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保育士 社会福祉 問11|ストレングス視点とエンパワメント

問題

保育士 | 社会福祉 | 令和8年4月1日時点の法令・指針に基づく

次の文は、ストレングス視点とエンパワメントに関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A ソーシャルワークにおけるエンパワメントの考え方は、ソロモンが、アメリカの黒人の人々が置かれた抑圧的な状況への実践を論じた著書で示したことを契機に広まった。 B ストレングス視点とは、利用者の病理や欠陥に焦点を当て、その原因を突き止めて取り除くことを援助の中心に置く考え方である。 C ストレングスには、本人の能力や意欲、希望だけでなく、家族や友人、地域の人々や資源など、本人を取り巻く環境の強みも含まれる。 D エンパワメントを目指す援助では、利用者が混乱しないよう、援助者が利用者に代わってすべての決定を行うことが基本とされる。 (組み合わせ) A〜Dの正誤の組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

【この問題について】

本問は、保育士試験(一般社団法人 全国保育士養成協議会 実施)の筆記試験科目「社会福祉」の出題範囲に基づき、goukaku-navi.jp が独自に作成したオリジナル問題です。全国保育士養成協議会が作成した試験問題を転載・改変したものではありません。

※本サイトは一般社団法人 全国保育士養成協議会とは一切関係ありません。

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正解は 3
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自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、一般社団法人 全国保育士養成協議会とは一切関係ありません。

正答は3です。AとCは正しい記述です。エンパワメントは、ソロモンがアメリカの黒人の人々の抑圧された状況に向き合う実践として示したことで広まりました。ストレングスには、本人の力だけでなく、家族や地域などの環境の強みも含まれます。Bは誤りで、病理や欠陥に注目するのは「医学モデル」的な見方であり、ストレングス視点はその反対に、本人や環境の強みに注目します。Dも誤りで、エンパワメントは本人が自分で決め、力を発揮できるよう支えることを目指します。

A 適切 ソロモンは、1976年の著書『黒人のエンパワメント』で、社会の中で差別され、力を奪われてきた黒人の人々が、自らの力を取り戻していくことを支える実践としてエンパワメントを論じました。これがソーシャルワークにエンパワメントの考え方が広まるきっかけになりました。

B 不適切 病理や欠陥を見つけて取り除くことを中心にするのは、医学モデル(治療モデル)に近い考え方です。ストレングス視点は、本人ができていること、好きなこと、得意なこと、希望などの「強み」に注目し、それを支援に生かします。

C 適切 ストレングスは本人の内側の力だけに限りません。家族や友人、近所の人、地域の団体やサービスなど、環境の中にある強み(資源)も含めて捉えます。

D 不適切 エンパワメントは、本人が自分の生活について選び、決めることを大切にし、その力を発揮できるように支える考え方です。援助者がすべてを代わりに決めることは、本人の力を奪うことにつながり、エンパワメントとは反対の関わり方です。

エンパワメントの背景 エンパワメントは、アメリカの公民権運動などを背景に、社会の中で差別や抑圧を受け、力を奪われた状態(パワーレス)に置かれた人々が、本来持っている力を取り戻していく過程として理解されてきました。ソーシャルワークでは、個人の自信や意欲を高めることだけでなく、人と人とのつながりをつくり、さらには差別や不公平を生む社会の仕組みに働きかけることまで含めて捉えられます。ソーシャルワーク専門職のグローバル定義(2014年)も、ソーシャルワークが「人々のエンパワメントと解放を促進する」としています。

ストレングス視点の考え方 ストレングス視点は、カンザス大学のラップやサリービーらによって体系化されました。人には誰でも強みがあり、困難な状況にある人も、成長し変わる力を持っているという前提に立ちます。援助者は本人と協働する関係をつくり、本人の希望を出発点にして、本人と地域の強みを結び付けていきます。精神障害のある人の地域生活を支えるケースマネジメントなどで発展しました。

医学モデルと生活モデル 問題の原因を個人の内側に求め、診断して治療するという医学モデルに対して、人と環境の関係に注目する生活モデルや、強みに注目するストレングス視点が広がりました。欠点を直すことよりも、できること・やりたいことを広げることで生活をよくしていくという発想の転換です。

保育の場面とのつながり 保育所保育指針第4章でも、保護者の自己決定を尊重し、保護者が子どもの成長に気付き子育ての喜びを感じられるよう努めることや、保護者の子育てを自ら実践する力の向上に資することが示されています。保護者の強みを見つけ、自分で決めて取り組めるよう支えるという姿勢は、ストレングス視点やエンパワメントと重なっています。

紛らわしい点 Bのように、ストレングス視点の説明に「病理」「欠陥」「原因の除去」という言葉が入っていたら誤りを疑います。また、Dのように「代わりにすべて決める」とする記述は、自己決定の尊重にも反しています。

この問題の根拠
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です。保育士試験(一般社団法人 全国保育士養成協議会 実施)の筆記試験科目「社会福祉」の出題範囲・保育所保育指針・関係法令に基づいて作っています。一般社団法人 全国保育士養成協議会が作成した試験問題を転載・改変したものではありません。根拠・出典:ソーシャルワークの理論(エンパワメント・アプローチ、ストレングス視点)に関する教科書上の定説/ソーシャルワーク専門職のグローバル定義(2014年)条文の原文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で確認できます。法令・指針は令和8年4月1日時点の内容に基づきます。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・指針は改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 全国保育士養成協議会の公式サイトや関係省庁の公表でご確認ください。本サイトは同協議会と一切関係ありません。

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