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保育士 保育の心理学 問22|自己意識と自己評価に関する用語

問題

保育士 | 保育の心理学 | 令和8年4月1日時点の法令・指針に基づく

次のA〜Dは、自己の発達や自己のとらえ方に関する説明である。A〜Dに当てはまる語句の組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。 A 子どもに気付かれないように鼻の頭に口紅などで印を付け、鏡の前に立たせたとき、鏡を見て自分の鼻に触ろうとするかどうかで、鏡に映っているのが自分であると分かっているかを調べる方法 B 自分の能力や意見が適切かどうかを、他者と比べることによって評価しようとすること C 自分自身を価値のある存在として肯定的に受け止める感情 D ジェームズが区別した、知る主体としての自己と、知られる対象としての自己

【この問題について】

本問は、保育士試験(一般社団法人 全国保育士養成協議会 実施)の筆記試験科目「保育の心理学」の出題範囲に基づき、goukaku-navi.jp が独自に作成したオリジナル問題です。全国保育士養成協議会が作成した試験問題を転載・改変したものではありません。

※本サイトは一般社団法人 全国保育士養成協議会とは一切関係ありません。

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答え合わせ

正解は 1
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、一般社団法人 全国保育士養成協議会とは一切関係ありません。

正答は1です。鼻に付けた印を鏡で見て自分の鼻を触るかを調べる方法はマークテスト(ルージュテスト)で、鏡の中の像が自分だと分かっているかを調べます(A)。自分を他者と比べて評価することは社会的比較です(B)。自分を価値ある存在として受け止める感情は自尊感情です(C)。ジェームズは、知る主体としての自己(主我)と知られる対象としての自己(客我)を区別しました(D)。

A マークテスト 鏡に映った像が自分であると分かっていれば、鏡を見て自分の鼻の印に手を伸ばすと考えられます。鏡映像の自己認知を調べる方法で、口紅を用いることからルージュテストとも呼ばれます。

B 社会的比較 フェスティンガーが唱えた考え方で、人は自分の能力や意見を評価するとき、はっきりした基準がない場合には他者と比べて評価しようとする、というものです。

C 自尊感情 自分自身を価値のある存在として肯定的に受け止める感情で、自尊心とも呼ばれます。自己評価の感情的な側面にあたります。

D 主我と客我 ジェームズは、自己を、知る主体としての自己(主我、I)と、知られる対象としての自己(客我、Me)に区別しました。

したがって1が正答です。2のBの社会的参照は、どうしてよいかわからない場面で他者の表情を手がかりにして自分の行動を決めることです。3はAとDを入れ替えています。Aは鏡と印を使う調べ方なのでマークテスト、Dはジェームズによる自己の区別なので主我と客我です。4のCの自己効力感は、バンデューラが示した、ある行動を自分はうまく行うことができるという見通しや確信のことで、自分を価値ある存在として受け止める感情(自尊感情)とは別のものです。5はBとCを入れ替えています。他者と比べて自分を評価することが社会的比較、自分を価値ある存在として受け止める感情が自尊感情です。いずれも説明に当てはまりません。

自己の発達の流れ 乳児は、自分の手を見つめたり口に入れたりしながら、自分の身体を少しずつ知っていきます。やがて鏡に映る像が自分だと分かるようになり(鏡映像の自己認知)、自分の名前を呼ばれると反応する、写真の中の自分を指さすなど、自分を対象としてとらえる力が育っていきます。この「自分を対象として見る」力が、恥ずかしさや誇らしさなど、自分を意識することで生じる感情(自己意識的感情)の土台になるとされます。

自我の芽生えと自己主張 自分を意識するようになると、「自分で」「いや」と自己主張する姿が目立ってきます。保育所保育指針は、1歳以上3歳未満児の領域「人間関係」の内容の取扱いで、この時期は自己と他者との違いの認識がまだ十分ではないことから、子どもの自我の育ちを見守るとともに、保育士等が仲立ちとなって、自分の気持ちを相手に伝えることや相手の気持ちに気付くことの大切さなど、友達の気持ちや友達との関わり方を丁寧に伝えていくことを示しています。

社会的比較と幼児期・児童期 幼児期の子どもは、自分の能力を実際よりも高く評価しやすいとされます。児童期に入ると、友達と自分を比べる社会的比較がさかんになり、自己評価がより現実的になっていきます。一方で、他者との比較によって自尊感情が下がる場合もあるため、一人一人のよさを認める関わりが大切になります。

自尊感情を支える関わり 自尊感情は、周囲の大人から受け止められ、認められる経験の中で育つと考えられています。指針の3歳以上児の領域「人間関係」の内容の取扱いには、集団の生活の中で、子どもが自己を発揮し、保育士等や他の子どもに認められる体験をし、自分のよさや特徴に気付き、自信をもって行動できるようにすることが示されています。

紛らわしい点 「社会的比較」と「社会的参照」は名前が似ていますが、前者は自分を評価するために他者と比べること、後者は行動を決めるために他者の表情を手がかりにすることです。また「自尊感情」と「自己効力感」も混同しやすい語です。自尊感情は自分という存在全体への肯定的な感情、自己効力感は特定の行動についての「自分にはできる」という見通しです。

この問題の根拠
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です。保育士試験(一般社団法人 全国保育士養成協議会 実施)の筆記試験科目「保育の心理学」の出題範囲・保育所保育指針・関係法令に基づいて作っています。一般社団法人 全国保育士養成協議会が作成した試験問題を転載・改変したものではありません。根拠・出典:発達心理学・社会心理学の定説(鏡映像の自己認知とマークテスト〔ルージュテスト〕、フェスティンガーの社会的比較、自尊感情、ジェームズの主我〔I〕と客我〔Me〕)/保育所保育指針(平成29年厚生労働省告示第117号)第2章 2(2)イ 人間関係 (ウ)③・第2章 3(2)イ 人間関係 (ウ)②条文の原文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で確認できます。法令・指針は令和8年4月1日時点の内容に基づきます。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・指針は改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 全国保育士養成協議会の公式サイトや関係省庁の公表でご確認ください。本サイトは同協議会と一切関係ありません。

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