介護福祉士

介護福祉士 第36回 問題63医療的ケア

問題

介護福祉士 | 第36回(令和5年度) | 令和6年1月28日(日)実施・医療的ケア

Eさん(75 歳,女性)は,介護老人福祉施設に入所している。脳梗塞(cerebral infarction)の後遺症があり,介護福祉士が胃ろうによる経管栄養を行っている。 ある日,半座位で栄養剤の注入を開始し,半分程度を順調に注入したところで,体調に変わりがないかを聞くと,「少しお腹が張ってきたような気がする」とEさんは答えた。意識レベルや顔色に変化はなく,腹痛や嘔気はない。 次のうち,介護福祉士が看護職員に相談する前に行う対応として,最も適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」問題63

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 3
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

答えは3「腹部が圧迫されていないかを確認する」です。

「お腹が張ってきた」と言われたら、まず服やチューブがお腹を締め付けていないか、体の向きがずれていないかなど、自分の目で見てわかる範囲を確認するのが最初の一歩です。

たとえるなら、お腹の調子が悪いと言われたら、まずベルトがきつくないか確認するようなイメージです。それから看護師さんに報告・相談します。

👉 覚え方:まず「見てわかる原因」を確認してから相談する。

ほかの選択肢:1 様子を見るだけでは不十分(変化に気づいたら行動する)/2 仰向けにするのは逆流の危険があり逆効果/4 速度を速めるのは症状を悪化させる恐れがある/5 注入を止めるかどうかは看護師に相談してから決めること。

なぜこれが正解か

正解は3。栄養剤注入中に腹部膨満の訴えがあり、意識・顔色に異常や腹痛・嘔気がない状況では、まず介護福祉士が観察できる範囲(衣類やチューブによる圧迫、体位のずれなど)を確認することが、看護職員へ相談する前に行う対応として適切。

各選択肢の解説

  • 1 訴えがあった時点で何もせず様子をみるだけでは、原因の把握や早期対応の機会を逃す。
  • 2 仰臥位にすると胃食道逆流や誤嚥のリスクが高まるため、この場面では避けるべき対応。
  • 4 注入速度の調整は医師の指示・計画の範囲内で行うものであり、症状がある中で介護福祉士が自己判断で速めるのは不適切。
  • 5 注入の終了判断は、まず看護職員へ報告・相談したうえで行うべきであり、介護福祉士が単独で決定する行為ではない。

覚え方・ひっかけ注意

「相談前に自分でできること」と「医師・看護師の判断が必要なこと」を切り分けるのが事例問題の定石。観察・確認は前者、速度変更や注入中止の最終判断は後者に整理する。

事例の読み取り

Eさんは胃ろうからの注入の途中で「少しお腹が張ってきた気がする」と訴えた。しかし意識レベルや顔色に変化がなく、腹痛や嘔気もない。つまり、症状は軽く、緊急の対応を要する段階ではない。この設問は「看護職員に相談する前に、介護福祉士が自分でできること」を問うている。

3が正しい理由

腹部の張りの原因には、注入速度、胃の中のガス、便秘、体位の崩れのほか、衣類やベルト、チューブによる腹部の圧迫がある。このうち、介護福祉士がその場で確かめて取り除けるのが圧迫である。原因を確かめたうえで、観察した情報を看護職員に伝えることで、相談の質が上がる。

誤りの選択肢の論点

  • 1 訴えを受けながら何もせず見守るだけでは、原因の確認も報告もないままになる。嘔吐していないことは「問題ない」の根拠にならない。
  • 2 仰臥位にすると胃の内容物が逆流しやすく、誤嚥の危険が高まる。経管栄養中は、半座位などの姿勢を保つのが原則である。
  • 4 注入速度の変更は医師の指示と計画の範囲内で行うもので、症状がある中で速めるのは逆効果にもなる。
  • 5 注入を終えるかどうかは医学的な判断を含む。嘔気・嘔吐、腹痛、顔色の悪化など明らかな異常があるときは、注入を止めて看護職員に連絡する。本事例のように軽い訴えの段階では、まず原因の確認と相談が先になる。

登録基準との関係

急変に備えて緊急時の連絡方法をあらかじめ決めておくこと、実施状況を報告書にして医師に提出することは、事業所が登録を受ける要件である(社会福祉士及び介護福祉士法施行規則第26条の3第1項)。

出題パターン

事例問題では、観察→原因の確認→報告・相談、の順に「自分でできる範囲」を選ぶ。速度変更・中止・体位の大きな変更は、判断を要するため選びにくい、と覚えておくとよい。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」問題63。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」の問題63です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。

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