保育士

保育士 教育原理 問15|諸外国の学校制度

問題

保育士 | 教育原理 | 令和8年4月1日時点の法令・指針に基づく

諸外国の学校制度に関する次の記述のうち、適切なものを一つ選びなさい。

【この問題について】

本問は、保育士試験(一般社団法人 全国保育士養成協議会 実施)の筆記試験科目「教育原理」の出題範囲に基づき、goukaku-navi.jp が独自に作成したオリジナル問題です。全国保育士養成協議会が作成した試験問題を転載・改変したものではありません。

※本サイトは一般社団法人 全国保育士養成協議会とは一切関係ありません。

キーボード:1〜5で選択・Enterで次へ

タップするとすぐ答え合わせ

答え合わせ

正解は 4
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

えらぶと、この端末に記録します(登録はいりません)

解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、一般社団法人 全国保育士養成協議会とは一切関係ありません。

正答は4です。フランスでは、小学校の後に前期中等教育のコレージュ、続いて後期中等教育のリセ(普通教育や技術教育を行う学校)などに進みます。ドイツは基礎学校を終えた段階で複数の種類の中等学校に分かれる「分岐型」の代表例で、フィンランドは小学校段階と中学校段階を一体にした9年間の基礎学校が基本です。アメリカは州ごとに制度が異なります。

1 誤り フィンランドでは、7歳から始まる9年間の基礎学校(1年生から9年生までを一つの系統で行う学校)で、子どもを途中で進路別に分けずに教育を行うのが基本です。進路が分かれるのは基礎学校の修了後で、普通教育か職業教育の後期中等教育に進みます。

2 誤り 基礎学校の後に生徒の能力・適性に応じてハウプトシューレ、実科学校、ギムナジウム(大学進学を目指す者が主として進む学校)などに分かれる点はドイツのとおりですが、基礎学校の修業年限は原則4年で、一部の州が6年です。「原則」と「一部の州」の年数を入れ替えた誤りです。

3 誤り 就学義務の規定が州により異なる点は正しいですが、初等・中等教育は合計12年です。義務教育の年限も9〜12年と州ごとに違い、12年の区切り方も6-3-3年制、8-4年制、5-3-4年制などさまざまです。「9年」はフィンランドの基礎学校の年数です。

4 適切 フランスの学校は、小学校(5年)、コレージュ(4年)、リセ(3年)という段階を基本としています。

5 誤り フランスはコレージュが4年、リセが3年です。2つの学校の年数を入れ替えた誤りです。

アメリカ・フランス・ドイツの年数と学校名は、文部科学省「諸外国の教育統計」令和7(2025)年版の学校系統図によります(同書のフランスの頁は「令和6(2024)年版」の表記のまま掲載されています)。

単線型・分岐型・複線型 学校体系は、全ての子どもが同じ系統の学校を順に進む単線型(日本・アメリカなど)、初等教育は共通でその後に進路別の学校に分かれる分岐型(ドイツなど)、身分や階層によって最初から別系統の学校に分かれる複線型(かつてのヨーロッパ諸国)に分けて説明されることが一般的です。日本は第二次世界大戦後、6・3・3・4制の単線型に改められました。

フランス 就学前教育(幼稚園など)、小学校(5年)、コレージュ(4年)、リセ(3年)や職業リセという段階で構成されます。コレージュでの観察・進路指導の結果に基づいて後期中等教育の学校・課程に振り分けられ、いわゆる高校入試はありません。高等教育に進むには、原則として中等教育修了と高等教育入学資格を併せて認定する国家資格「バカロレア」を取得します。義務教育の開始年齢は、2019年度から6歳から3歳に引き下げられ、義務教育は3〜16歳となっています。

ドイツ 基礎学校(原則4年、一部の州は6年)の後、生徒の能力・適性に応じて、ハウプトシューレ、実科学校、ギムナジウム(大学進学を目指す者が主として進む学校)などに分かれます。複数の学校種の教育課程を併せ持つ学校種や総合制学校も設けられています。

フィンランド 基礎学校は7歳から始まり、1年生から9年生までの9年間を一つの系統で行います。修了後に普通教育か職業教育の後期中等教育に進みます。基礎学校の前には、就学前教育が行われています。

アメリカ 就学義務の規定が州によって異なり、学校の形態も多様です。現在は5-3-4年制が一般的とされていますが、同じ「中学校」の段階でも、ミドルスクールや下級ハイスクール(ジュニア・ハイスクール)など名称や対象学年が異なります。

紛らわしい点 「9年」はフィンランドの基礎学校、「4年」はドイツの基礎学校とフランスのコレージュの年数、「12年」はアメリカの初等・中等教育の合計です。中等教育の学校名も、コレージュ・リセはフランス、ハウプトシューレ・実科学校・ギムナジウムはドイツです。国名と年数・学校名をセットで整理しておくと、取り違えを防げます。肢2はドイツの「原則4年・一部6年」を逆にし、肢5はフランスのコレージュ4年・リセ3年を逆にした形です。

この問題の根拠文部科学省「諸外国の教育統計」令和7(2025)年版 学校系統図(アメリカ・フランス・ドイツ)/欧州委員会 Eurydice「Finland: Overview」(フィンランドの基礎教育)
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です。保育士試験(一般社団法人 全国保育士養成協議会 実施)の筆記試験科目「教育原理」の出題範囲・保育所保育指針・関係法令に基づいて作っています。一般社団法人 全国保育士養成協議会が作成した試験問題を転載・改変したものではありません。根拠・出典:文部科学省「諸外国の教育統計」令和7(2025)年版 学校系統図(アメリカ・フランス・ドイツ)/欧州委員会 Eurydice「Finland: Overview」(フィンランドの基礎教育)条文の原文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で確認できます。法令・指針は令和8年4月1日時点の内容に基づきます。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・指針は改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 全国保育士養成協議会の公式サイトや関係省庁の公表でご確認ください。本サイトは同協議会と一切関係ありません。

執筆・運営:合格ナビ運営事務局(運営者情報)・編集方針。