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保育士 教育原理 問13|生涯教育・リカレント教育・アンドラゴジー

問題

保育士 | 教育原理 | 令和8年4月1日時点の法令・指針に基づく

次の文は、生涯教育・生涯学習の考え方について述べたものである。( A )〜( D )にあてはまる語句の組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。 ・( A )は、1960年代にユネスコの会議で、教育は学校で学ぶ人生の一時期に限られるものではなく、人の一生を通じて、また社会のさまざまな場の教育を結びつけて行われるべきだとする「生涯教育」の考え方を提唱した。 ・( B )は、義務教育などの学校教育を終えた後も、教育と、労働などの他の活動とを生涯にわたって交互に行うことができるようにする「( C )教育」の考え方を提唱した。 ・アメリカの( D )は、子どもの教育を指すペダゴジーと区別して、成人の学習を援助する技術と科学を「アンドラゴジー」と呼んだ。

【この問題について】

本問は、保育士試験(一般社団法人 全国保育士養成協議会 実施)の筆記試験科目「教育原理」の出題範囲に基づき、goukaku-navi.jp が独自に作成したオリジナル問題です。全国保育士養成協議会が作成した試験問題を転載・改変したものではありません。

※本サイトは一般社団法人 全国保育士養成協議会とは一切関係ありません。

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正解は 3
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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、一般社団法人 全国保育士養成協議会とは一切関係ありません。

正答は3です。「生涯教育」を提唱したのはフランスのラングランで、ユネスコの会議で示しました。学校を終えた後も教育と仕事などを交互に行えるようにする「リカレント教育」は、OECD(経済協力開発機構)が提唱しました。成人の学習を援助する技術と科学を「アンドラゴジー」と呼んだのは、アメリカのノールズです。ハッチンスは「学習社会」の考え方で知られる人物です。

A ラングラン ラングランはユネスコで成人教育に関わり、1960年代に、教育を人生の一時期の学校教育に限らず、生涯を通じて(時間的に)、また家庭・学校・地域・職場などの場を結びつけて(空間的に)統合していくべきだとする「生涯教育」を提唱しました。ハッチンスは、学ぶこと自体が人間らしく生きることにつながる「学習社会」を論じたアメリカの教育学者で、Aには当たりません。

B OECD リカレント教育は、OECD(経済協力開発機構)が1970年代に提唱した考え方です。ユネスコはラングランの生涯教育と結びつく機関で、リカレント教育の提唱主体ではありません。

C リカレント リカレント(recurrent)は「繰り返す・循環する」という意味で、学校教育と社会での活動を生涯にわたって交互に繰り返すことを表しています。「ノンフォーマル教育」は、学校制度の外で組織的に行われる教育を指す用語で、この文の内容には当たりません。

D ノールズ ノールズはアメリカの成人教育の研究者で、成人は自己決定的に学び、自らの経験を学習の資源とし、生活上の課題に即した学習を求めるといった特徴をもつと考え、アンドラゴジーという語で成人教育の理論を体系化しました。デューイは経験を重視した教育哲学者ですが、アンドラゴジーの提唱者ではありません。

以上から、A ラングラン・B OECD・C リカレント・D ノールズの3が正しい組み合わせです。

生涯教育から生涯学習へ ラングランの生涯教育論は、教育を学校という制度の中だけで捉えるのではなく、人の一生と社会全体に広げて捉え直すものでした。その後、教える側の「教育」よりも、学ぶ人自身の主体的な「学習」を中心に考える立場から、「生涯学習」という言葉が広く使われるようになりました。日本でもこの流れの中で生涯学習の推進が政策として位置づけられました。

教育基本法第3条 平成18年に全部改正された教育基本法は、第3条で「生涯学習の理念」を定め、国民一人一人が自己の人格を磨き、豊かな人生を送ることができるよう、その生涯にわたって、あらゆる機会に、あらゆる場所において学習することができ、その成果を適切に生かすことのできる社会の実現が図られなければならないとしています。ラングランの「時間的・空間的な統合」の考え方と重なる内容です。

リカレント教育の特徴 リカレント教育は、学校教育を人生の初めにまとめて受ける形から、学校と職業などの活動とを交互に繰り返す形への転換を求めるものです。働きながら、あるいは一度仕事を離れて学び直し、再び社会で活動するという「学び直し」の考え方の土台となっています。

アンドラゴジー ノールズは、子どもの教育(ペダゴジー)では教師が学習の内容や進め方を主に決めるのに対し、成人の学習では学習者の自己決定性・経験・学習へのレディネス(生活上の役割や課題との結びつき)・課題中心の学び方を重視すべきだと考えました。保育者の研修や保護者支援の場面での学び合いを考える際にも参考になる考え方です。

紛らわしい点 ①生涯教育はラングラン(ユネスコ)、リカレント教育はOECD、と人物・機関を対応させる。②ハッチンスの「学習社会」と、ラングランの「生涯教育」を混同しない。③「リカレント」と「ノンフォーマル」「インフォーマル」(学校外で組織されていない日常の学び)といった似た用語を区別する。

この問題の根拠
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出典と作り方

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です。保育士試験(一般社団法人 全国保育士養成協議会 実施)の筆記試験科目「教育原理」の出題範囲・保育所保育指針・関係法令に基づいて作っています。一般社団法人 全国保育士養成協議会が作成した試験問題を転載・改変したものではありません。根拠・出典:生涯教育論の通説(ラングランの生涯教育、OECDのリカレント教育、ノールズのアンドラゴジー、ハッチンスの学習社会論)/教育基本法(平成18年法律第120号)第3条条文の原文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で確認できます。法令・指針は令和8年4月1日時点の内容に基づきます。

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