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保育士 保育の心理学 問45|家族システム論の基本用語

問題

保育士 | 保育の心理学 | 令和8年4月1日時点の法令・指針に基づく

次のA〜Dは、家族を一つのまとまり(システム)としてとらえる家族システム論の考え方に関する記述である。それぞれに当てはまる語句の組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。 A 家族の中で起きている問題を、ある原因が一方向的に結果を生むものとしてではなく、家族の一人一人の行動が互いに原因にも結果にもなりながら循環的に影響し合うものとしてとらえる。 B 家族の中で問題や症状を示している人を、その人だけに原因がある人とみるのではなく、家族全体が抱える問題を表に出している人とみなして呼ぶ語。 C 家族の中にある、夫婦、親子、きょうだいなどの、より小さなまとまり。 D 家族が変化を受けたときにも、それまでの状態を保とうとする働き。

【この問題について】

本問は、保育士試験(一般社団法人 全国保育士養成協議会 実施)の筆記試験科目「保育の心理学」の出題範囲に基づき、goukaku-navi.jp が独自に作成したオリジナル問題です。全国保育士養成協議会が作成した試験問題を転載・改変したものではありません。

※本サイトは一般社団法人 全国保育士養成協議会とは一切関係ありません。

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答え合わせ

正解は 4
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、一般社団法人 全国保育士養成協議会とは一切関係ありません。

正答は4です。家族システム論では、家族を、一人一人が互いに影響し合う一つのまとまりとしてとらえます。原因と結果が一方向ではなく、ぐるぐると影響し合うと考えるのが円環的因果律(A)です。問題を示している人を「家族の問題を表に出している人」とみる呼び方がIP(B)です。夫婦や親子などの小さなまとまりはサブシステム(C)、変化を受けても元の状態を保とうとする働きはホメオスタシス(D)です。

A 円環的因果律 例えば「親が叱る→子どもが反発する→親がさらに強く叱る→子どもがさらに反発する」のように、行動が互いに原因と結果になって循環していると見る考え方です。これに対して、「Aが原因でBが起きた」と一方向にとらえる見方を直線的因果律といいます。

B IP(Identified Patient:患者とみなされた人) 家族の中で症状や問題行動を示している人を指す言葉です。その人だけに原因を求めるのではなく、家族全体の関係のゆがみが、その人を通して表に出ているととらえます。

C サブシステム 家族というシステムの中にある、夫婦、親子、きょうだいなどの下位のまとまりです。

D ホメオスタシス(恒常性) 家族が、変化に対してそれまでの関係のあり方を保とうとする働きです。

選択肢1と5のAの直線的因果律は、一方向の因果関係でとらえる見方で、Aの説明と逆です。2と5のBのジェノグラムは家族関係を記号で表す図のことで、人を指す呼び方ではありません。2のDと5のCの「境界」は、サブシステムの間や家族と外部との間の区切りのことです。3はCとDが入れ替わっています。

家族システム論の基本的な見方 家族システム論は、一般システム理論の考え方を家族に当てはめたもので、家族療法の基礎となっています。家族は、個人の単なる集まりではなく、一人の変化がほかの成員に影響を及ぼし、全体として一つのまとまりとして動くシステムとみなされます。そのため、子どもの問題行動を、子ども個人の性格や能力だけで説明するのではなく、家族の関係の中でどのような意味をもっているのかという視点から理解しようとします。

境界とサブシステム サブシステムの間には「境界」があり、その明確さが家族の機能に関わると考えられています。境界があいまいすぎると、親子が過度に密着し、子どもが夫婦の問題に巻き込まれるなどの状態が起こりやすくなります。反対に境界が硬すぎると、家族成員がばらばらになり、必要な支え合いが得られにくくなります。夫婦のサブシステムがしっかりしていることが、子育ての安定にもつながると考えられています。

ホメオスタシスと変化 ホメオスタシスは、家族の安定を保つための働きでもありますが、変化が必要な場面では、それまでのやり方を維持しようとして変化を妨げることもあります。子どもの誕生、入園、就学などの家族ライフサイクルの移行期には、ホメオスタシスを保とうとする働きと、変化しようとする働きの間で家族が揺れ動くことがあります。

保育の場での生かし方 保育士が子どもの気になる行動に出会ったとき、その行動を家族の関係の中で見る視点をもつことで、保護者を責めるのでも子どもだけを問題にするのでもない理解が可能になります。例えば、下の子が生まれた後に上の子が赤ちゃん返りをするのは、家族というシステムの変化に対する一つの反応としてとらえられます。ただし、保育士は家族療法を行う立場ではないため、家族の関係に深く立ち入るのではなく、保護者の気持ちを受け止め、必要に応じて専門機関につなぐことが基本です。

この問題の根拠家族心理学・家族療法の定説(家族システム論における円環的因果律、IP〔Identified Patient〕、サブシステム、境界、ホメオスタシス)
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です。保育士試験(一般社団法人 全国保育士養成協議会 実施)の筆記試験科目「保育の心理学」の出題範囲・保育所保育指針・関係法令に基づいて作っています。一般社団法人 全国保育士養成協議会が作成した試験問題を転載・改変したものではありません。根拠・出典:家族心理学・家族療法の定説(家族システム論における円環的因果律、IP〔Identified Patient〕、サブシステム、境界、ホメオスタシス)条文の原文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で確認できます。法令・指針は令和8年4月1日時点の内容に基づきます。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・指針は改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 全国保育士養成協議会の公式サイトや関係省庁の公表でご確認ください。本サイトは同協議会と一切関係ありません。

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