介護福祉士

介護福祉士 第36回 問題72介護の基本

問題

介護福祉士 | 第36回(令和5年度) | 令和6年1月28日(日)実施・介護の基本

次の記述のうち,介護における感染症対策として,最も適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」問題72

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 4
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

答えは4「排泄の介護は,利用者ごとに手袋を交換する」です。

排泄の介護をするときは、一人の利用者が終わるごとに手袋を新しいものに取り替えることで、別の利用者への感染の広がりを防ぐことができます。

たとえるなら、一人ひとりに新しい手袋で対応することで、菌やウイルスを次の人に持ち込まないようにするイメージです。

👉 覚え方:排泄介護=利用者ごとに手袋交換が感染対策の基本。

ほかの選択肢:1手洗いは固形石鹸より液体石鹸が望ましい(固形石鹸は複数人での共用により汚染されやすい)/2くしゃみが出たときは手ではなく肘の内側等で覆う(咳エチケット、手で覆うと接触感染を広げやすい)/3嘔吐物の処理は素手ではなく手袋・マスク・エプロン等を着用して行う/5うがい用のコップは共用せず個人専用にする。

なぜこれが正解か

正解は4。排泄介護は、利用者の体液・排泄物に直接触れる機会が多く感染リスクが高いため、標準予防策(スタンダードプリコーション)の基本として、利用者ごとに手袋を交換し、他の利用者への病原体の伝播を防ぐことが重要な感染対策となる。

各選択肢の解説

  • 1 手洗いに使用する石鹸は、複数人での共用により表面が汚染されやすい固形石鹸よりも、個別に使用できるポンプ式の液体石鹸の方が衛生的で望ましいとされる。
  • 2 くしゃみ・咳が出る際は、手のひらで口元を覆うと、その手で周囲を触れることで接触感染を広げるリスクがあるため、肘の内側(袖)で覆う「咳エチケット」が推奨される。
  • 3 嘔吐物の処理は、感染性の病原体(ノロウイルス等)を含む可能性があるため、使い捨て手袋・マスク・エプロン等の個人防護具を着用して行う必要があり、素手での処理は厳禁である。
  • 5 うがい用のコップを共用すると、唾液等を介した感染のリスクが高まるため、個人専用のコップを使用することが基本である。

覚え方・ひっかけ注意

標準予防策の基本は「体液・排泄物・血液等は感染源になりうるものとして扱う」という前提のもと、個人防護具(手袋・マスク・エプロン)の適切な使用、利用者ごと・行為ごとの手袋交換、共用物品の回避を徹底することにある。

理論的背景

標準予防策(スタンダードプリコーション)は、感染症の有無にかかわらず、全ての患者・利用者の血液・体液・分泌物・排泄物・損傷した皮膚・粘膜を感染の可能性があるものとして扱い、手指衛生・個人防護具の使用等により感染の伝播を防ぐ考え方で、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)が提唱した概念が世界的に普及している。介護現場では、排泄介助・口腔ケア・創傷処置等、体液に接触する機会の多い場面ごとに手袋を交換し、行為間の手指衛生(手洗いまたは速乾性手指消毒薬の使用)を徹底することが基本となる。加えて、必要に応じて咳エチケット・マスク着用等の飛沫感染対策、換気等の空気感染対策を組み合わせる。

試験での位置づけ

標準予防策の具体的な実践方法は、介護の基本領域・医療的ケア領域を横断する最頻出テーマ。第38回 問11(レジオネラ菌対策)とあわせて、感染経路(接触・飛沫・空気・水系感染)ごとの対策の違いを体系的に整理しておくことが重要。

選択肢の発展補足

高齢者施設では、インフルエンザ、ノロウイルス、疥癬、MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)等、様々な感染症のクラスター(集団感染)発生リスクがあり、日常的な標準予防策の徹底に加え、季節性の感染症流行期における追加対策(面会制限、健康観察の強化等)が組み合わされる。

上位資格・発展

感染管理認定看護師等の専門職は、施設全体の感染対策マニュアルの整備、職員研修の実施、アウトブレイク(集団感染)発生時の対応(保健所との連携、ゾーニング等)をより専門的に担う。介護福祉士としては、日常業務の中で標準予防策を確実に実践する基礎的なスキルが求められる。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」問題72。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」の問題72です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。