問題
介護福祉士が行う服薬の介護に関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。
【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」問題73
※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。
※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。
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答え合わせ
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5
自信の3択
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解説
※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。
答えは5「副作用の知識をもって,服薬の介護を行う」です。
薬には効果だけでなく、思わぬ副作用が出ることもあります。介護福祉士が服薬の介護をするときは、その薬にどんな副作用があるかを知った上で、利用者の様子をしっかり観察することが大切です。
たとえるなら、薬の「良い面」だけでなく「注意すべき面」も理解した上で、見守りながらサポートするイメージです。
👉 覚え方:服薬介護=副作用の知識を持って観察しながら行う。
ほかの選択肢:1服薬時間は食後に一律統一するのではなく、処方内容(食前・食後・食間等)に従う/2服用できずに残った薬を介護福祉士の判断で処分するのは不適切(医師・薬剤師に確認する)/3多種類の薬の一包化は薬剤師の業務であり介護福祉士が行うものではない/4内服薬の用量は医師の指示によるもので、介護福祉士がその日の体調で変更してはならない。
なぜこれが正解か
正解は5。介護福祉士が服薬の介護を行う際は、処方されている薬にどのような副作用が起こりうるかという知識を持った上で、利用者の様子(ふらつき、眠気、食欲不振等)を注意深く観察し、異常があれば速やかに看護職員・医師に報告することが求められる。
各選択肢の解説
- 1 服薬時間は「食後」に一律統一されるものではなく、薬の種類によって食前・食後・食間・就寝前等、処方内容に応じて厳密に守る必要がある。
- 2 服用できずに残った薬(残薬)を介護福祉士が自己判断で処分することは、医療安全上不適切であり、必ず医師・薬剤師に確認・相談する必要がある。
- 3 多種類の薬をまとめて服用しやすくする「一包化」は薬剤師の専門業務であり、介護福祉士が行うことはできない。
- 4 内服薬の用量は、医師の診断・処方に基づいて厳密に定められるものであり、介護福祉士がその日の利用者の体調に応じて独自に増減させることは、医療安全上あってはならない行為である。
覚え方・ひっかけ注意
服薬介護における介護福祉士の役割は「決められた通りに正確に服薬を支援し、副作用等の変化を観察・報告すること」に限定される。用量の調整、一包化、残薬の処分判断など、医療職の専門的判断が必要な行為には立ち入らないという原則を押さえる。
理論的背景
服薬介護における介護福祉士の役割は、医師の処方・指示のもとで、薬を正しいタイミング・方法で服用できるよう支援すること(服薬の声かけ、内服の見守り、薬包の開封補助等)と、服薬後の状態変化(効果・副作用)の観察・記録・報告に大別される。多剤併用(ポリファーマシー、第38回 問79とも関連)が進んでいる高齢者では、薬物相互作用や副作用(ふらつきによる転倒、食欲不振、便秘、眠気等)のリスクが高く、介護福祉士による日常的な観察が、副作用の早期発見・重篤化予防において重要な役割を果たす。薬剤の一包化・用量調整・処方変更といった医療的判断を要する事項は、医師・薬剤師の専門領域であり、介護福祉士の業務範囲外である点が明確に区別される。
試験での位置づけ
服薬介護における介護福祉士の業務範囲(できること・できないこと)は、介護の基本領域・医療的ケア領域を横断する頻出テーマ。「介護福祉士は何をしてよいか」「何を医療職に委ねるべきか」という業務範囲の境界線を正確に理解しておくことが、本問のような出題への対策として重要。
選択肢の発展補足
2005年の厚生労働省通知により、一定の条件(患者の容態が安定していること、医師・看護師等の連携があること等)のもとで、介護職員が行う服薬介助(一包化された薬を手渡す、内服を見守る等)は医行為に該当しないものとして整理されており、この通知の内容も介護福祉士の業務範囲の理解に重要な根拠となる。
上位資格・発展
薬学・老年医学の分野では、高齢者に生じやすい薬物有害事象(腎機能・肝機能の低下による薬物動態の変化、認知機能への影響等)や、ポリファーマシー対策(減薬・処方見直しの取り組み)がより専門的に扱われる。介護福祉士としては、日々の観察を通じた副作用の早期発見と、多職種への的確な情報共有が実践的に重要である。
出典と作り方
本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」の問題73です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。
解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。
執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。

