問題
次の文は、「保育所保育指針」第1章「総則」の「(4) 保育内容等の評価」及び「(5) 評価を踏まえた計画の改善」に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 保育士等は、自己評価における自らの保育実践の振り返りや職員相互の話し合い等を通じて、専門性の向上及び保育の質の向上のための課題を明確にするとともに、保育所全体の保育の内容に関する認識を深める。 B 保育所が自己評価を行うに当たっては、近隣の保育所の評価結果に即して、適切に評価の観点や項目等を設定し、全職員による共通理解をもって取り組むよう留意する。 C 設備運営基準第36条の趣旨を踏まえ、保育の内容等の評価に関し、保護者及び地域住民等の意見を聴くことが望ましい。 D 保育の計画に基づく保育、保育の内容の評価及びこれに基づく改善という一連の取組により、職員の業務負担の軽減が図られるよう、全職員が共通理解をもって取り組むことに留意する。 A〜Dの正誤の組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
【この問題について】
本問は、保育士試験(一般社団法人 全国保育士養成協議会 実施)の筆記試験科目「保育原理」の出題範囲に基づき、goukaku-navi.jp が独自に作成したオリジナル問題です。全国保育士養成協議会が作成した試験問題を転載・改変したものではありません。
※本サイトは一般社団法人 全国保育士養成協議会とは一切関係ありません。
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答え合わせ
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自信の3択
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解説
※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、一般社団法人 全国保育士養成協議会とは一切関係ありません。
正答は2(A○ B× C○ D×)です。指針は、保育士等の振り返りと職員相互の話し合いを通じて課題を明確にし、保育所全体の保育の内容への認識を深めることを求めています。保育所の自己評価は、「地域の実情や保育所の実態」に即して評価の観点や項目を設定します(Bはこれを「近隣の保育所の評価結果」に入れ替えています)。保護者や地域住民等の意見を聴くことは望ましいとされています。計画・評価・改善の一連の取組は「保育の質の向上」が図られるよう全職員が共通理解をもって行うもので、Dはその目的を「職員の業務負担の軽減」に入れ替えています。
A ○ 指針第1章3(4)ア(ウ)の文言どおりです。
B × 同イ(イ)は「保育所が自己評価を行うに当たっては、地域の実情や保育所の実態に即して、適切に評価の観点や項目等を設定し、全職員による共通理解をもって取り組むよう留意すること」としています。評価の観点や項目等を設定するときの基準は、その保育所の「地域の実情や保育所の実態」であり、これを「近隣の保育所の評価結果」に入れ替えている点が誤りです。
C ○ 同イ(ウ)の文言どおりです。設備運営基準第36条は、保育所の長は常に入所している乳幼児の保護者と密接な連絡をとり、保育の内容等につき、その保護者の理解及び協力を得るよう努めなければならないと定めています。
D × 同3(5)イは「保育の計画に基づく保育、保育の内容の評価及びこれに基づく改善という一連の取組により、保育の質の向上が図られるよう、全職員が共通理解をもって取り組むことに留意すること」としています。主体(全職員)は原文どおりですが、一連の取組によって図るものは「保育の質の向上」であり、「職員の業務負担の軽減」に入れ替えている点が誤りです。
以上から、A○ B× C○ D× の2が正答です。
2段階の評価 指針は、評価を「保育士等の自己評価」(3(4)ア)と「保育所の自己評価」(3(4)イ)の2段階で示しています。保育士等の自己評価は、保育の計画や記録を通して自らの保育実践を振り返り、専門性の向上や保育実践の改善に努めるものです。保育所の自己評価は、保育の計画の展開や保育士等の自己評価を踏まえ、保育所の保育の内容等について保育所として評価するもので、保育の質の向上を図るために行います。Aは、個人の振り返りを職員相互の話し合いにつなげ、保育所全体の認識を深めるという、2つの評価の橋渡しに当たる内容です。
評価から改善へ 3(5)アは「保育所は、評価の結果を踏まえ、当該保育所の保育の内容等の改善を図ること」とし、イで一連の取組への全職員の共通理解を求めています。計画(保育の計画)→実践→評価→改善という循環を、組織として回していくことが求められています。第1章3(3)エ(保育の過程を記録し、指導計画に基づく保育の内容の見直しを行い改善を図る)も、この循環の一部です。
職員の資質向上とのつながり 第5章1(2)は、保育所においては、保育の内容等に関する自己評価等を通じて把握した保育の質の向上に向けた課題に組織的に対応するため、保育内容の改善や保育士等の役割分担の見直し等に取り組むよう求めています。評価で見つかった課題は、第5章の研修や組織的な取組につながっていきます。
保護者・地域の意見 Cの「望ましい」は、義務ではないものの、評価をより客観的なものにするために保護者や地域住民等の意見を取り入れることを勧める表現です。第1章1(5)イも、保育所は保護者や地域社会に、当該保育所が行う保育の内容を適切に説明するよう努めなければならないとしており、評価と説明は対になっています。
紛らわしい点 保護者や地域住民等は、イ(ウ)で「意見を聴く」相手として出てきますが、イ(イ)の評価の観点や項目を設定する基準は「地域の実情や保育所の実態」です。他の保育所の結果に合わせるという書き方はありません(B)。また、3(5)イの一連の取組の目的は「保育の質の向上」で、Dはその目的の語だけを替えた形です。
- 保育所保育指針・同解説こども家庭庁の公表ページ
- 児童福祉施設の設備及び運営に関する基準第36条e-Govで原文を読む
出典と作り方
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です。保育士試験(一般社団法人 全国保育士養成協議会 実施)の筆記試験科目「保育原理」の出題範囲・保育所保育指針・関係法令に基づいて作っています。一般社団法人 全国保育士養成協議会が作成した試験問題を転載・改変したものではありません。根拠・出典:保育所保育指針(平成29年厚生労働省告示第117号)第1章 3(4)ア(ウ)・イ(イ)(ウ)・3(5)/児童福祉施設の設備及び運営に関する基準 第36条条文の原文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で確認できます。法令・指針は令和8年4月1日時点の内容に基づきます。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・指針は改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 全国保育士養成協議会の公式サイトや関係省庁の公表でご確認ください。本サイトは同協議会と一切関係ありません。
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