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保育士 子どもの保健 問30|アトピー性皮膚炎の治療とスキンケア

問題

保育士 | 子どもの保健 | 令和8年4月1日時点の法令・指針に基づく

次のA〜Dは、「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン(2019年改訂版)」に示されたアトピー性皮膚炎についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A アトピー性皮膚炎の治療には、原因・悪化因子を取り除くこと、スキンケア、薬物療法の3本の柱がある。 B ステロイド外用薬を塗ると副作用で皮膚に色素沈着が起こるため、炎症があってもなるべく塗らないほうがよい。 C 保湿剤は、炎症をいったん抑えて治ったかに見える部位に、再び皮膚炎が現れるのを防ぐためにも使われる。 D 重症度は皮疹の範囲の広さだけで決まり、軽度の皮疹であっても全身に広がっていれば重症と分類される。

【この問題について】

本問は、保育士試験(一般社団法人 全国保育士養成協議会 実施)の筆記試験科目「子どもの保健」の出題範囲に基づき、goukaku-navi.jp が独自に作成したオリジナル問題です。全国保育士養成協議会が作成した試験問題を転載・改変したものではありません。

※本サイトは一般社団法人 全国保育士養成協議会とは一切関係ありません。

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、一般社団法人 全国保育士養成協議会とは一切関係ありません。

正答は1です。アトピー性皮膚炎の治療は「原因・悪化因子を取り除く」「スキンケア」「薬物療法」の3本の柱で行います(A○)。保湿剤は、治ったように見える部位に再び皮膚炎が出るのを防ぐためにも塗ります(C○)。色素沈着はステロイド外用薬ではなく炎症によるものです(B×)。重症度は皮疹の程度と範囲で決まり、軽度の皮疹しかなければ範囲に関わらず軽症です(D×)。

A ○ ガイドラインは、治療の3本の柱として、①原因・悪化因子を取り除くこと(室内の清掃・換気・食物の除去など、個々に異なる)、②スキンケア(皮膚の清潔と保湿、適切なシャワー・入浴など)、③薬物療法(外用薬の塗布、かゆみに対する内服薬など)を挙げています。

B × ステロイド外用薬を塗ると色素沈着を起こすというのは誤解で、色素沈着はアトピー性皮膚炎の炎症によるものとされています。むしろ塗らずに炎症を放置するほど、後で皮膚が黒くなりやすいと説明されています。医師の指示通りに使えば副作用はめったに現れないとされています。

C ○ 保湿剤は外用の基本で、ステロイドなどでいったん炎症を抑え、治ったかに見える部位に塗ることで、再び皮膚炎が現れるのを防ぐためにも使われると示されています。

D × 重症度は皮膚炎の状態・程度と範囲によって評価され、どこにも軽度の皮疹しかみられない場合は面積に関わらず軽症です。強い炎症を伴う皮疹の面積で中等症(10%未満)・重症(10%以上30%未満)・最重症(30%以上)に分かれます。

病態 ガイドラインは、アトピー性皮膚炎を、かゆみのある湿疹が出たり治ったりを繰り返す疾患とし、多くの人がアトピー素因を持つとしています。皮膚が乾燥しやすくバリア機能が弱いこと、アレルギーを生じやすいことの2点に、ダニやホコリ、汗、プールの塩素、生活リズムの乱れなどの悪化因子が重なって発症・悪化します。乾燥→かゆみ→掻く→炎症→さらにかゆみ、という「かゆみ・掻破の悪循環」に陥るため、乾燥を放置しないことが大切です。

外用薬 ステロイド軟膏は炎症を抑えかゆみを軽減するのに最も効果的な外用薬で、効力の強さで5段階に分かれ、炎症の強さや部位、年齢で使い分けます。タクロリムス軟膏は顔や首などに適しますが、2歳未満の乳幼児には今のところ使われていません。通常は朝夕2回、家庭で外用治療ができていれば保育所で塗り直す必要は基本的にありませんが、重症でかゆみが強いときやプール・水遊びの後などに、保護者の要望があれば塗り直す必要が出てきます。

保育所での配慮 生活管理指導表の「保育所での生活上の留意点」には、プール・水遊び及び長時間の紫外線下での活動、動物との接触、発汗後の管理が記載されます。ジュクジュクした部位がある、全身が赤くひどくかゆがっている、眼やその周囲が赤く腫れているといった状態ではプール・水遊びを控えるとされています。爪が長いと掻いたときのダメージが大きくなるので、短く切ることを保護者に勧めることも示されています。

紛らわしい点 Dは「範囲が広い=重症」という直感をねらった肢です。分類の軸は「強い炎症を伴う皮疹」が占める面積で、軽度の皮疹だけなら軽症という例外的な扱いを押さえます。Bはよくある誤解をそのまま肢にしたもので、ガイドライン自体がこの誤解を否定しています。

この問題の根拠
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です。保育士試験(一般社団法人 全国保育士養成協議会 実施)の筆記試験科目「子どもの保健」の出題範囲・保育所保育指針・関係法令に基づいて作っています。一般社団法人 全国保育士養成協議会が作成した試験問題を転載・改変したものではありません。根拠・出典:保育所におけるアレルギー対応ガイドライン(2019年改訂版)第Ⅱ部 (3)アトピー性皮膚炎(特徴・治療・生活管理指導表「病型・治療」欄の読み方)条文の原文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で確認できます。法令・指針は令和8年4月1日時点の内容に基づきます。

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