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保育士 教育原理 問5|近世・近代の西洋教育思想家と業績

問題

保育士 | 教育原理 | 令和8年4月1日時点の法令・指針に基づく

次の【I群】の人物と、【II群】の記述を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 【I群】 A ロック B ルソー C ペスタロッチ D フレーベル 【II群】 ア 『世界図絵』を著し、絵と言葉を組み合わせた子ども向け教科書の先駆けをつくった。 イ 人間の心は生まれたときには白紙のようなものであると考え、『教育に関する考察』で経験を通した習慣の形成を重視した。 ウ 『エミール』を著し、子どもの自然な成長を妨げないように外からの干渉を控える「消極教育」を説いた。 エ 『隠者の夕暮』を著し、孤児や貧しい子どもの教育に取り組み、直観を重んじる教育方法を実践した。 オ 『人間の教育』を著し、「恩物」と呼ばれる遊具を考案して、幼児のための施設を開設した。

【この問題について】

本問は、保育士試験(一般社団法人 全国保育士養成協議会 実施)の筆記試験科目「教育原理」の出題範囲に基づき、goukaku-navi.jp が独自に作成したオリジナル問題です。全国保育士養成協議会が作成した試験問題を転載・改変したものではありません。

※本サイトは一般社団法人 全国保育士養成協議会とは一切関係ありません。

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正解は 5
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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、一般社団法人 全国保育士養成協議会とは一切関係ありません。

正答は5です。ロックは子どもの心を白紙にたとえ、経験と習慣づけを重視しました(イ)。ルソーは『エミール』で消極教育を説きました(ウ)。ペスタロッチは『隠者の夕暮』を著し、孤児の教育に取り組みました(エ)。フレーベルは『人間の教育』を著し、恩物を考案して幼稚園の始まりとなる施設を開きました(オ)。アの『世界図絵』はコメニウスの業績で、I群のどの人物にも当たりません。

A ロック → イ イギリスの思想家ロックは、人の心は生まれつき観念をもたない白紙のようなもので、経験によって知識が形づくられると考えました。『教育に関する考察』では、身体の鍛錬や、幼いうちからのよい習慣づけを重視しています。

B ルソー → ウ フランスで活動したルソーは『エミール』で、子どもを大人の小型と見るのではなく、子ども期固有の成長の段階を尊重すべきだと説きました。大人が早くから知識や道徳を教え込むのではなく、自然な発達を妨げないよう守る「消極教育」の考えです。

C ペスタロッチ → エ スイスのペスタロッチは、シュタンツの孤児院などで貧しい子どもや孤児の教育に取り組み、事物を直接見たり触れたりする直観を重んじました。『隠者の夕暮』の著者です。

D フレーベル → オ ドイツのフレーベルは『人間の教育』を著し、恩物(神からの贈り物の意)と呼ばれる遊具を考案して、幼児のための施設を開き「キンダーガルテン(子どもの庭)」と名づけました。

ア 『世界図絵』はチェコ出身のコメニウスの著作です。コメニウスは『大教授学』で、すべての人にあらゆる事柄を教える教授法を構想しました。

以上から、A イ・B ウ・C エ・D オの5が正しい組み合わせです。

思想のつながり この4人とコメニウスは、時代順に並べるとコメニウス(17世紀)→ロック(17世紀後半)→ルソー(18世紀)→ペスタロッチ(18世紀後半〜19世紀初め)→フレーベル(19世紀前半)となり、影響関係で整理できます。ルソーの子ども観はペスタロッチに受け継がれ、ペスタロッチのもとで学んだフレーベルが幼児教育の施設と遊具を形にしました。

ロックの「白紙」 ロックは生まれつきの観念を否定し、経験を通して心が形づくられると考えました。この考えから、教育や環境の影響を重く見る立場が導かれます。

ルソーの「子どもの発見」 『エミール』は、架空の少年エミールが家庭教師に導かれて成長する過程を描いた教育論です。子ども期を大人になるための準備期間としてではなく、それ自体に価値のある時期として捉えたことから、ルソーは「子どもの発見者」と呼ばれます。「消極教育」は何もしないことではなく、子どもの発達に合わない早すぎる教え込みを避け、成長の妨げとなるものから子どもを守る教育を指します。

ペスタロッチの直観 ペスタロッチは、数・形・語を教育の基礎と考え、言葉による説明よりも、事物を実際に見たり触れたりする直観から認識が始まると考えました。

フレーベルの恩物 恩物は、遊びを通して子どもの内にある力を引き出すという考えに基づいています。文部省『学制百年史』によると、日本では明治9年に開設された東京女子師範学校附属幼稚園で、フレーベルの幼稚園を模範とする幼稚園保育が開始されました。

紛らわしい点 『世界図絵』(コメニウス)と『人間の教育』(フレーベル)、『隠者の夕暮』(ペスタロッチ)と『エミール』(ルソー)は、人物と著作の取り違えを誘う組み合わせとして整理しておきます。

この問題の根拠西洋教育史の通説(ロック『教育に関する考察』、ルソー『エミール』、ペスタロッチ『隠者の夕暮』、フレーベル『人間の教育』、コメニウス『世界図絵』)
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です。保育士試験(一般社団法人 全国保育士養成協議会 実施)の筆記試験科目「教育原理」の出題範囲・保育所保育指針・関係法令に基づいて作っています。一般社団法人 全国保育士養成協議会が作成した試験問題を転載・改変したものではありません。根拠・出典:西洋教育史の通説(ロック『教育に関する考察』、ルソー『エミール』、ペスタロッチ『隠者の夕暮』、フレーベル『人間の教育』、コメニウス『世界図絵』)条文の原文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で確認できます。法令・指針は令和8年4月1日時点の内容に基づきます。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・指針は改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 全国保育士養成協議会の公式サイトや関係省庁の公表でご確認ください。本サイトは同協議会と一切関係ありません。

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