問題
次の文は、ソーシャルワークのアプローチに関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A ナラティブ・アプローチでは、利用者が語る自分についての物語に注目し、問題に支配された物語から、利用者が望む新しい物語へと書き換えていくことを支える。 B エコロジカル・アプローチ(生活モデル)では、人と環境との交互作用に注目し、人の対処する力を高めるとともに、環境の側にも働きかける。 C 課題中心アプローチでは、期限を設けずに長い時間をかけ、利用者の生育歴を詳しく分析して、問題の根本的な原因を明らかにすることを重視する。 D 危機介入アプローチでは、危機状態にある人に対して、時間をかけて情報を集め終えるまで介入を控え、危機が過ぎ去ってから援助を始める。 (組み合わせ) A〜Dの正誤の組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
【この問題について】
本問は、保育士試験(一般社団法人 全国保育士養成協議会 実施)の筆記試験科目「社会福祉」の出題範囲に基づき、goukaku-navi.jp が独自に作成したオリジナル問題です。全国保育士養成協議会が作成した試験問題を転載・改変したものではありません。
※本サイトは一般社団法人 全国保育士養成協議会とは一切関係ありません。
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答え合わせ
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5
自信の3択
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解説
※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、一般社団法人 全国保育士養成協議会とは一切関係ありません。
正答は3です。AとBは正しい記述です。ナラティブ・アプローチは利用者の語る物語に注目し、新しい物語への書き換えを支えます。エコロジカル・アプローチは人と環境の交互作用に注目し、人と環境の両方に働きかけます。Cは誤りで、課題中心アプローチは、利用者と合意した具体的な課題に、期間を区切って短期間で計画的に取り組む方法です。Dも誤りで、危機介入アプローチは、危機の状態にある人に対して、できるだけ早く集中的に介入します。
A 適切 ナラティブ・アプローチは、ホワイトとエプストンらの考え方をもとにしたアプローチです。人は自分の人生を物語として理解しているという考え方に立ち、問題に染まった物語(ドミナント・ストーリー)から、利用者が望む別の物語(オルタナティブ・ストーリー)を一緒に見いだしていきます。問題を人から切り離して捉える「外在化」の技法も用いられます。
B 適切 エコロジカル・アプローチは、ジャーメインとギッターマンが体系化した生活モデルに基づくアプローチです。人と環境は互いに影響し合っているという生態学の視点に立ち、人の対処する力を高めるとともに、環境が人のニーズに応えられるよう働きかけます。
C 不適切 課題中心アプローチは、リードとエプスタインが体系化したもので、利用者と援助者が合意した具体的な課題に、期間を決めて短期間で計画的に取り組みます。生育歴を長期間かけて分析することを重視するものではありません。
D 不適切 危機介入アプローチは、災害や事故、身近な人との死別などで危機状態に陥った人に対し、できるだけ早く、短期間に集中して介入し、元の対処能力を取り戻せるよう支えます。危機が去るまで介入を控えるものではありません。
アプローチの見分け方 各アプローチは、問題をどう捉え、何に働きかけるかで見分けられます。心理社会的アプローチ(ホリス)は「状況の中の人」を理解し、問題解決アプローチ(パールマン)は利用者の問題解決の力(動機づけ・能力・機会)を高めます。課題中心アプローチは短期間で具体的な課題に取り組み、危機介入アプローチは危機の直後に集中的に介入します。行動変容アプローチは学習理論に基づき、望ましい行動を強め、望ましくない行動を減らすことを目指します。エンパワメント・アプローチは、力を奪われた人が力を取り戻すことを支えます。
生活モデルの考え方 エコロジカル・アプローチ(生活モデル)は、問題の原因を個人の内側に求めて治療する医学モデルへの反省から生まれました。人と環境の間の「適合」の状態に注目し、ストレスが生じているときには、人の側の対処能力と、環境の側の応答性の両方に目を向けます。保育の場面でも、子どもや保護者の困りごとを、家庭、保育所、地域といった環境との関係の中で捉える視点として役立ちます。
ナラティブ・アプローチの特徴 ナラティブ・アプローチは、社会構成主義の考え方に立ち、現実は人々の語りや言葉を通してつくられると考えます。援助者は専門家として正解を示すのではなく、利用者を自分の人生の専門家とみなし、対話を通して新しい意味づけを一緒に探っていきます。「無知の姿勢」と呼ばれる、援助者が先入観を持たずに利用者から教わろうとする態度も、この流れの中で示されました。
課題中心と危機介入の共通点 課題中心アプローチと危機介入アプローチは、どちらも期間を限った短期の援助である点が共通しています。違いは、課題中心が合意した具体的な課題に計画的に取り組むのに対し、危機介入は危機の直後の混乱した状態に素早く対応する点です。
紛らわしい点 CやDのように、短期・迅速を特徴とするアプローチに「長い時間をかける」「介入を控える」という説明を付けた肢は誤りです。提唱者の組み合わせ(ナラティブ=ホワイトとエプストン、生活モデル=ジャーメインとギッターマン、課題中心=リードとエプスタイン)もあわせて確認しておきましょう。
出典と作り方
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です。保育士試験(一般社団法人 全国保育士養成協議会 実施)の筆記試験科目「社会福祉」の出題範囲・保育所保育指針・関係法令に基づいて作っています。一般社団法人 全国保育士養成協議会が作成した試験問題を転載・改変したものではありません。根拠・出典:ソーシャルワークの諸アプローチ(ナラティブ、エコロジカル、課題中心、危機介入)に関する教科書上の定説条文の原文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で確認できます。法令・指針は令和8年4月1日時点の内容に基づきます。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・指針は改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 全国保育士養成協議会の公式サイトや関係省庁の公表でご確認ください。本サイトは同協議会と一切関係ありません。
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