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保育士 保育の心理学 問16|学習理論の種類

問題

保育士 | 保育の心理学 | 令和8年4月1日時点の法令・指針に基づく

次のA〜Dは、学習についての代表的な研究の説明である。それぞれの研究で示された学習の名称の組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。 A パブロフは、犬にベルの音を聞かせた直後に餌を与えることを繰り返すと、やがてベルの音を聞いただけで唾液が出るようになることを示した。 B スキナーは、箱の中のネズミがレバーを押すと餌が出る仕組みをつくり、レバーを押す行動が餌によって強化され、自発的に繰り返されるようになることを示した。 C バンデューラは、大人が人形に乱暴にふるまう様子を見た子どもが、その後、同じような行動をとりやすくなることを示し、自分が直接報酬を受けなくても、他者の行動を見ることで学習が成立するとした。 D ケーラーは、チンパンジーが、手の届かない所にあるバナナを前にしてしばらく様子を見た後、箱を積み重ねて取るなど、場面全体の見通しを得て一気に問題を解決することを示した。

【この問題について】

本問は、保育士試験(一般社団法人 全国保育士養成協議会 実施)の筆記試験科目「保育の心理学」の出題範囲に基づき、goukaku-navi.jp が独自に作成したオリジナル問題です。全国保育士養成協議会が作成した試験問題を転載・改変したものではありません。

※本サイトは一般社団法人 全国保育士養成協議会とは一切関係ありません。

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答え合わせ

正解は 4
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、一般社団法人 全国保育士養成協議会とは一切関係ありません。

正答は4です。ベルの音と餌を結び付けて唾液が出るようになるのは、パブロフの古典的条件づけです(A)。自分から行った行動が報酬によって増えるのは、スキナーのオペラント条件づけです(B)。人の行動を見るだけで学ぶのは、バンデューラの観察学習です(C)。チンパンジーが見通しを得て一気に問題を解決するのは、ケーラーの洞察学習です(D)。学習の仕組みと研究者を対にして整理しておくと判断しやすくなります。

A 古典的条件づけ もともと唾液を出させる刺激(餌)と、本来は関係のない刺激(ベルの音)を一緒に示すことを繰り返すと、ベルの音だけで唾液が出るようになります。刺激と刺激の結び付きによる学習で、レスポンデント条件づけとも呼ばれます。

B オペラント条件づけ 自発的な行動(レバー押し)の後に報酬(餌)が与えられると、その行動が起こりやすくなります(強化)。行動とその結果の結び付きによる学習で、道具的条件づけとも呼ばれます。

C 観察学習 他者(モデル)の行動とその結果を観察することで成立する学習で、モデリングとも呼ばれます。学習する本人が直接報酬や罰を受けなくても成立する点が、条件づけとの大きな違いです。

D 洞察学習 試行錯誤を繰り返すのではなく、場面全体の構造をとらえて見通しを得ることで、一気に解決に至る学習です。ゲシュタルト心理学の立場から示されました。

したがって4が正答です。1はAとB、2はCとDが入れ替わっています。3のBの試行錯誤学習はソーンダイクが問題箱の猫の研究で示したもの、5はA・C・Dが誤っています。

刺激と反応の学習理論 古典的条件づけとオペラント条件づけは、どちらも行動主義の流れの中で研究された学習の仕組みです。古典的条件づけでは、ワトソンが乳児に白いネズミと大きな音を組み合わせて示し、白いネズミを怖がるようにさせた実験が知られており、恐れなどの情動も条件づけによって学習されることを示した例とされます(現在では倫理的に問題のある実験とされています)。オペラント条件づけでは、行動の後に好ましい結果が続くと行動が増え(強化)、好ましくない結果が続くと行動が減る(罰)と説明されます。

試行錯誤学習との区別 ソーンダイクは、問題箱に入れた猫が、さまざまな行動を試すうちに偶然仕掛けを外して外に出られることを繰り返し、次第に早く出られるようになることを示しました。満足をもたらす行動が残るという「効果の法則」を唱え、オペラント条件づけの先駆けとなりました。洞察学習は、この試行錯誤による漸進的な学習と対比される考え方です。

観察学習の過程 バンデューラは、観察学習を、注意(モデルの行動に注意を向ける)、保持(覚えておく)、運動再生(実際に行う)、動機づけ(行う気持ちになる)の過程で説明しました。モデルがほめられるのを見ると、観察した側の行動も起こりやすくなる「代理強化」という考え方も示しています。後に、自分にはできるという見通し(自己効力感)の概念も提唱しました。

保育との関係 子どもは、保育士や友達の姿を見て多くのことを学びます。保育士が物を丁寧に扱う、友達に優しく声をかけるといった日々の姿そのものが、子どもにとってのモデルになります。また、望ましい行動に気付いて認める関わりは強化として働きますが、ごほうびで行動を操作することばかりに頼ると、活動そのものへの興味が育ちにくくなる場合があること(アンダーマイニング効果)にも注意が必要です。

紛らわしい点 「刺激と刺激の結び付き」は古典的条件づけ、「行動と結果の結び付き」はオペラント条件づけ、「見て学ぶ」は観察学習、「見通しで一気に」は洞察学習、と手がかりで区別できます。

この問題の根拠心理学の定説(パブロフの古典的条件づけ、スキナーのオペラント条件づけ、バンデューラの観察学習〔モデリング〕、ケーラーの洞察学習、ソーンダイクの試行錯誤学習)
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です。保育士試験(一般社団法人 全国保育士養成協議会 実施)の筆記試験科目「保育の心理学」の出題範囲・保育所保育指針・関係法令に基づいて作っています。一般社団法人 全国保育士養成協議会が作成した試験問題を転載・改変したものではありません。根拠・出典:心理学の定説(パブロフの古典的条件づけ、スキナーのオペラント条件づけ、バンデューラの観察学習〔モデリング〕、ケーラーの洞察学習、ソーンダイクの試行錯誤学習)条文の原文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で確認できます。法令・指針は令和8年4月1日時点の内容に基づきます。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・指針は改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 全国保育士養成協議会の公式サイトや関係省庁の公表でご確認ください。本サイトは同協議会と一切関係ありません。

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