介護福祉士

介護福祉士 第36回 問題67介護の基本

問題

介護福祉士 | 第36回(令和5年度) | 令和6年1月28日(日)実施・介護の基本

個別性や多様性を踏まえた介護に関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」問題67

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 2
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

答えは2「生活習慣は,生活してきた環境から理解する」です。

その人の生活習慣は、これまで暮らしてきた環境(育った地域、家族関係、仕事など)を通して形作られてきたものです。だからこそ、その環境を知ることで、その人らしい生活習慣を理解することができます。

たとえるなら、その人がどんな土地で、どんな暮らし方をしてきたかを知ることで、初めて今の習慣の理由が見えてくるということです。

👉 覚え方:生活習慣=これまで生きてきた環境から理解する。

ほかの選択肢:1その人らしさは障害特性だけで判断すべきでない(生活歴や価値観等も含めて総合的に理解する)/3生活歴は成人期以降だけでなく生涯全体(幼少期から現在まで)の情報から収集する/4生活様式を同居家族と同一にする必要はなく個別性を尊重すべき/5衣服を施設の方針で一律に統一することは個別性・自己決定を損なう。

なぜこれが正解か

正解は2。個別性や多様性を踏まえた介護では、利用者の生活習慣を、その人がこれまで生きてきた地域・家庭・職業といった生活環境の文脈の中で理解しようとする視点が重要である。

各選択肢の解説

  • 1 「その人らしさ」は、障害特性だけで判断されるものではなく、生活歴、価値観、趣味嗜好、人間関係等、多面的な情報を通じて総合的に理解されるべきものである。
  • 3 生活歴は成人期以降の情報に限定せず、幼少期から現在に至るまでの人生全体の歩みを通じて収集することで、より深い理解につながる。
  • 4 生活様式を同居する家族と一律に同一にする必要はなく、本人固有の習慣や好みを尊重することが個別性を踏まえた介護の基本である。
  • 5 衣服の選択を施設の方針で一律に統一することは、利用者の自己決定・個性を損なう対応であり、個別性を踏まえた介護の理念に反する。

覚え方・ひっかけ注意

個別性・多様性を問う設問では、「一律に統一する」「限定的な情報のみで判断する」方向の選択肢は基本的に誤答になりやすい。「その人固有の生活歴・環境を丁寧に理解する」という姿勢が一貫して正解の軸となる。

理論的背景

個別性を踏まえた介護の理論的基盤には、パーソン・センタード・ケア(認知症の理解領域でも扱われる、本人の個別性・その人らしさを中心に据えるケア理念)や、生活史(ライフヒストリー)を重視するケアの考え方がある。生活習慣(食事の好み、起床・就寝時間、入浴のタイミング、余暇の過ごし方等)は、育った地域の文化、職業経験、家族関係、価値観等、長い人生の積み重ねの中で形成されるものであり、これを理解せずに画一的なケアを提供することは、利用者の尊厳や自己決定権を損なうことにつながる。生活歴の聞き取り(アセスメント)は、介護過程の展開における重要な情報収集項目として位置づけられる。

試験での位置づけ

個別性・多様性を踏まえた介護の視点は、介護の基本領域・介護過程領域を横断する重要テーマ。第38回 問8(元医師であるAさんの生活史を尊重した声かけ)とあわせて、利用者の人生の物語(ライフストーリー)を尊重する視点を体系的に理解しておくことが重要。

選択肢の発展補足

生活歴の聞き取りは、本人からの聞き取りだけでなく、家族や関係者からの情報収集、過去の生活の記録(アルバム、日記等)の活用等、多角的な方法で行われる。特に認知症等でコミュニケーションが困難な場合は、家族からの生活歴の聞き取りが、その人らしいケアを実現するための重要な手がかりとなる。

上位資格・発展

社会福祉援助技術の分野では、生活史法(ライフヒストリー法)やナラティブアプローチ(本人の語りを重視する援助技法)が、より体系的な援助技術として扱われる。介護福祉士としては、日々のケアの中で利用者の人生の物語に耳を傾け、その人らしさを支える視点を持ち続けることが実践的に重要である。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」問題67。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第36回介護福祉士国家試験(令和5年度)」の問題67です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。