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保育士 保育の心理学 問7|乳児期の社会的応答

問題

保育士 | 保育の心理学 | 令和8年4月1日時点の法令・指針に基づく

次のA〜Dは、生まれて間もない時期からみられる乳児の反応や、乳児と大人との関わりについての記述である。A〜Dに当てはまる語句の組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。 A 大人が話しかける声の抑揚やリズムに合わせて、新生児が手足を動かすなど、大人と乳児の動きが互いに同調し合う現象 B 新生児が、向かい合った大人が舌を出したり口を開けたりするのを見て、同じような口の動きをする現象 C 保育室で一人の乳児が泣き出すと、その泣き声を聞いた別の乳児もつられるように泣き出す現象 D 生まれて間もない乳児が、まどろんでいるときなどに、外からの働きかけとは関係なく、ほほえんでいるような表情を見せる現象

【この問題について】

本問は、保育士試験(一般社団法人 全国保育士養成協議会 実施)の筆記試験科目「保育の心理学」の出題範囲に基づき、goukaku-navi.jp が独自に作成したオリジナル問題です。全国保育士養成協議会が作成した試験問題を転載・改変したものではありません。

※本サイトは一般社団法人 全国保育士養成協議会とは一切関係ありません。

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答え合わせ

正解は 2
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、一般社団法人 全国保育士養成協議会とは一切関係ありません。

正答は2です。大人の話しかけのリズムに合わせて赤ちゃんが体を動かすように、お互いの動きが同調し合うことをエントレインメント(A)といいます。大人の舌出しなどを見て同じ動きをするのは共鳴動作(B)、ほかの赤ちゃんの泣き声につられて泣くのは情動伝染(C)です。外からの働きかけと関係なく、まどろんでいるときなどにほほえむような表情を見せるのは生理的微笑(D)で、人に向けたほほえみである社会的微笑とは区別されます。

A エントレインメント 大人の語りかけのリズムと新生児の体の動きが同調する現象で、相互同期性とも呼ばれます。乳児は生まれたときから、人の声などの社会的な刺激に反応しやすい性質をもっていることを示すものとされます。

B 共鳴動作 新生児が、大人の舌出しや口の開閉などの表情を見て、同じような動きをする現象です。メルツォフらの研究で知られ、新生児模倣とも呼ばれます。意図的なまねとは異なり、ほぼ自動的な反応と考えられています。

C 情動伝染 他者の情動(泣く、笑うなど)を見たり聞いたりすることで、自分にも同じような情動が生じる現象です。乳児が他児の泣き声につられて泣くのが典型例で、共感の発達の出発点の一つと考えられています。

D 生理的微笑 外からの刺激とは関係なく、主にまどろみの中などで現れるほほえみのような表情で、自発的微笑とも呼ばれます。やがて人の顔や声に向けてほほえむ社会的微笑へと移っていきます。

したがって2が正答です。3と4はA〜Cの語句が入れ替わり、Dも社会的微笑になっています。5のCの社会的参照は、どうしてよいかわからない場面で大人の表情を手がかりに自分の行動を決めることで、泣き声につられて泣く現象とは別のものです。

乳児は生まれたときから「人」に向かっている エントレインメント、共鳴動作、情動伝染、生理的微笑は、どれも生まれて間もない乳児が、人と関わるための土台となる性質を備えていることを示す現象として説明されます。乳児は人の顔のような図形を好んで見る、人の声に敏感に反応するといった性質ももっており、これらが大人の応答を引き出し、やり取りの始まりになります。

大人の側の応答の意味 これらの現象は、乳児だけで完結するものではありません。乳児がほほえむように見えると、大人はうれしくなって話しかけ、乳児の声や動きに合わせて応じます。こうした応答の繰り返しが、やがて特定の大人との情緒的な絆(アタッチメント)の形成につながっていきます。保育所保育指針の第2章「乳児保育に関わるねらい及び内容」でも、受容的・応答的な関わりの下で、何かを伝えようとする意欲や身近な大人との信頼関係を育て、人と関わる力の基盤を培うことが示されています。

生理的微笑と社会的微笑 生理的微笑は、周囲の人に向けられたものではなく、生理的な状態にともなって生じる表情です。社会的微笑は、人の顔や声などに対して向けられるほほえみで、乳児と大人のやり取りの中で育っていきます。この2つを区別することが、Dの判断の鍵になります。

社会的参照・共同注意との違い 5で使った社会的参照は、もう少し後の時期に、見慣れない物や状況に出会ったときに、養育者の表情や声の調子を見て、近づくか避けるかを決める行動です。共同注意(他者と同じ対象に注意を向けること)と同様に、乳児と大人と物との三項関係が成り立ってから見られるもので、生まれて間もない時期の反応とは発達の位置づけが異なります。

紛らわしい点 「同調」はエントレインメント、「同じ動き」は共鳴動作、「つられて同じ情動」は情動伝染、と手がかりになる言葉で区別すると整理しやすくなります。

この問題の根拠
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です。保育士試験(一般社団法人 全国保育士養成協議会 実施)の筆記試験科目「保育の心理学」の出題範囲・保育所保育指針・関係法令に基づいて作っています。一般社団法人 全国保育士養成協議会が作成した試験問題を転載・改変したものではありません。根拠・出典:発達心理学の定説(エントレインメント〔相互同期性〕、共鳴動作〔新生児模倣〕、情動伝染、生理的微笑と社会的微笑)条文の原文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で確認できます。法令・指針は令和8年4月1日時点の内容に基づきます。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・指針は改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 全国保育士養成協議会の公式サイトや関係省庁の公表でご確認ください。本サイトは同協議会と一切関係ありません。

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