問題
次の文は、「保育所保育指針」第1章「総則」の「3 保育の計画及び評価」に示された、指導計画の作成及び展開に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 長時間にわたる保育については、保育時間の長い子どもだけを対象とした別の計画で扱うこととし、職員の協力体制や家庭との連携は指導計画に位置付けない。 B 指導計画においては、保育所の生活における子どもの発達過程を見通し、生活の連続性、季節の変化などを考慮し、年齢ごとの標準的な発達に即した具体的なねらい及び内容を設定する。 C 指導計画に基づく保育の実施に当たっては、子どもが計画どおりに活動できるよう、計画で定めた活動の内容を変更せずに進めることを基本とする。 D 異年齢で構成される組やグループでの保育においては、一人一人の子どもの生活や経験、発達過程などを把握し、適切な援助や環境構成ができるよう配慮する。 A〜Dの正誤の組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
【この問題について】
本問は、保育士試験(一般社団法人 全国保育士養成協議会 実施)の筆記試験科目「保育原理」の出題範囲に基づき、goukaku-navi.jp が独自に作成したオリジナル問題です。全国保育士養成協議会が作成した試験問題を転載・改変したものではありません。
※本サイトは一般社団法人 全国保育士養成協議会とは一切関係ありません。
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答え合わせ
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自信の3択
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解説
※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、一般社団法人 全国保育士養成協議会とは一切関係ありません。
正答は4(A× B× C× D○)です。長時間にわたる保育については、子どもの発達過程や生活のリズム、心身の状態に配慮し、保育の内容や方法、職員の協力体制、家庭との連携などを指導計画に位置付けることとされています。また、子どもの活動は生活の中で様々に変化するため、計画どおりに進めることにこだわらず、子どもが望ましい方向に向かって自ら活動を展開できるよう援助します。ねらい及び内容は「子どもの実態に即した」ものとして設定するので、Bも誤りです。異年齢保育の配慮(D)は指針のとおりです。
A × 指針第1章3(2)カは「長時間にわたる保育については、子どもの発達過程、生活のリズム及び心身の状態に十分配慮して、保育の内容や方法、職員の協力体制、家庭との連携などを指導計画に位置付けること」としています。職員の協力体制や家庭との連携を指導計画に位置付けないとする点が誤りです。
B × 同ウは「保育所の生活における子どもの発達過程を見通し、生活の連続性、季節の変化などを考慮し、子どもの実態に即した具体的なねらい及び内容を設定すること」としています。「子どもの実態に即した」を「年齢ごとの標準的な発達に即した」に入れ替えている点が誤りです。
C × 同3(3)イは「子どもが行う具体的な活動は、生活の中で様々に変化することに留意して、子どもが望ましい方向に向かって自ら活動を展開できるよう必要な援助を行うこと」としています。計画の内容を変えずに進めることを基本とはしていません。
D ○ 同イ(ウ)の文言どおりです。
以上から、A× B× C× D○ の4が正答です。
計画の体系 指針は、保育所の保育の全体像を示す「全体的な計画」を作成し、それに基づいて「長期的な指導計画」と「短期的な指導計画」を作成するという構造を示しています(第1章3(1)(2)ア)。長期的な指導計画は子どもの生活や発達を見通したもの、短期的な指導計画はそれに関連しながら、より具体的な子どもの日々の生活に即したものです。
指導計画作成の留意事項(第1章3(2)イ〜キ) イで年齢ごと・異年齢の配慮、ウで生活の連続性・季節の変化などを考慮した具体的なねらい及び内容の設定と環境の構成、エで在園時間が異なる子どもが共に過ごすことを踏まえた活動と休息・緊張感と解放感等の調和、オで午睡、カで長時間にわたる保育、キで障害のある子どもの保育、がそれぞれ示されています。
指導計画の展開(第1章3(3)) 展開に当たっての留意事項は、ア 施設長、保育士など全職員による適切な役割分担と協力体制を整えること、イ 活動の変化に留意し子どもが自ら活動を展開できるよう援助すること、ウ 子どもの主体的な活動を促すために保育士等が多様な関わりをもつことが重要であることを踏まえ、情緒の安定や発達に必要な豊かな体験が得られるよう援助すること、エ 保育の過程を記録し、それを踏まえて指導計画に基づく保育の内容の見直しを行い改善を図ること、の4つです。計画は子どもの姿に応じて柔軟に見直していくものだという考え方が、イとエに表れています。
ねらい及び内容の設定(3(2)ウ) ウの後半は「具体的なねらいが達成されるよう、子どもの生活する姿や発想を大切にして適切な環境を構成し、子どもが主体的に活動できるようにすること」と続きます。前半の「子どもの実態に即した」と後半の「子どもの生活する姿や発想を大切にして」が、Bで入れ替えた箇所の前後にあたります。
紛らわしい点 Bは「発達過程を見通し」「生活の連続性、季節の変化」と指針どおりの語が続くため正しく見えますが、ねらい及び内容の基準を「子どもの実態」から「年齢ごとの標準的な発達」に入れ替えています。「長時間にわたる保育」は、長時間保育の子どもを特別扱いすることではなく、在園時間が異なる子どもが共に過ごす保育所全体の計画の中で、職員の協力体制や家庭との連携も含めて考えるものです。
- 保育所保育指針・同解説こども家庭庁の公表ページ
出典と作り方
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です。保育士試験(一般社団法人 全国保育士養成協議会 実施)の筆記試験科目「保育原理」の出題範囲・保育所保育指針・関係法令に基づいて作っています。一般社団法人 全国保育士養成協議会が作成した試験問題を転載・改変したものではありません。根拠・出典:保育所保育指針(平成29年厚生労働省告示第117号)第1章 3(2) 指導計画の作成・3(3) 指導計画の展開条文の原文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で確認できます。法令・指針は令和8年4月1日時点の内容に基づきます。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・指針は改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 全国保育士養成協議会の公式サイトや関係省庁の公表でご確認ください。本サイトは同協議会と一切関係ありません。
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