問題
次の文は、「保育所保育指針」第1章「総則」の「2 養護に関する基本的事項」に示された、養護に関わる「ねらい」と、それが属する項目の組み合わせに関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 「一人一人の子どもの生理的欲求が、十分に満たされるようにする。」は、「生命の保持」のねらいである。 B 「一人一人の子どもが、自分の気持ちを安心して表すことができるようにする。」は、「情緒の安定」のねらいである。 C 「一人一人の子どもの健康増進が、積極的に図られるようにする。」は、「情緒の安定」のねらいである。 D 「一人一人の子どもがくつろいで共に過ごし、心身の疲れが癒されるようにする。」は、「生命の保持」のねらいである。 A〜Dの正誤の組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
【この問題について】
本問は、保育士試験(一般社団法人 全国保育士養成協議会 実施)の筆記試験科目「保育原理」の出題範囲に基づき、goukaku-navi.jp が独自に作成したオリジナル問題です。全国保育士養成協議会が作成した試験問題を転載・改変したものではありません。
※本サイトは一般社団法人 全国保育士養成協議会とは一切関係ありません。
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答え合わせ
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5
自信の3択
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解説
※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、一般社団法人 全国保育士養成協議会とは一切関係ありません。
正答は1(A○ B○ C× D×)です。指針は養護を「生命の保持」と「情緒の安定」の2つに分け、それぞれに4つのねらいを示しています。生命の保持は、快適さ・健康と安全・生理的欲求・健康増進といった体の側面、情緒の安定は、安定感・気持ちを表すこと・主体として受け止められること・くつろぎと心身の疲れの癒やしといった心の側面です。Cの健康増進は生命の保持、Dのくつろぎと癒やしは情緒の安定のねらいなので、どちらも組み合わせが逆です。
A ○ 生命の保持のねらい③「一人一人の子どもの生理的欲求が、十分に満たされるようにする」です。
B ○ 情緒の安定のねらい②「一人一人の子どもが、自分の気持ちを安心して表すことができるようにする」です。
C × 「一人一人の子どもの健康増進が、積極的に図られるようにする」は、生命の保持のねらい④です。情緒の安定のねらいではありません。
D × 「一人一人の子どもがくつろいで共に過ごし、心身の疲れが癒されるようにする」は、情緒の安定のねらい④です。「心身の疲れ」と体に関わる言葉が入っていますが、くつろいで共に過ごすという心の安らぎが中心で、情緒の安定に置かれています。
生命の保持の4つのねらいは、①快適に生活できる、②健康で安全に過ごせる、③生理的欲求が十分に満たされる、④健康増進が積極的に図られる、です。情緒の安定の4つのねらいは、①安定感をもって過ごせる、②自分の気持ちを安心して表すことができる、③周囲から主体として受け止められ、主体として育ち、自分を肯定する気持ちが育まれていく、④くつろいで共に過ごし、心身の疲れが癒される、です。
養護の理念 指針第1章2(1)は「保育における養護とは、子どもの生命の保持及び情緒の安定を図るために保育士等が行う援助や関わりであり、保育所における保育は、養護及び教育を一体的に行うことをその特性とするものである」と定めます。そのうえで「保育所における保育全体を通じて、養護に関するねらい及び内容を踏まえた保育が展開されなければならない」としています。養護は特定の時間に行う活動ではなく、保育全体に通じるものです。
ねらいの主語 養護のねらいは、すべて「一人一人の子どもが(の)〜ようにする」という形で書かれています。第2章の5領域のねらいが「〜を味わう」「〜しようとする」と子どもの姿として書かれているのに対し、養護のねらいは保育士等が行う援助の方向として書かれている点が違います。
内容との対応 ねらいの区分は、それぞれの内容を見ると確かめられます。生命の保持の内容は、健康状態の把握や生理的欲求を満たすことなど体に関わる援助が中心です。情緒の安定の内容には、応答的な触れ合いや言葉がけ、気持ちの受容と共感による継続的な信頼関係、自発性や探索意欲を高め自分への自信をもてるよう見守ること、生活のリズムや保育時間に応じた食事や休息が挙げられています。
紛らわしい点 Dのように体に関わる言葉が入っていても、文の中心が心の安らぎなら情緒の安定です。言葉だけで判断せず、ねらいの文全体で覚えることが大切です。内容の側でも同じ注意が要ります。生命の保持の内容④は「子どもの発達過程等に応じて、適度な運動と休息を取ることができるようにする。また、食事、排泄、衣類の着脱、身の回りを清潔にすることなどについて、子どもが意欲的に生活できるよう適切に援助する」、情緒の安定の内容④は「一人一人の子どもの生活のリズム、発達過程、保育時間などに応じて、活動内容のバランスや調和を図りながら、適切な食事や休息が取れるようにする」です。どちらにも「食事」と「休息」が出てくるため、この2語だけでは区分を決められません。前者は運動と休息・食事や排泄などの生活を意欲的に行えるようにする援助、後者は生活のリズムや保育時間に応じた活動内容のバランスという、文の中心で見分けます。また第2章の各年齢区分でも「養護における『生命の保持』及び『情緒の安定』に関わる保育の内容と、一体となって展開される」と繰り返し書かれており、養護と教育の一体性は指針全体を貫く考え方です。
- 保育所保育指針・同解説こども家庭庁の公表ページ
出典と作り方
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です。保育士試験(一般社団法人 全国保育士養成協議会 実施)の筆記試験科目「保育原理」の出題範囲・保育所保育指針・関係法令に基づいて作っています。一般社団法人 全国保育士養成協議会が作成した試験問題を転載・改変したものではありません。根拠・出典:保育所保育指針(平成29年厚生労働省告示第117号)第1章 2(2) 養護に関わるねらい及び内容条文の原文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で確認できます。法令・指針は令和8年4月1日時点の内容に基づきます。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・指針は改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 全国保育士養成協議会の公式サイトや関係省庁の公表でご確認ください。本サイトは同協議会と一切関係ありません。
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