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保育士 保育の心理学 問24|一次的感情・二次的感情と感情の調整

問題

保育士 | 保育の心理学 | 令和8年4月1日時点の法令・指針に基づく

次のA〜Dは、感情の発達に関する記述である。それぞれに当てはまる語句の組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。 A 喜び、悲しみ、怒り、恐れなど、誕生後の早い時期から表出がみられる基本的な感情。 B 自分が他者から見られている存在であるという意識や、ルール・基準の理解を土台にして現れる、照れ、誇り、恥、罪悪感などの感情。 C 高ぶった気持ちを、気をそらす、人に慰めてもらう、自分に言い聞かせるなどの方法で落ち着かせ、状況に合わせて整える働き。 D 欲しくなかったプレゼントをもらっても笑顔でお礼を言うように、その場で期待される表情を、本当の気持ちとは別に示すときの社会的な決まり。

【この問題について】

本問は、保育士試験(一般社団法人 全国保育士養成協議会 実施)の筆記試験科目「保育の心理学」の出題範囲に基づき、goukaku-navi.jp が独自に作成したオリジナル問題です。全国保育士養成協議会が作成した試験問題を転載・改変したものではありません。

※本サイトは一般社団法人 全国保育士養成協議会とは一切関係ありません。

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答え合わせ

正解は 4
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、一般社団法人 全国保育士養成協議会とは一切関係ありません。

正答は4です。喜び・悲しみ・怒り・恐れのように早くから見られる感情を一次的感情(A)、自分が見られているという意識やルールの理解が育ってから現れる照れ・誇り・恥・罪悪感などを二次的感情(B)といいます。気持ちを落ち着かせて整える働きは情動調整(C)、本当の気持ちとは別に場面に合った表情を示す決まりは表示規則(D)です。感情は「生まれつき全部そろっている」のではなく、自己意識や人との関わりの中で広がっていく、という流れで覚えましょう。

A 一次的感情 喜び、悲しみ、怒り、恐れ、驚き、嫌悪など、乳児期の早い時期から表出がみられる感情です。基本的感情とも呼ばれます。

B 二次的感情 ルイスは、自分を対象としてとらえる自己意識が育つと照れや共感、羨望などが現れ、さらにルールや基準を理解して自分の行動を評価できるようになると、誇り・恥・罪悪感などが現れると説明しました。自己意識的感情とも呼ばれます。

C 情動調整 感情の高ぶりを和らげたり、状況に合わせて表し方を変えたりする働きです。乳児期は大人になだめてもらうことに大きく頼り、しだいに自分でも調整できるようになります。

D 表示規則 文化や場面によって「どんな表情を見せるのがふさわしいか」という決まりです。幼児期から少しずつ理解され、使われるようになります。

選択肢1はAとBが逆です。2のCの情動伝染は他者の感情につられて同じ感情が生じること、Dの社会的参照は不確かな場面で他者の表情を手がかりに行動を決めることで、どちらも説明に合いません。3はBとCが、5はCとDが入れ替わっています。

一次的感情と二次的感情の違い 二つを分ける手がかりは「自己意識が必要かどうか」です。一次的感情は、自分を意識しなくても生じる感情です。一方、照れや恥は「自分が他者からどう見られているか」をとらえる力があって初めて生じます。誇りや罪悪感は、さらに「よい・悪い」の基準を知り、それに照らして自分の行動を評価する力を必要とします。このため二次的感情は自己意識的感情とも呼ばれ、自己意識の発達(鏡に映った自分を自分だとわかるなど)と結びつけて説明されます。月齢の細かい目安を暗記するより、「自己意識の誕生→自己評価の芽生え」という順番を押さえることが大切です。

情動調整は人との関わりの中で育つ 乳児は自分だけでは強い不快を収められないため、抱っこや声かけなど大人のなだめに支えられて落ち着きます。こうした経験を重ねる中で、指しゃぶりで気持ちを落ち着かせる、気をそらす、言葉で自分に言い聞かせるなど、自分で調整する方法が増えていきます。保育所保育指針は、1歳以上3歳未満児の「人間関係」の内容の取扱いで、思い通りにいかない場合などの不安定な感情の表出について、保育士等が受容的に受け止めるとともに、そうした気持ちから立ち直る経験や感情をコントロールすることへの気付き等につなげていけるよう援助することを示しています。感情を抑え込ませるのではなく、受け止めたうえで立ち直りを支える、という順序が要点です。

表示規則の理解 表示規則は「本当の気持ち」と「見せる表情」を分ける力を前提にします。心の理論(他者が自分と違う考えをもつことの理解)や、相手の気持ちを思いやる力とも関わります。幼い子どもが残念な気持ちをそのまま顔に出すのは、未熟さというより発達の途中の姿です。

紛らわしい用語 情動伝染(他児の泣き声につられて泣くなど)と社会的参照(不安なときに養育者の表情を見て行動を決める)は、乳児期の社会的な感情の働きとして別に扱われます。今回の記述A〜Dは、感情の種類(A・B)と、感情の扱い方(C・D)を問うものなので、両者を混同しないようにします。

この問題の根拠
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です。保育士試験(一般社団法人 全国保育士養成協議会 実施)の筆記試験科目「保育の心理学」の出題範囲・保育所保育指針・関係法令に基づいて作っています。一般社団法人 全国保育士養成協議会が作成した試験問題を転載・改変したものではありません。根拠・出典:発達心理学の定説(ルイスによる一次的感情と二次的〔自己意識的〕感情の区別、情動調整、表示規則)/保育所保育指針(平成29年厚生労働省告示第117号)第2章 2(2)イ(ウ)②条文の原文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で確認できます。法令・指針は令和8年4月1日時点の内容に基づきます。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・指針は改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 全国保育士養成協議会の公式サイトや関係省庁の公表でご確認ください。本サイトは同協議会と一切関係ありません。

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