問題
X保育所の1歳児クラスのAちゃん(1歳8か月)は、午前中から水様便を繰り返している。昼過ぎに保育士が確認すると、唇や舌が乾いており、朝から一度も尿が出ておらず、ぐったりしている。「保育所における感染症対策ガイドライン」及び「保育所保育指針」に照らして、保育士の対応として最も適切なものを一つ選びなさい。
【この問題について】
本問は、保育士試験(一般社団法人 全国保育士養成協議会 実施)の筆記試験科目「子どもの保健」の出題範囲に基づき、goukaku-navi.jp が独自に作成したオリジナル問題です。全国保育士養成協議会が作成した試験問題を転載・改変したものではありません。
※本サイトは一般社団法人 全国保育士養成協議会とは一切関係ありません。
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答え合わせ
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自信の3択
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解説
※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、一般社団法人 全国保育士養成協議会とは一切関係ありません。
正答は4です。唇や舌が乾く、尿が半日以上出ない、ぐったりしているなどは脱水症状のサインで、ガイドラインは「至急受診が必要と考えられる場合」としています。保護者に速やかに連絡して受診につなげ、それまでは別室で経口補水液等を少しずつ何回も与えます。乳製品は下痢のときに控える食べ物で、沐浴槽でのシャワーは控え、激しい下痢のおむつ交換は保育室を避けます。
1 不適切 ガイドラインは、元気がなくぐったりしているとき、脱水症状がみられるとき(唇や舌が乾いている、尿が半日以上出ない、尿の量が少なく色が濃い等)を「至急受診が必要と考えられる場合」に挙げています。水様便が複数回みられることだけなら「保護者への連絡が望ましい場合」ですが、Aちゃんには脱水症状とぐったりした様子が加わっているので、降所時まで待つのは不適切です。
2 不適切 下痢のときに控えるべき食べ物として、ジュースや乳製品(アイスクリーム、牛乳、ヨーグルト等)、脂肪分の多い料理などが示されています。
3 不適切 便の処理とお尻のケアの留意点として、「沐浴槽等でのシャワーは控える」とされています。お尻がただれやすいので頻回に清拭します。
4 適切 指針第3章1(3)アは、保育中に体調不良が発生した場合、状態に応じて保護者に連絡するとともに、適宜嘱託医やかかりつけ医等と相談し適切な処置を行うことを求めています。ガイドラインは、繰り返す下痢等の症状を伴うときは別室で保育し、経口補水液等を少量ずつ頻回に与えて水分を補給するとしています。
5 不適切 おむつ交換は決められた場所で行い、激しい下痢のときは保育室を避けるとされています。処理者は手袋をし、使い捨てのおむつ交換専用シートを一回ずつ取り替えます。
「保護者への連絡」と「至急受診」の区別 ガイドラインは、下痢について、食事や水分を摂るとその刺激で下痢をする、腹痛を伴う、水様便が複数回みられるときを「保護者への連絡が望ましい場合」としています。これに対し、元気がなくぐったりしている、下痢のほかに機嫌が悪い・食欲がない・発熱・嘔吐・腹痛などがみられる、脱水症状がみられる(下痢と一緒に嘔吐、水分が摂れない、唇や舌が乾いている、尿が半日以上出ない、尿の量が少なく色が濃い、米のとぎ汁のような白色水様便、血液や粘液・黒っぽい便、けいれん)ときは「至急受診が必要と考えられる場合」です。事例のAちゃんは水様便を繰り返したうえ、唇・舌の乾燥、半日以上の無尿、ぐったりした様子があるので、後者に当たります。
保護者への伝え方と受診の準備 受診するときは、便の状態(量、回数、色、におい、血液・粘液の混入状況)、子どもが食べた物やその日のできごと、家族やクラスで同じ症状の人がいるかを伝えるとよいとされています。便のついた紙おむつを持参してもよいとされています。
感染拡大の防止 下痢は感染性胃腸炎のこともあるため、激しい下痢を処理するときはマスクとエプロンを着用し、汚れ物はビニール袋に入れて処理し、液体石けんと流水で30秒以上手洗いを行います。家庭へは、消化吸収の良いおかゆや野菜スープ、短く刻んだ煮込みうどんなどを少量ずつ食べさせることや、経口補水液での水分補給を伝えます。
紛らわしい点 肢2は「栄養を補う」、肢3は「清潔を保つ」、肢5は「他児への配慮」という、それぞれもっともらしい目的を添えた肢です。下痢のときの具体的な留意点(乳製品を控える・シャワーを控える・保育室を避ける)と照らして判断します。また、肢1は「保護者への連絡が望ましい場合」という区分を、肢3は「頻回に清拭する」、肢5は「おむつ交換専用シート」という、ガイドラインの正しい語を前半に含んでいます。正しい語が入っていても、事例の状態(脱水症状)や、後半の行動(シャワー・保育室での交換)が留意点に反していないかを確かめます。
- 保育所における感染症対策ガイドラインこども家庭庁の公表ページ
- 保育所保育指針・同解説こども家庭庁の公表ページ
出典と作り方
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です。保育士試験(一般社団法人 全国保育士養成協議会 実施)の筆記試験科目「子どもの保健」の出題範囲・保育所保育指針・関係法令に基づいて作っています。一般社団法人 全国保育士養成協議会が作成した試験問題を転載・改変したものではありません。根拠・出典:こども家庭庁「保育所における感染症対策ガイドライン(2018年改訂版)」(2023(令和5)年5月一部改訂)別添3 ③下痢の時の対応/保育所保育指針(平成29年厚生労働省告示第117号)第3章 1(3)ア条文の原文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で確認できます。法令・指針は令和8年4月1日時点の内容に基づきます。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・指針は改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 全国保育士養成協議会の公式サイトや関係省庁の公表でご確認ください。本サイトは同協議会と一切関係ありません。
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