問題
次の文は、日本の児童文学の歩みについて述べたものである。( A )〜( D )にあてはまる語句の組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。 明治期には、( A )が『こがね丸』を著し、これは近代日本の児童文学の出発点の一つとされている。大正期には、( B )が児童雑誌『赤い鳥』を創刊し、子どものための芸術性の高い童話や童謡を広めようとした。この雑誌には北原白秋らが童謡を、( C )らが童話を寄せ、( C )の『蜘蛛の糸』もこの雑誌に掲載された。昭和期に入ると、( D )が『ごんぎつね』などの作品を残した。
【この問題について】
本問は、保育士試験(一般社団法人 全国保育士養成協議会 実施)の筆記試験科目「教育原理」の出題範囲に基づき、goukaku-navi.jp が独自に作成したオリジナル問題です。全国保育士養成協議会が作成した試験問題を転載・改変したものではありません。
※本サイトは一般社団法人 全国保育士養成協議会とは一切関係ありません。
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答え合わせ
- 1
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- 3
- 4
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自信の3択
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解説
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正答は5です。明治期に『こがね丸』を著したのは巌谷小波です。大正期に児童雑誌『赤い鳥』を創刊したのは鈴木三重吉で、北原白秋が童謡を、芥川龍之介が『蜘蛛の糸』などの童話を寄せました。『ごんぎつね』の作者は新美南吉です。宮沢賢治も同じ時代の童話作家ですが、『ごんぎつね』の作者ではありません。
A 巌谷小波 巌谷小波は明治期に『こがね丸』を著しました。子どものための創作児童文学として早い時期のもので、日本の児童文学の出発点の一つとされています。また、昔話を子ども向けにまとめた叢書(『日本昔噺』など)も手がけました。鈴木三重吉は大正期の人物で、Aには当たりません。
B 鈴木三重吉 鈴木三重吉は大正期に児童雑誌『赤い鳥』を創刊し、子どものための芸術的な童話や童謡を生み出そうとしました。小川未明も同じ時代を代表する童話作家ですが、『赤い鳥』の創刊者ではありません。
C 芥川龍之介 芥川龍之介は『赤い鳥』に童話を寄せ、『蜘蛛の糸』はその代表的な作品です。樋口一葉は明治期の作家で、大正期に創刊された『赤い鳥』に作品を寄せることはできません。
D 新美南吉 『ごんぎつね』は新美南吉の作品で、昭和期に『赤い鳥』に掲載されました。宮沢賢治の代表作は『注文の多い料理店』『銀河鉄道の夜』などです。
以上から、A 巌谷小波・B 鈴木三重吉・C 芥川龍之介・D 新美南吉の5が正しい組み合わせです。
明治期の児童文学 明治期の子ども向けの読み物は、昔話の再話や教訓的な物語が中心でした。巌谷小波は『こがね丸』(1891年)のほか、昔話を子ども向けにまとめた叢書『日本昔噺』の刊行に関わり、子どもの読み物を広めました。なお、近代児童文学の起点については、小川未明の第一童話集『赤い船』(1910年)に見る意見もあります。
『赤い鳥』と童心主義 大正期の鈴木三重吉は、当時の子ども向けの読み物を俗悪なものと考え、一流の文学者や詩人に子どものための作品を書いてもらうことで、芸術性の高い童話・童謡を生み出そうとしました。『赤い鳥』には、北原白秋の童謡や芥川龍之介の童話などが掲載され、子どもの純粋な心を尊ぶ「童心主義」の考え方を背景に、多くの作家が子どものための作品を発表しました。また、子どもたちから綴方(作文)や自由詩、自由画を募集し、鈴木三重吉が綴方の、北原白秋が自由詩の選にあたったことも特徴です。
大正自由教育との関係 『赤い鳥』に代表される童話・童謡運動は、子どもの個性や自発性を尊重する大正期の新しい教育の動き(大正自由教育)と同じ時代の流れの中にあります。子どもを大人とは異なる固有の存在として捉え、子どものための文化を育てようとした点で共通しています。
作家と作品の対応 新美南吉は『赤い鳥』に作品を投稿して認められた作家で、『ごんぎつね』のほか『手袋を買いに』などがよく知られています。宮沢賢治は『注文の多い料理店』『銀河鉄道の夜』など、小川未明は『赤いろうそくと人魚』などで知られます。
紛らわしい点 ①雑誌の創刊者(鈴木三重吉)と寄稿した作家(北原白秋・芥川龍之介ら)を区別すること、②同じ時代の童話作家(新美南吉・宮沢賢治・小川未明)の代表作を取り違えないこと、③作家の活動した時代(樋口一葉は明治期)を手がかりに、ありえない組み合わせを除くこと、が要点です。
出典と作り方
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です。保育士試験(一般社団法人 全国保育士養成協議会 実施)の筆記試験科目「教育原理」の出題範囲・保育所保育指針・関係法令に基づいて作っています。一般社団法人 全国保育士養成協議会が作成した試験問題を転載・改変したものではありません。根拠・出典:日本の児童文学史の通説(巌谷小波『こがね丸』、鈴木三重吉『赤い鳥』、芥川龍之介『蜘蛛の糸』、新美南吉『ごんぎつね』)条文の原文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で確認できます。法令・指針は令和8年4月1日時点の内容に基づきます。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・指針は改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 全国保育士養成協議会の公式サイトや関係省庁の公表でご確認ください。本サイトは同協議会と一切関係ありません。
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