介護福祉士

介護福祉士 第36回 問題52障害の理解

問題

介護福祉士 | 第36回(令和5年度) | 令和6年1月28日(日)実施・障害の理解

統合失調症(schizophrenia)の特徴的な症状として,最も適切なものを1つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」問題52

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 2
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

答えは2「妄想」です。

統合失調症は、実際にはないことを強く信じ込んでしまう「妄想」や、実際にはない声が聞こえる「幻聴」などが特徴的な症状としてみられる精神疾患です。

たとえるなら、頭の中で作られた思い込みが、本人にとっては「紛れもない真実」として感じられてしまう状態です。

👉 覚え方:統合失調症の代表的症状=妄想(幻聴とあわせて陽性症状の代表)。

ほかの選択肢:1振戦せん妄はアルコール離脱症状でみられる状態/3強迫性障害は不安症群に分類される別の疾患/4抑うつ気分はうつ病の代表的な症状/5健忘は記憶障害の症状で認知症等でみられる。

なぜこれが正解か

正解は2。統合失調症は、幻覚(特に幻聴)や妄想を中核とする「陽性症状」と、意欲低下・感情の平板化等の「陰性症状」を特徴とする精神疾患であり、妄想はその代表的な症状の一つである。

各選択肢の解説

  • 1 振戦せん妄は、アルコール依存症の人が飲酒を中断した際に生じる離脱症状の一つであり、統合失調症の特徴的症状ではない。
  • 3 強迫性障害は、不合理とわかっていても特定の考えや行動を繰り返さずにはいられない状態を特徴とする、統合失調症とは異なる精神疾患である。
  • 4 抑うつ気分は、うつ病の中核症状であり、統合失調症に特徴的な症状ではない(統合失調症でも抑うつ症状を伴うことはあるが、代表的特徴ではない)。
  • 5 健忘は記憶が抜け落ちる症状であり、認知症や解離性障害等でみられ、統合失調症の特徴的症状ではない。

覚え方・ひっかけ注意

統合失調症の症状は「陽性症状(幻覚・妄想)」と「陰性症状(意欲低下・感情の平板化・引きこもり)」に大別される。他の精神疾患(うつ病=抑うつ気分、強迫性障害=強迫観念・強迫行為、アルコール依存症=振戦せん妄)の代表症状と混同しないよう、疾患名と症状を一対一で対応させて覚える。

理論的背景

統合失調症は、思考・知覚・感情・意欲・自我意識など、精神機能の広範な領域に障害が生じる精神疾患で、発症には遺伝的要因と環境的要因(ストレス等)が複合的に関与するとされる(脆弱性ストレスモデル)。症状は、陽性症状(幻覚、妄想、思考障害、まとまりのない会話・行動等、通常はみられないものが出現する症状)と陰性症状(意欲低下、感情の平板化、自閉、会話の貧困等、通常みられるものが失われる症状)に大別され、さらに認知機能障害(注意力・記憶力・遂行機能の低下)も重要な症状群として近年注目されている。治療は抗精神病薬による薬物療法を中心に、心理社会的リハビリテーション(デイケア、就労支援等)を組み合わせて行われる。

試験での位置づけ

統合失調症の症状分類(陽性症状・陰性症状)は障害の理解領域の頻出テーマ。第38回 問96(統合失調症からの地域移行支援の事例)とあわせて、統合失調症の症状理解と地域生活支援の両面を体系的に学習すると効果的。

選択肢の発展補足

統合失調症の陽性症状は薬物療法で比較的改善しやすい一方、陰性症状や認知機能障害は改善が難しく、社会復帰・就労継続の障壁となりやすいことが知られている。地域での生活支援には、症状の管理だけでなく、生活リズムの安定、対人関係スキルの向上支援(SST:社会生活技能訓練)等、心理社会的なリハビリテーションが重要な役割を果たす。

上位資格・発展

精神保健福祉士の実務では、統合失調症の急性期・回復期・維持期といった病期ごとの支援のあり方や、精神科デイケア・アウトリーチ(訪問支援)等のリハビリテーションプログラムがより専門的に扱われる。介護福祉士としては、精神疾患のある利用者への偏見のない理解と、症状に応じた無理のない関わりを持つ視点が重要である。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」問題52。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」の問題52です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。

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