問題
幼児期の音韻意識や発音の発達に関する記述として、適切なものを3つ選びなさい。
【この問題について】
本問は、保育士試験(一般社団法人 全国保育士養成協議会 実施)の筆記試験科目「保育の心理学」の出題範囲に基づき、goukaku-navi.jp が独自に作成したオリジナル問題です。全国保育士養成協議会が作成した試験問題を転載・改変したものではありません。
※本サイトは一般社団法人 全国保育士養成協議会とは一切関係ありません。
※この問題は3つ選ぶ形式です。3つとも選ぶと答え合わせになり、正答の全部を選んだときだけ正解として扱います。
キーボード:1〜5で選択・Enterで次へ
答え合わせ
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5
自信の3択
えらぶと、この端末に記録します(登録はいりません)
解説
※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、一般社団法人 全国保育士養成協議会とは一切関係ありません。
正答は1、2、4です。言葉がいくつの音でできているか、どんな音で始まり終わるかに気付く力を音韻意識といいます。しりとり(1)や「たぬき」から「た」を取る遊び(2)には、この力が必要です。音韻意識は文字を学ぶ前の言葉遊びの中で育ち、文字の読みの土台になるので、3は誤りです。発達の途上でみられる発音の誤りには、正しい発音で自然に返す関わりが望ましいとされます(4)。拗音は2文字で書いても1拍に数えるので、5は誤りです。
1 適切 しりとりでは、「りんご」の最後の「ご」を取り出し、「ご」で始まる言葉を探します。言葉の意味ではなく音に注目し、音を取り出す力が必要になるため、音韻意識が関わる遊びです。
2 適切 「たぬき」を「た・ぬ・き」という音の単位に分け、その一部を取り除いて残りを答えるのは、音韻を意識して操作する課題です。音韻意識を調べる方法としても用いられます。
3 不適切 音韻意識は、文字を学ぶ前から、しりとり、言葉の音数に合わせて手をたたく遊び、同じ音で始まる言葉集めなどの経験の中で育っていきます。そして、かな文字の読みを身に付けるための土台になると考えられています。
4 適切 発音(構音)は、口や舌の動きの発達とともに少しずつ整っていきます。サ行がタ行やチャ行に近い音になるなどの誤りは、発達の途上でみられることがあります。言い直しを強いると話すこと自体を嫌がることにもつながるため、子どもの話を受け止め、保育士が正しい発音で自然に返す関わりが望ましいとされます。
5 不適切 日本語の音の単位である拍(モーラ)では、「きゃ」「しゅ」などの拗音は、かなで2文字に書いても1拍に数えます。一方、「がっこう」の「っ」(促音)や「ん」(撥音)、「こう」の「う」のような長音は、それぞれ1拍に数えます。
音韻意識とは 音韻意識は、言葉の意味ではなく音の側面に注意を向け、言葉を音の単位に分けたり、音を取り出したり、入れ替えたりする力です。日本語のかなは、おおむね1文字が1拍に対応しているため、言葉を拍に分けられるようになることが、かな文字の読みの習得と深く関係するとされます。
拍の数え方の紛らわしい点 「きゃ・べ・つ」は3拍、「が・っ・こ・う」は4拍、「せ・ん・せ・い」は4拍です。拗音は1拍、促音・撥音・長音はそれぞれ1拍と数えます。子どもにとっても、拗音や促音を含む言葉は音の数を数えたり、文字で書いたりするときにつまずきやすいところです。
言葉遊びと指針 保育所保育指針の第2章3(2)エ「言葉」の内容の取扱い④では、子どもが生活の中で、言葉の響きやリズム、新しい言葉や表現などに触れ、これらを使う楽しさを味わえるようにすること、その際、絵本や物語に親しんだり、言葉遊びなどをしたりすることを通して、言葉が豊かになるようにすることが示されています。しりとり、なぞなぞ、手遊び歌、言葉の音数に合わせた遊びなどは、楽しみながら音韻意識を育てる活動になります。
発音の誤りへの対応 幼児期には、発音が発達の途上にあるために生じる誤りが少なくありません。多くは成長とともに整っていきますが、年齢が進んでも特定の音の誤りが続く場合や、話すことを気にしている様子がある場合は、保護者と相談しながら、必要に応じて専門機関(言語聴覚士など)につなぐことも考えます。保育士が一人で判断せず、子どもの様子を丁寧に観察して記録しておくことが大切です。
吃音との区別 「ぼ、ぼ、ぼくね」のように音を繰り返したり、引き伸ばしたり、言葉が出にくかったりする吃音は、発音の誤り(構音の問題)とは別のものです。吃音のある子どもには、話し方を指摘したり言い直させたりせず、話の内容に耳を傾けて、ゆったりと聞く関わりが大切とされます。
- 保育所保育指針・同解説こども家庭庁の公表ページ
出典と作り方
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です。保育士試験(一般社団法人 全国保育士養成協議会 実施)の筆記試験科目「保育の心理学」の出題範囲・保育所保育指針・関係法令に基づいて作っています。一般社団法人 全国保育士養成協議会が作成した試験問題を転載・改変したものではありません。根拠・出典:発達心理学・言語発達の定説(音韻意識、モーラ〔拍〕、構音の発達)/保育所保育指針(平成29年厚生労働省告示第117号)第2章 3(2)エ 言葉 (ウ)④条文の原文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で確認できます。法令・指針は令和8年4月1日時点の内容に基づきます。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・指針は改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 全国保育士養成協議会の公式サイトや関係省庁の公表でご確認ください。本サイトは同協議会と一切関係ありません。
執筆・運営:合格ナビ運営事務局(運営者情報)・編集方針。

