問題
子どもの発達の個人差や健康、多様な背景への配慮に関する記述として、適切なものを2つ選びなさい。
【この問題について】
本問は、保育士試験(一般社団法人 全国保育士養成協議会 実施)の筆記試験科目「保育の心理学」の出題範囲に基づき、goukaku-navi.jp が独自に作成したオリジナル問題です。全国保育士養成協議会が作成した試験問題を転載・改変したものではありません。
※本サイトは一般社団法人 全国保育士養成協議会とは一切関係ありません。
※この問題は2つ選ぶ形式です。2つとも選ぶと答え合わせになり、正答の全部を選んだときだけ正解として扱います。
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答え合わせ
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5
自信の3択
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解説
※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、一般社団法人 全国保育士養成協議会とは一切関係ありません。
正答は2と5です。保育所保育指針は、保育全般に関わる配慮事項として、子どもの健康は、体の育ちとともに、自主性や社会性、豊かな感性の育ちとがあいまってもたらされることに留意するよう示しています(2)。3はこれを「体の育ちによって」と片方だけにしているので誤りです。日本語がまだ十分でない子どもに、身振りや絵カードを使って安心して過ごせるよう工夫するのは適切です(5)。指針は乳児の授乳を「月齢に応じて」ではなく「個人差に応じて」行うとしており(1は誤り)、ハヴィガーストは課題の達成がその後の課題にも影響すると考えました(4は誤り)。
1 × 指針第2章1(2)ア(健やかに伸び伸びと育つ)の内容③は「個人差に応じて授乳を行い、離乳を進めていく中で、様々な食品に少しずつ慣れ、食べることを楽しむ」です。肢は「個人差に応じて」を「月齢に応じて」に入れ替えています。同じ箇所の内容②も「一人一人の発育に応じて、はう、立つ、歩くなど、十分に体を動かす」としており、月齢でそろえるのではなく一人一人に応じる書き方で一貫しています。
2 ○ 指針第2章4(1)イの文言どおりです。
3 × 指針第2章4(1)イは、生理的・身体的な育ち「とともに」、自主性や社会性、豊かな感性の育ちと「があいまって」健康がもたらされるとしています。肢は、身体的な育ちを優先させる形に入れ替えています。
4 × ハヴィガーストは、ある時期の発達課題をうまく達成すると幸福になり、その後の課題の達成も容易になるが、達成できないと不幸になり、社会から認められず、その後の課題の達成も困難になると考えました。前の時期の課題がその後に影響するという考え方です。
5 ○ 言葉が十分に通じない状況では、子どもは不安を感じやすくなります。身振り、絵カード、写真などを取り入れ、安心して過ごせるように工夫することは、一人一人の子どもの気持ちを受け止めて援助する(指針第2章4(1)ア)適切な配慮です。
以上から、適切なものは2と5です。
指針第2章4(1)「保育全般に関わる配慮事項」のア・イ アは「子どもの心身の発達及び活動の実態などの個人差を踏まえるとともに、一人一人の子どもの気持ちを受け止め、援助すること」、イは「子どもの健康は、生理的・身体的な育ちとともに、自主性や社会性、豊かな感性の育ちとがあいまってもたらされることに留意すること」です。イは、健康を体の面だけでなく、心の育ちと一体のものとしてとらえる見方を示しています。肢3は、この「とともに」「あいまって」という並列の関係を、身体的な育ちを優先させる関係に入れ替えています。
発達課題の考え方 ハヴィガーストは、発達課題を、人生の各時期に達成することが期待される課題として示しました。課題は、身体的な成熟、社会の文化的な要請、個人の価値や願望から生じるとされます。乳幼児期の課題としては、歩行の学習、固形の食物をとることの学習、話すことの学習、排泄のコントロールの学習などが挙げられています。ただし、「この時期にこれができなければならない」と一律に当てはめるのではなく、一人一人の発達の過程と個人差を踏まえて援助することが、現在の保育の考え方です。
多文化の背景をもつ子どもと家庭 外国にルーツのある子どもは、言葉だけでなく、食事、宗教、生活習慣、子育ての考え方などで、園の生活との違いに出会います。指針第4章2(2)ウは、外国籍家庭など、特別な配慮を必要とする家庭の場合には、状況等に応じて個別の支援を行うよう努めることを示しています。保護者とのやり取りでは、やさしい日本語や翻訳の道具を使う、文書に絵や写真を添えるなどの工夫が考えられます。
乳児保育の内容に表れる個人差への配慮 第2章1(2)ア「健やかに伸び伸びと育つ」の内容は、②「一人一人の発育に応じて」体を動かす、③「個人差に応じて」授乳を行い離乳を進める、④「一人一人の生活のリズムに応じて」午睡をする、と、生活の各場面で一人一人に応じることを示しています。保育全般の配慮事項(第2章4(1)ア)で個人差を踏まえるとされていることが、乳児の授乳・離乳・睡眠という具体的な場面にも書き込まれていると読めます。肢1は、このうち③の「個人差に応じて」を「月齢に応じて」に入れ替えています。
紛らわしい点 2と3は同じ指針の文を使い、「とともに…があいまって」と「よりも…によって」の部分だけが違います。どちらか一方の育ちを優先させる言い方になっていないかを確かめます。4は、ハヴィガーストの考え方の「その後の課題の達成にも影響する」という部分を逆にしています。1の「月齢に応じて」はもっともらしく見えますが、指針の文言は「個人差に応じて」です。
- 保育所保育指針・同解説こども家庭庁の公表ページ
出典と作り方
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です。保育士試験(一般社団法人 全国保育士養成協議会 実施)の筆記試験科目「保育の心理学」の出題範囲・保育所保育指針・関係法令に基づいて作っています。一般社団法人 全国保育士養成協議会が作成した試験問題を転載・改変したものではありません。根拠・出典:保育所保育指針(平成29年厚生労働省告示第117号)第2章 1(2)ア(イ)③、第2章 4(1)ア・イ、第4章 2(2)ウ/発達心理学の定説(ハヴィガーストの発達課題)条文の原文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で確認できます。法令・指針は令和8年4月1日時点の内容に基づきます。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・指針は改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 全国保育士養成協議会の公式サイトや関係省庁の公表でご確認ください。本サイトは同協議会と一切関係ありません。
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