問題
次のA〜Dは、「保育所における感染症対策ガイドライン」に示された個別の感染症についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 伝染性紅斑(りんご病)は、発しんが出現する前のウイルス血症の時期に最も感染力が強く、発しんが出現する時期には感染の危険性はなくなる。 B 突発性発しんは、地域的・季節的な大きな流行がみられ、乳児同士の間での感染が多い。 C 伝染性軟属腫(水いぼ)はプールの水を介して感染するため、罹患している子どもはプールに入ることができない。 D 突発性発しんに罹患した子どもの登園のめやすは、「解熱し機嫌が良く全身状態が良いこと」である。
【この問題について】
本問は、保育士試験(一般社団法人 全国保育士養成協議会 実施)の筆記試験科目「子どもの保健」の出題範囲に基づき、goukaku-navi.jp が独自に作成したオリジナル問題です。全国保育士養成協議会が作成した試験問題を転載・改変したものではありません。
※本サイトは一般社団法人 全国保育士養成協議会とは一切関係ありません。
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答え合わせ
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自信の3択
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解説
※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、一般社団法人 全国保育士養成協議会とは一切関係ありません。
正答は4です。伝染性紅斑は、頬が赤くなる発しんが出る前が最も感染力が強く、発しんが出るころには感染の危険性はなくなります(A○)。突発性発しんは、解熱して発しんが出て診断がつくころにはウイルスの排出がなくなるため、登園のめやすは「解熱し機嫌が良く全身状態が良いこと」です(D○)。突発性発しんは乳児同士の感染は少なく(B×)、水いぼはプールの水では感染しません(C×)。
A ○ ガイドラインは、伝染性紅斑の発しんが出現する前はウイルス血症の時期で最も感染力が強く、発しんが出現する時期には抗体が産生されており感染の危険性はなくなるとしています。このため、発症者の隔離だけで感染拡大を防ぐことは難しく、日ごろからの咳エチケットや手洗いが大切です。
B × 突発性発しんは「乳児同士の間での感染は少ない」とされ、地域的・季節的な流行は見られず、年間を通してほぼ同じような発生があると示されています。ウイルスは多くの子ども・成人の唾液等に常時排出されており、移行抗体が消失する乳児期後半以降に、保護者や兄弟姉妹等の唾液等から感染すると考えられています。
C × 伝染性軟属腫の主な感染経路は皮膚と皮膚の直接接触による接触感染で、「プールの水では感染しないので、プールに入っても構わない」とされています。ただし、タオル、浮輪、ビート板等を介して感染する場合があります。
D ○ 突発性発しんは、解熱し発しんが出現して診断がつく頃にはウイルスの排出はなくなるため、登園のめやすは「解熱し機嫌が良く全身状態が良いこと」とされています。
以上から、A○ B× C× D○ の4が正答です。
伝染性紅斑(りんご病) 病原体はヒトパルボウイルスB19で、潜伏期間は4~14日です。感染後5~10日のウイルス血症の時期に発熱や倦怠感などの軽い症状が出た後、両側の頬に紅斑が現れ、蝶翼状になることから「りんご病」と呼ばれます。四肢の発しんは網目状・レース様と表現されます。ガイドラインは、特に妊婦への感染防止が重要であるとし、妊娠中に感染すると胎盤を経て胎児に感染し、流産・死産や胎児水腫につながることがあると説明しています。保育所内で発生した場合には、すぐに保護者に知らせ、送迎時等の感染防止策を講じることが求められています。
突発性発しん 病原体はヒトヘルペスウイルス6B・7で、生後6か月~2歳によくみられます。3日間程度の高熱の後、解熱とともに紅斑が出現し、数日で消えるのが特徴です。比較的軽症で自然経過で治癒しますが、熱性けいれんや脳炎・脳症などを合併することがあります。ワクチンは開発されていません。発熱前後の気道分泌物にはウイルスが含まれるため、子どもに高熱があるときは手洗いの励行を特に徹底します。
伝染性軟属腫(水いぼ) 病原体は伝染性軟属腫ウイルスで、潜伏期間は2~7週です。表面につやのある丘しんで、押すと中央から白色の粥状の物質が出て、その中にウイルスが含まれます。集団生活や水遊びで皮膚どうしが接触すると感染するため、衣類や包帯、耐水性ばんそうこう等で覆って他の子どもへの感染を防ぎ、プール後は皮膚の保湿を保ちます。保育所では、周囲の子どもへの感染を考えて嘱託医と相談して対応するとされています。
紛らわしい点 Cは「水いぼ=プール禁止」と思い込みやすい肢です。プールの水は感染経路ではなく、タオルなど物の共用や皮膚どうしの接触が問題になる、と経路で区別して覚えます。Bは「流行がある感染症」との混同をねらった肢で、突発性発しんは家族の唾液等からの感染が中心という点が要になります。
- 保育所における感染症対策ガイドラインこども家庭庁の公表ページ
出典と作り方
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です。保育士試験(一般社団法人 全国保育士養成協議会 実施)の筆記試験科目「子どもの保健」の出題範囲・保育所保育指針・関係法令に基づいて作っています。一般社団法人 全国保育士養成協議会が作成した試験問題を転載・改変したものではありません。根拠・出典:こども家庭庁「保育所における感染症対策ガイドライン(2018年改訂版)」(2023(令和5)年5月一部改訂)別添1 具体的な感染症と主な対策(伝染性紅斑・突発性発しん・伝染性軟属腫)条文の原文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で確認できます。法令・指針は令和8年4月1日時点の内容に基づきます。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・指針は改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 全国保育士養成協議会の公式サイトや関係省庁の公表でご確認ください。本サイトは同協議会と一切関係ありません。
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