介護福祉士

介護福祉士 第36回 問題64介護の基本

問題

介護福祉士 | 第36回(令和5年度) | 令和6年1月28日(日)実施・介護の基本

介護を取り巻く状況に関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」問題64

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

キーボード:1〜5で選択・Enterで次へ

タップするとすぐ答え合わせ

答え合わせ

正解は 5
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

えらぶと、この端末に記録します(登録はいりません)

解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

答えは5「家族が担っていた介護の役割は,家族機能の低下によって社会で代替する必要が生じた」です。

昔は家族の中で担われていた介護が、核家族化や共働きの増加などで「家族だけでは支えきれない」状況になり、介護保険制度のように社会全体で支える仕組みが必要になりました。

たとえるなら、家族という小さなチームだけでは支えきれなくなった介護を、社会という大きなチームで支える仕組みに変わってきたということです。

👉 覚え方:家族機能の低下=介護の社会化が必要になった背景。

ほかの選択肢:1ダブルケアは子育てと介護を同時に担うことで、夫婦の子育ての助け合いという意味ではない/2要介護・要支援認定者数は減少ではなく年々増加している/3家制度は地域包括ケアシステムではなく戦後の民法改正等で廃止された/4三世代世帯の構成割合は増加ではなく年々減少している(核家族化の進行)。

なぜこれが正解か

正解は5。かつて家族内で担われていた介護は、核家族化・女性の社会進出・単身世帯の増加等による家族機能の低下により、家族だけでは支えきれなくなり、介護保険制度に代表される社会全体で支える仕組み(介護の社会化)が必要とされるようになった。

各選択肢の解説

  • 1 ダブルケアとは、子育てと親等の介護を同時期に担う状態を指す用語であり、「夫婦が助け合って子育てをすること」という説明は誤り。
  • 2 介護保険制度における要介護・要支援認定者数は、制度導入時(2000年)から一貫して増加を続けており、「年々減少している」という記述は事実に反する。
  • 3 家制度(戦前の民法における戸主中心の家族制度)は、戦後の民法改正(1947年)により廃止されており、地域包括ケアシステム(2000年代以降の政策)によって廃止されたという記述は時系列が誤っている。
  • 4 要介護・要支援認定者のいる三世代世帯の構成割合は、核家族化・単身世帯の増加を背景に、介護保険制度導入時から年々減少している。

覚え方・ひっかけ注意

介護保険制度創設の背景(家族機能の低下による介護の社会化の必要性)を軸に、関連する統計的傾向(認定者数の増加、三世代世帯割合の減少)の方向性を正確に押さえる。

理論的背景

介護保険制度は、1997年制定・2000年施行の介護保険法により創設され、その政策的背景には、高齢化の進行に伴う要介護高齢者の増加、核家族化・女性の社会進出による家族介護力の低下、従来の措置制度(行政がサービス内容を一方的に決定する仕組み)の限界(利用者の選択権の欠如、サービスの画一性)があった。「介護の社会化」というスローガンのもと、介護を家族の私的な問題としてではなく、社会全体で支え合う社会保険の仕組み(40歳以上の被保険者による保険料と公費の組み合わせ)として制度設計された点が、介護保険制度の理念的な出発点である。

試験での位置づけ

介護保険制度創設の社会的背景は、介護の基本領域の最頻出テーマの一つ。家族構成の変化(三世代世帯の減少、単身世帯・高齢者のみ世帯の増加)、要介護認定者数の増加といった統計的トレンドと、これらを踏まえた制度創設の理念(介護の社会化)をセットで理解しておくことが重要。

選択肢の発展補足

ダブルケア(子育てと介護の同時進行)や、ヤングケアラー(家族の世話・介護を担う子ども・若者)といった新たな家族介護の課題も、家族機能の変化を背景とした近年の重要テーマとして、介護の基本領域・社会の理解領域の双方で注目されている。

上位資格・発展

社会保障論の分野では、介護の社会化の理念と、家族への依存を前提としない社会保障制度設計の国際比較(北欧型、大陸型、日本型)がより体系的に扱われる。介護福祉士としては、介護保険制度創設の理念を理解することが、日々の実践の意義(家族の負担を代替・補完する専門的役割)を捉え直す視点にもつながる。

この問題の根拠
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」の問題64です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。