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保育士 保育の心理学 問17|内発的動機づけとアンダーマイニング効果

問題

保育士 | 保育の心理学 | 令和8年4月1日時点の法令・指針に基づく

次の文は、動機づけについての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 活動そのものの面白さや楽しさ、知りたいという気持ちによって行動が引き起こされることを、内発的動機づけという。 B もともと興味をもって自分から取り組んでいた活動に対して、ごほうびなどの外的な報酬を与えるようになると、報酬がなくなった後に、その活動に自分から取り組むことが減ってしまう場合がある。これをアンダーマイニング効果という。 C 言葉によるほめや承認は、相手の有能さを伝える情報として受け取られた場合にも、物によるごほうびと同じように内発的動機づけを低下させる。 D ごほうびをもらうため、しかられないため、人から認められるためなど、活動の外にある目的によって行動が引き起こされることを、外発的動機づけという。 E 内発的動機づけを支えるものとして、自分で選んで決めているという感覚(自律性)や、自分にはできるという感覚(有能感)が大切だと考えられている。

【この問題について】

本問は、保育士試験(一般社団法人 全国保育士養成協議会 実施)の筆記試験科目「保育の心理学」の出題範囲に基づき、goukaku-navi.jp が独自に作成したオリジナル問題です。全国保育士養成協議会が作成した試験問題を転載・改変したものではありません。

※本サイトは一般社団法人 全国保育士養成協議会とは一切関係ありません。

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正解は 2
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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、一般社団法人 全国保育士養成協議会とは一切関係ありません。

正答は2です。活動そのものが楽しいから取り組むのが内発的動機づけ(A○)、ごほうびや評価など活動の外にある目的のために取り組むのが外発的動機づけです(D○)。好きでやっていたことにごほうびを与えると、ごほうびがなくなった後にやらなくなることがあり、これをアンダーマイニング効果といいます(B○)。ただし言葉によるほめは、有能さを伝える情報として受け取られると、むしろやる気を高めることがあるので、その場合も「低下させる」とするCは×です。自律性や有能感は内発的動機づけを支えます(E○)。

A ○ 内発的動機づけの説明どおりです。乳幼児が身の回りの物に興味をもって触ったり確かめたりする姿は、内発的動機づけによる行動の典型です。

B ○ デシらは、パズルを解くこと自体を楽しんでいた人に、解くたびに報酬を与えるようにすると、報酬がなくなった後の自由な時間にパズルに取り組む時間が減ることを示しました。報酬によって「お金のためにやっている」という受け止め方に変わり、もともとの興味が損なわれると説明されます。

C × 言葉によるほめや承認は、相手の有能さを伝える情報として受け取られると、内発的動機づけを高めることがあると考えられています。一方、相手を思い通りに動かそうとするような与え方をすると、内発的動機づけを下げることがあります。与え方によって働きが変わり、有能さを伝える情報として受け取られた場合は高める方向に働くので、その場合も「低下させる」とする肢は誤りです。

D ○ 外発的動機づけの説明どおりです。外発的動機づけが常に悪いわけではなく、取り組むきっかけをつくる働きもあります。

E ○ デシとライアンの自己決定理論では、自律性(自分で決めている感覚)、有能感(できるという感覚)、関係性(人とつながっている感覚)が満たされることが、内発的動機づけを支えるとされます。

以上から A○ B○ C× D○ E○ の2が正答です。

アンダーマイニング効果が起こる条件 アンダーマイニング効果は、もともと興味をもっていた活動に、あらかじめ予告された報酬を与えた場合などに起こりやすいとされます。初めから興味のない活動の場合には、外的な報酬が取り組むきっかけになることもあります。「報酬は常に悪い」という理解ではなく、本人の興味や、報酬がどう受け止められるかによって働きが変わることを押さえておく必要があります。

エンハンシング効果 言葉によるほめが内発的動機づけを高める現象は、エンハンシング効果と呼ばれることがあります。結果だけでなく、工夫した点や取り組みの過程を具体的に認めることは、子どもが「自分にもできた」という有能感を得ることにつながります。

自己決定理論と外発的動機づけ 自己決定理論では、外発的動機づけも一つではなく、自律性の程度によっていくつかの段階に分けて考えます。「しかられるからやる」という状態から、「自分にとって大切だからやる」という状態へと、価値を自分のものとして取り入れていく過程(内在化)が説明されています。

保育との関係 保育所保育指針は、第1章「保育の方法」で、子どもが自発的・意欲的に関われるような環境を構成し、子どもの主体的な活動や子ども相互の関わりを大切にすることを示しています。また、3歳以上児の領域「人間関係」の内容の取扱いでは、試行錯誤しながら諦めずにやり遂げることの達成感や、前向きな見通しをもって自分の力で行うことの充実感を味わうことができるよう、子どもの行動を見守りながら適切な援助を行うことが示されています。シールやごほうびで行動を引き出すことばかりに頼らず、活動そのものの楽しさや、自分でできた喜びを味わえるようにすることが、内発的動機づけを育てる関わりといえます。

紛らわしい点 Cは、有能さを伝える情報として受け取られた言葉のほめ(高める方向に働く)を、物の報酬(アンダーマイニング効果)と同じものとして扱っている点が誤りです。ほめがどのように受け止められたかという条件で、働きの向きが変わることを押さえます。

この問題の根拠
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です。保育士試験(一般社団法人 全国保育士養成協議会 実施)の筆記試験科目「保育の心理学」の出題範囲・保育所保育指針・関係法令に基づいて作っています。一般社団法人 全国保育士養成協議会が作成した試験問題を転載・改変したものではありません。根拠・出典:心理学の定説(内発的動機づけ・外発的動機づけ、デシのアンダーマイニング効果、デシとライアンの自己決定理論)/保育所保育指針(平成29年厚生労働省告示第117号)第1章 1(3)オ・第2章 3(2)イ 人間関係 (ウ)①条文の原文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で確認できます。法令・指針は令和8年4月1日時点の内容に基づきます。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・指針は改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 全国保育士養成協議会の公式サイトや関係省庁の公表でご確認ください。本サイトは同協議会と一切関係ありません。

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