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保育士 保育の心理学 問10|幼児期の思考の特徴

問題

保育士 | 保育の心理学 | 令和8年4月1日時点の法令・指針に基づく

次のA〜Dは、幼児の言動の例である。それぞれの例に表れている幼児期の思考の特徴を表す語句の組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。 A 夕方、Dちゃん(4歳)は沈んでいく夕日を見て、「おひさま、眠たくなったからおうちに帰るんだね」と言った。 B Eちゃん(4歳)は、前の晩に夢で見たおばけが、まだ自分の部屋の押し入れにいると思い、押し入れを開けるのを怖がっている。 C Fちゃん(5歳)は、遠足で見た大きな山について、「だれかがたくさん土を運んでつくったんだよ」と保育士に話した。 D Gちゃん(4歳)は、取っ手が向こう側に隠れて見えない位置に置かれたマグカップを見ながら描いているのに、取っ手もはっきりと描き込んだ。

【この問題について】

本問は、保育士試験(一般社団法人 全国保育士養成協議会 実施)の筆記試験科目「保育の心理学」の出題範囲に基づき、goukaku-navi.jp が独自に作成したオリジナル問題です。全国保育士養成協議会が作成した試験問題を転載・改変したものではありません。

※本サイトは一般社団法人 全国保育士養成協議会とは一切関係ありません。

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答え合わせ

正解は 3
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、一般社団法人 全国保育士養成協議会とは一切関係ありません。

正答は3です。Aは太陽にも人と同じように心や気持ちがあると考えているのでアニミズムです。Bは夢や頭の中で思ったことが実際に存在すると考えているので実念論です。Cは山のような自然の物も人がつくったと考えているので人工論です。Dは、目に見えている形ではなく、自分が知っている形(カップには取っ手がある)を描いているので知的リアリズムです。どれも幼児期によくみられる思考の特徴です。

A アニミズム 生命のない物にも、人間と同じような生命や意識、意図があると考える傾向です。太陽が「眠たくなって帰る」というのは、太陽に人間のような気持ちを当てはめた表現です。

B 実念論 夢や想像、言葉など、心の中のものが外の世界に実際に存在すると考える傾向です。夢で見たおばけが押し入れに本当にいると考えるのはその例です。

C 人工論 山や川、太陽などの自然の事物も、人間(あるいは人間のような存在)がつくったものだと考える傾向です。

D 知的リアリズム 描画の発達で、見えているとおりではなく、知っているとおりに描く特徴をいいます。見えない位置にある取っ手を描く、家の外から見た絵の中に家の中の人まで描く(透明画)などが例です。これに対して、見えているとおりに描くことを視覚的リアリズムといい、幼児期の後半から児童期にかけて移っていくとされます。

したがって3が正答です。1はAとB、2はBとC、4はCとDが入れ替わっています。5はAとCが入れ替わり、Dも視覚的リアリズムになっています。

ピアジェが示した幼児期の思考 ピアジェは、前操作期の子どもの思考の特徴として、アニミズム、実念論、人工論を挙げました。これらはいずれも、自分の視点や経験から離れて物事を客観的にとらえることがまだ難しいという自己中心性と関係づけて説明されます。自分に心や気持ちがあるから太陽にもある(アニミズム)、自分の頭の中にあるものは外にもある(実念論)、身の回りの物は人がつくるのだから山もそうだ(人工論)、という具合です。

アニミズムの変化 ピアジェは、アニミズムは段階的に変化し、はじめは何にでも生命を認めますが、次第に動くものだけ、自分で動くものだけ、と生命を認める範囲が狭まっていくと説明しました。幼児が人形やぬいぐるみに話しかけたり、「お花さん、痛いって言ってるよ」と表現したりする姿は、保育の中でもよくみられます。

描画の発達との関係 知的リアリズムは、フランスのリュケが描画の発達段階の中で示した考え方です。幼児の絵に見られる「透明画(レントゲン画)」「展開図のような描き方(展開描法)」なども、知っていることを描こうとする知的リアリズムの表れとして説明されます。

保育で大切にしたい見方 これらの特徴は、大人から見ると「間違い」に見えるかもしれませんが、子どもなりの筋道をもった世界のとらえ方です。保育士は、無理に正そうとするよりも、子どもの表現を受け止め、豊かな想像の世界を大切にしながら、体験を通して少しずつ物事の仕組みに気付いていけるようにすることが求められます。保育所保育指針の「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」の「思考力の芽生え」も、身近な事象への積極的な関わりを通して、物の性質や仕組みなどを感じ取ったり気付いたりしていくことを示しています。

紛らわしい点 「心がある」はアニミズム、「心の中のものが実在する」は実念論、「人がつくった」は人工論、と考え方の向きで区別すると整理しやすくなります。

この問題の根拠
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です。保育士試験(一般社団法人 全国保育士養成協議会 実施)の筆記試験科目「保育の心理学」の出題範囲・保育所保育指針・関係法令に基づいて作っています。一般社団法人 全国保育士養成協議会が作成した試験問題を転載・改変したものではありません。根拠・出典:発達心理学の定説(ピアジェが示した幼児期の思考の特徴〔アニミズム・実念論・人工論〕、リュケの知的リアリズムと視覚的リアリズム)条文の原文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で確認できます。法令・指針は令和8年4月1日時点の内容に基づきます。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・指針は改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 全国保育士養成協議会の公式サイトや関係省庁の公表でご確認ください。本サイトは同協議会と一切関係ありません。

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