介護福祉士

介護福祉士 第36回 問題75コミュニケーション技術

問題

介護福祉士 | 第36回(令和5年度) | 令和6年1月28日(日)実施・コミュニケーション技術

利用者の家族との信頼関係の構築を目的としたコミュニケーションとして,最も適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」問題75

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 3
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

答えは3「家族から介護の体験を共感的に聴く」です。

家族との信頼関係を築くためには、まず家族がこれまでどんな思いで介護をしてきたのか、その体験にじっくりと耳を傾け、共感することが土台になります。

たとえるなら、アドバイスや説明をする前に、まず相手の話をしっかり聴いて「大変でしたね」と気持ちを分かち合うイメージです。

👉 覚え方:信頼関係の第一歩=家族の体験を共感的に聴くこと。

ほかの選択肢:1介護技術を教えることは情報提供・指導であり信頼関係構築そのものの手段としては優先度が低い/2当事者の会への参加提案は有用な情報提供だが、まず傾聴が優先される/4「介護を続ける気持ちがあるか」を問うのはプレッシャーを与えかねない/5介護保険の範囲説明は制度に関する情報提供で信頼関係構築の核心的な手段ではない。

なぜこれが正解か

正解は3。家族との信頼関係を構築する上で最も基本となるのは、家族がこれまで経験してきた介護の苦労や思いに耳を傾け、共感的に受け止める姿勢である。これにより、家族は「自分の頑張りを理解してもらえた」と感じ、専門職との信頼関係の土台が形成される。

各選択肢の解説

  • 1 家族に介護技術を教えることは有用な支援だが、それ自体は情報提供・指導であり、信頼関係構築の出発点としては、まず家族の思いを受け止める傾聴が優先される。
  • 2 当事者の会(家族会)への参加を提案することも意義のある情報提供だが、これも信頼関係が一定程度形成された後の提案としてより効果的であり、最初の一歩としては傾聴が優先される。
  • 4 「介護を続ける強い気持ちがあるか」を問うことは、家族に「気持ちがなければ介護を続けられない」というプレッシャーを与えかねず、信頼関係構築の観点からは適切でない。
  • 5 介護保険の利用範囲の説明は制度的な情報提供であり、家族の心情に寄り添う関わりとは性質が異なる。

覚え方・ひっかけ注意

家族とのコミュニケーションに関する設問では、「情報提供・指導・確認」よりも「傾聴・共感」を優先する選択肢が正解になりやすい。専門的な支援は、信頼関係という土台があって初めて効果を発揮するという順序性を理解しておく。

理論的背景

家族介護者は、身体的な負担だけでなく、先の見えない不安、社会的な孤立感、自身の人生設計への影響等、複合的な心理的負担を抱えていることが多い。専門職が家族との信頼関係を構築するプロセスは、来談者中心療法(ロジャーズ)における「傾聴・共感・受容」の姿勢を土台とし、家族の介護体験を否定・評価せずにそのまま受け止めることから始まる。この過程を通じて、家族は専門職を「自分の状況を理解してくれる存在」として認識し、その後の具体的な支援(サービスの調整、レスパイトケアの提案等)を受け入れやすくなる。逆に、いきなり指導や評価から入ると、家族は「批判された」と感じ、心を閉ざしてしまうリスクがある。

試験での位置づけ

家族とのコミュニケーションの基本姿勢は、コミュニケーション技術領域・介護の基本領域を横断する重要テーマ。第38回 問31(家族との関係づくりの基本姿勢:協働するパートナーとして接する)ともあわせて、「まず傾聴・共感、その上で協働」という一貫した姿勢を体系的に理解しておくことが重要。

選択肢の発展補足

家族の介護体験を共感的に聴く中で、家族が抱える具体的な困りごと(睡眠不足、経済的負担、自身の健康問題等)が明らかになることも多く、これが適切なサービス調整(レスパイトケア、第37回 問58)へとつながる重要な情報収集の機会にもなる。

上位資格・発展

家族支援・家族療法の専門領域では、家族システム論に基づくアセスメントや、家族介護者の負担度評価尺度(Zarit介護負担尺度等)を用いた客観的な評価手法がより体系的に扱われる。介護福祉士としては、日々の関わりの中で家族の声に耳を傾け続ける姿勢を持ち続けることが実践的に重要である。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」問題75。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」の問題75です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。