介護福祉士

介護福祉士 第36回 問題74コミュニケーション技術

問題

介護福祉士 | 第36回(令和5年度) | 令和6年1月28日(日)実施・コミュニケーション技術

Cさん(85 歳,女性,要介護3 )は,介護老人保健施設に入所しており,軽度の難聴がある。数日前から,職員は感染症対策として日常的にマスクを着用して勤務することになった。 ある日,D介護福祉職がCさんの居室を訪問すると,「孫が絵を描いて送ってくれたの」と笑いながら絵を見せてくれた。D介護福祉職はCさんの言動に共感的理解を示すために,意図的に非言語コミュニケーションを用いて対応した。 このときのD介護福祉職のCさんへの対応として,最も適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」問題74

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 2
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

答えは2「目元を意識した笑顔を作り,大きくうなずいた」です。

マスクをつけていると口元が見えなくなってしまいます。そんな中で気持ちを伝えるには、目元の表情やうなずきといった「言葉を使わない」伝え方(非言語コミュニケーション)が特に大切になります。

たとえるなら、口が隠れていても、目の表情やうなずきで「うれしいね」という気持ちをしっかり伝えるイメージです。

👉 覚え方:非言語コミュニケーション=表情・うなずきなど言葉を使わない伝え方。

ほかの選択肢:1紙に書いて渡すのは文字という「言語」を使った伝え方/3耳元で話すのは声(言語)を使った伝え方/4ゆっくり話すのは話し方の工夫(準言語)/5五十音表を使うのも文字(言語)を使った伝え方。いずれも設問が求める「非言語コミュニケーション」には該当しない。

なぜこれが正解か

正解は2。設問は「意図的に非言語コミュニケーションを用いて対応した」場面を問うており、目元を意識した笑顔と大きなうなずきは、言葉を使わずに表情・身振りで共感を伝える非言語コミュニケーションの典型例である。マスク着用時は口元の表情が伝わりにくいため、目元の表情がより重要な情報源となる。

各選択肢の解説

  • 1 紙に書いて渡す対応は、文字という言語を用いた言語的コミュニケーションであり、非言語コミュニケーションではない。
  • 3 耳元で話す対応は、声という言語を用いた言語的コミュニケーションである(難聴への配慮という観点はあるが、非言語の技法ではない)。
  • 4 ゆっくり話す対応は、声の速さという準言語的コミュニケーションの工夫であり、非言語コミュニケーションではない。
  • 5 五十音表を用いて伝える対応も、文字という言語を用いた言語的コミュニケーションの一種であり、非言語コミュニケーションではない。

覚え方・ひっかけ注意

言語(話す言葉・書く文字)、準言語(声の大きさ・速さ・抑揚)、非言語(表情・視線・身振り・うなずき・姿勢・対人距離)の3分類(第36回 問4とも関連)を正確に区別し、設問が求める分類と選択肢の内容を照合する読解力が本問の核心。

理論的背景

マスク着用が日常化した状況下でのコミュニケーションでは、口元の動き(読話の手がかり)や表情の一部が隠れてしまうため、目元の表情(目を細める、目を大きく開く等)や、頷き・身振りといった非言語的要素の役割が相対的に増大する。特に難聴のある高齢者は、聴覚情報の不足を視覚情報(表情、口の動き、身振り)で補って理解を助けていることが多く、マスクによる情報の欠落は、コミュニケーションの質に大きな影響を与えうる。こうした状況下では、あえて表情やジェスチャーを大きく意識的に表現する(オーバーな非言語表現)ことで、感情の伝達を補うケア技術が重要とされる。

試験での位置づけ

言語・準言語・非言語コミュニケーションの3分類は、コミュニケーション技術領域の最頻出テーマ。第36回 問4(準言語を用いた対応)、38-26(非言語的コミュニケーション)ともあわせて、設問文が「どの分類の技法を問うているか」を正確に見極める練習を積んでおくことが、この分野全体の得点力向上に直結する。

選択肢の発展補足

マスク着用時のコミュニケーションの工夫としては、非言語表現の強調に加え、透明マスク・マウスシールドの活用(口元が見える)、筆談の併用、静かな環境での会話等、複数の手段を組み合わせることが推奨される。

上位資格・発展

言語聴覚士の専門領域では、読話(口の動きから言葉を読み取る技術)の指導や、聴覚障害者とのコミュニケーション支援機器の活用がより専門的に扱われる。介護福祉士としては、日常のケア場面で、状況に応じた複数のコミュニケーション手段を柔軟に組み合わせる実践力が求められる。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」問題74。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」の問題74です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。