問題
次の文は、「ソーシャルワーク専門職のグローバル定義」(日本語定義)の注釈に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A ソーシャルワークの大原則は、人間の内在的価値と尊厳の尊重、危害を加えないこと、多様性の尊重、人権と社会正義の支持であるとされている。 B 社会開発という概念は、社会構造的かつ経済的な開発に優先権を与えるものであり、経済成長こそが社会開発の前提条件であるという従来の考え方には賛同しないとされている。 C 第一世代の権利とは、合理的なレベルの教育・保健医療・住居・少数言語の権利など、社会経済的・文化的権利を指すとされている。 D ソーシャルワークは、できる限り、「人々のために」ではなく、「人々とともに」働くという考え方をとるとされている。 (組み合わせ) A〜Dの正誤の組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
【この問題について】
本問は、保育士試験(一般社団法人 全国保育士養成協議会 実施)の筆記試験科目「社会福祉」の出題範囲に基づき、goukaku-navi.jp が独自に作成したオリジナル問題です。全国保育士養成協議会が作成した試験問題を転載・改変したものではありません。
※本サイトは一般社団法人 全国保育士養成協議会とは一切関係ありません。
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答え合わせ
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5
自信の3択
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解説
※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、一般社団法人 全国保育士養成協議会とは一切関係ありません。
正答は4です。A・B・Dは、グローバル定義の注釈に書かれているとおりです。Cは誤りです。注釈では、第一世代の権利は言論や良心の自由、拷問や恣意的拘束からの自由などの「市民的・政治的権利」とされています。教育・保健医療・住居・少数言語の権利などの「社会経済的・文化的権利」は、第二世代の権利です。第一・第二・第三世代の権利の中身を区別して覚えましょう。
A 適切 注釈の「原則」の節は、「ソーシャルワークの大原則は、人間の内在的価値と尊厳の尊重、危害を加えないこと、多様性の尊重、人権と社会正義の支持である」としています。
B 適切 注釈の「中核となる任務」の節は、社会開発という概念について、「社会構造的かつ経済的な開発に優先権を与えるものであり、経済成長こそが社会開発の前提条件であるという従来の考え方には賛同しない」としています。
C 不適切 注釈の「原則」の節は、ソーシャルワークは第一・第二・第三世代の権利を尊重するとし、第一世代の権利を「言論や良心の自由、拷問や恣意的拘束からの自由など、市民的・政治的権利」、第二世代の権利を「合理的なレベルの教育・保健医療・住居・少数言語の権利など、社会経済的・文化的権利」としています。Cは第二世代の権利の説明を第一世代に入れ替えています。
D 適切 注釈の「実践」の節は、「ソーシャルワークは、できる限り、『人々のために』ではなく、『人々とともに』働くという考え方をとる」としています。
したがって、A○ B○ C× D○の4が正答です。
注釈の位置づけ グローバル定義は、本文のあとに注釈が付いています。注釈は「定義に用いられる中核概念を説明し、ソーシャルワーク専門職の中核となる任務・原則・知・実践について詳述するもの」とされ、「中核となる任務」「原則」「知」「実践」の節に分かれています。この問は本文の語句ではなく、注釈の内容を問うものです。
中核となる任務 注釈は、中核となる任務として、社会変革・社会開発・社会的結束の促進、および人々のエンパワメントと解放を挙げています。社会変革の任務については、個人・家族・小集団・共同体・社会のどのレベルであれ、現状が変革と開発を必要とするとみなされる時にソーシャルワークが介入することを前提とするとし、あわせて、いかなる特定の集団の周縁化・排除・抑圧にも利用されない限りにおいて、社会的安定の維持にも等しく関与するとしています。
原則と権利の3つの世代 「原則」の節は、人権と社会正義を擁護し支持することがソーシャルワークを動機づけ、正当化するものであるとし、人権と集団的責任の共存が必要であることを認識するとしています。第三世代の権利は「自然界、生物多様性や世代間平等の権利」に焦点を当てるとされ、これらの権利は互いに補強し依存しあうもので、個人の権利と集団的権利の両方を含むとされています。また、「危害を加えないこと」と「多様性の尊重」は、状況によっては対立し、競合する価値観となることがあると述べています。
実践 「実践」の節は、ソーシャルワークの正統性と任務は、人々がその環境と相互作用する接点への介入にあるとし、参加重視の方法論が本文の「生活課題に取り組みウェルビーイングを高めるよう、人々やさまざまな構造に働きかける」という部分に表現されているとしています。実践の範囲は、セラピーやカウンセリング、グループワーク、コミュニティワーク、政策立案や分析、アドボカシーや政治的介入などに及ぶとされています。
紛らわしい点 Cは、第一世代(市民的・政治的権利)と第二世代(社会経済的・文化的権利)の中身を入れ替えた記述です。Bは「経済成長こそが前提条件」という考え方に「賛同しない」という結びであり、賛同するのではない点に注意します。Dの「人々のために」と「人々とともに」の向きも取り違えやすいところです。
出典と作り方
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です。保育士試験(一般社団法人 全国保育士養成協議会 実施)の筆記試験科目「社会福祉」の出題範囲・保育所保育指針・関係法令に基づいて作っています。一般社団法人 全国保育士養成協議会が作成した試験問題を転載・改変したものではありません。根拠・出典:国際ソーシャルワーカー連盟・国際ソーシャルワーク教育学校連盟「ソーシャルワーク専門職のグローバル定義」(2014年採択)日本語定義の注釈(「中核となる任務」「原則」「実践」の節)条文の原文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で確認できます。法令・指針は令和8年4月1日時点の内容に基づきます。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・指針は改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 全国保育士養成協議会の公式サイトや関係省庁の公表でご確認ください。本サイトは同協議会と一切関係ありません。
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