庭支援の心理学」「子どもの理解と援助」の内容で示されている
- 教授内容に載っているのは項目名と目標で、各項目の説明文は載っていない。中身は、保育所保育指針とその解説などの公的文書で確かめる
- 発達理論の研究者の名前と理論ごとの発達段階の名称は、協議会の出題範囲・教授内容・指針・解説のどれにも記載がない(2026-10-12 時点)
- 法令・指針の基準日は令和8年4月1日以前に施行されたもの。児童福祉法の第2条・第4条・第18条の4は、基準日時点の条文と現行の条文で同じ
次にやることは、①上の3つの表の項目名を、自分のテキストの目次と見比べて、抜けている項目がないかを確かめる、②指針の第2章の基本的事項を、乳児・1歳以上3歳未満児・3歳以上児の順に読む、③問題を解いて、苦手な項目を表の中で見つける、の3つです。子どもの保健との関連は子どもの保健の範囲と学び方に書いています。
よくある質問
Q「子ども家庭支援の心理学」と「子どもの理解と援助」は、筆記試験で別の科目になりますか?
別の科目にはなりません。協議会の出題範囲は、「保育の心理学」の出題範囲を、養成課程の教科目「保育の心理学」「子ども家庭支援の心理学」「子どもの理解と援助」の内容と定めています。令和8年後期の筆記試験の科目表(9科目)にも、「子ども家庭支援の心理学」「子どもの理解と援助」という名前の科目はありません(2026-10-12 時点)。
Q発達理論を提唱した研究者の名前や、理論ごとの発達段階の名称は、公的な資料のどこに書かれていますか?
協議会の出題範囲、協議会が掲載している教科目の教授内容、保育所保育指針、保育所保育指針解説のどれにも、研究者の名前と、理論ごとの発達段階の名称の記載がありません(2026-10-12 時点)。教授内容にあるのは、「発達理論と子ども観・保育観」「乳幼児期の学びに関わる理論」という項目名です。時期を表す語としては、「乳幼児期から学童期前期にかけての発達」のような生涯発達の項目名があります。
Q保育所保育指針の解説は、「愛着」をどう説明していますか?
解説は、乳児保育の社会的発達に関する視点「身近な人と気持ちが通じ合う」の説明で、乳児期に子どもが特定の保育士等による愛情豊かで受容的・応答的な関わりを通して、「相手との間に愛着関係を形成し、これを拠りどころとして、人に対する基本的信頼感を培っていく」と書いています。また、愛着関係が育まれている現れとして、「初めて会った人や知らない人に対して泣くなど、人見知りをするようになる」とも書いています。
Q「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」は、子どもが到達すべき目標として評価するものですか?
保育所保育指針解説は、実際の指導では、この姿が「到達すべき目標ではない」ことや、個別に取り出されて指導されるものではないことに十分留意する必要がある、と書いています。また、全ての子どもに同じように見られるものではなく、卒園を迎える年度の子どもに突然見られるようになるものでもない、とされています。
Q保育の心理学の覚え方のコツは?心理学者の人物一覧はありますか?
公的な資料に、覚えるための人物一覧はありません。協議会の出題範囲・教科目の教授内容、保育所保育指針、指針の解説のいずれにも、心理学者の名前の記載がないためです(2026-10-14 時点)。覚え方は、教授内容の大項目(発達を捉える視点、子どもの発達過程、子どもの学びと保育など)ごとに、指針と解説の記述を表にまとめて、項目名と中身を対応させる方法が、公的資料から確かめられる範囲では確実です。人物と理論の組み合わせは、自分が使うテキストの版で確かめてください。
法令や試験の数字は、改正や年度で変わります。この記事の最終確認日は2026年10月14日です。申込みや合格基準は、必ず試験団体の公式情報で確かめてください。

