問題
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。 【事例】 Y保育所に通うAちゃん(4歳)の腕に、数日おきに新しいあざが見られた。Y保育所は、児童虐待を受けたと思われると判断し、Z市に通告した。数日後、Z市の職員がAちゃんの家庭を訪問した。その翌日、母親のBさんが来所し、「市役所で誰が知らせたのかと聞いたのに教えてもらえなかった。保育所なのか」と担当の保育士に強い口調で尋ねた。 【設問】 次の文は、「児童虐待の防止等に関する法律」に基づく、この事例に関係する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 通告を受けたZ市の職員は、その職務上知り得た事項であって通告をした者を特定させるものを漏らしてはならない。 B 通告をした者を特定させる事項を漏らしてはならない義務は、通告を受けた市町村等の職員に課されたものであり、通告を仲介した児童委員には課されていない。 C 通告を受けたZ市の長は、必要に応じ近隣住民、学校の教職員、児童福祉施設の職員その他の者の協力を得つつ、Aちゃんとの面会その他のAちゃんの安全の確認を行うための措置を講ずる。 D 同法は「保護者は、児童に対し、虐待をしてはならない」と定めており、虐待の禁止の対象は保護者に限られている。
【この問題について】
本問は、保育士試験(一般社団法人 全国保育士養成協議会 実施)の筆記試験科目「子ども家庭福祉」の出題範囲に基づき、goukaku-navi.jp が独自に作成したオリジナル問題です。全国保育士養成協議会が作成した試験問題を転載・改変したものではありません。
※本サイトは一般社団法人 全国保育士養成協議会とは一切関係ありません。
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答え合わせ
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自信の3択
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解説
※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、一般社団法人 全国保育士養成協議会とは一切関係ありません。
正答は2です。通告を受けた市町村の職員は、通告した人が誰かが分かる情報を漏らしてはならないと法律で決められています(A○)。この義務は、通告を仲介した児童委員にも課されています(B×)。通告を受けた市町村は、保育所の職員などの協力も得ながら、子どもと会うなどして安全を確かめます(C○)。虐待の禁止は「何人も」とされ、保護者に限りません(D×)。
A ○ 第7条は、市町村、都道府県の設置する福祉事務所又は児童相談所が通告を受けた場合、その所長、所員その他の職員は、職務上知り得た事項であって当該通告をした者を特定させるものを漏らしてはならないと定めています。Z市の職員がBさんに通告者を教えなかったのは、この規定に沿った対応です。
B × 第7条は、通告を受けた機関の職員と並べて「当該通告を仲介した児童委員」も名あて人としています。児童委員を除くとする点が誤りです。
C ○ 第8条第1項は、市町村又は都道府県の設置する福祉事務所が通告を受けたときは、市町村又は福祉事務所の長は、必要に応じ近隣住民、学校の教職員、児童福祉施設の職員その他の者の協力を得つつ、当該児童との面会その他の当該児童の安全の確認を行うための措置を講ずると定めています。
D × 第3条は「何人も、児童に対し、虐待をしてはならない」としています。主語は「何人も」で、保護者に限りません。
以上から、A○ B× C○ D× の2が正答です。
通告者を守る規定(第7条) 秘密を守る義務を負うのは、通告を受けた市町村・都道府県の設置する福祉事務所・児童相談所の所長、所員その他の職員と、通告を仲介した児童委員です。守る対象は「職務上知り得た事項であって当該通告をした者を特定させるもの」で、通告者の名前そのものに限らず、通告者が分かってしまう事項が含まれます。
安全確認(第8条) 第8条第1項は市町村又は福祉事務所が通告を受けた場合、第2項は児童相談所が通告又は送致を受けた場合について、それぞれの長が、近隣住民、学校の教職員、児童福祉施設の職員その他の者の協力を得つつ、児童との面会その他の安全の確認を行うための措置を講ずると定めています。条文に「児童福祉施設の職員」が挙がっているので、安全確認の場面で保育所の職員が協力を求められることがあります。第3項は、安全の確認を行うための措置、市町村若しくは児童相談所への送致又は一時保護を行う者は「速やかに」これを行うものとしています。
虐待の禁止(第3条) 第3条は「何人も、児童に対し、虐待をしてはならない」と定めています。これに対し、この法律の「児童虐待」の定義は、保護者がその監護する児童について行う行為として書かれています。禁止の規定と定義の規定とで書き方が違うことを確かめておきます。
紛らわしい点 肢Bは名あて人から児童委員を外した形、肢Dは第3条の主語を「何人も」から「保護者は」に入れ替えた形です。肢Cは、安全確認の協力者に「児童福祉施設の職員」が条文で挙げられている点を確かめる肢です。
- 児童虐待の防止等に関する法律e-Govで原文を読む
出典と作り方
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です。保育士試験(一般社団法人 全国保育士養成協議会 実施)の筆記試験科目「子ども家庭福祉」の出題範囲・保育所保育指針・関係法令に基づいて作っています。一般社団法人 全国保育士養成協議会が作成した試験問題を転載・改変したものではありません。根拠・出典:児童虐待の防止等に関する法律(平成12年法律第82号)第3条・第7条・第8条第1項・第3項条文の原文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で確認できます。法令・指針は令和8年4月1日時点の内容に基づきます。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・指針は改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 全国保育士養成協議会の公式サイトや関係省庁の公表でご確認ください。本サイトは同協議会と一切関係ありません。
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