介護福祉士

介護福祉士 第37回 問題113介護過程

問題

介護福祉士 | 第37回(令和6年度) | 令和7年1月26日(日)実施・介護過程

Bさん(42 歳,女性,障害支援区分3 )は,知的障害があり,母親と二人暮らしである。日中は生活介護事業所に通っている。日常生活動作の一部に見守りが必要である。個別支援計画の短期目標を,「見守りのもと,トイレで排泄ができる」としている。 しかし,最近,排泄のときに下着やズボンを汚してしまい,それをほかの利用者にからかわれ,しばらく一人でいる様子があったと生活支援員から申し送りがあった。 ある日,事業所長が話しかけると,Bさんは,「トイレで失敗したら恥ずかしい」と元気なく話した。母親からも電話で,「これからは紙おむつを使うように勧めているのだけど,使いたくないとBは話している」とサービス管理責任者に連絡があった。 Bさんについて,個別支援会議が開催され,短期目標を,「排泄の自立(下着を汚さずに排泄する)(3 か月)」とした。次の記述のうち,Bさんの短期目標を実現するために生活支援員がとる対応として,最も適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回介護福祉士国家試験(令和6年度)」問題113

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 1
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

答えは1「定期的に,手順を理解できているか一緒に確認する」です。

Bさんの短期目標は「下着を汚さずに排泄する」ことです。この目標を目指すには、排泄の一連の手順(トイレに行く、衣類を下げる、済ませる、拭く、衣類を戻す等)をBさんがどこまで理解し、実行できているかを定期的に一緒に確認しながら、少しずつ自信を積み重ねていくことが大切です。

たとえるなら、できているところと、まだ手助けが必要なところを一緒に確認しながら、着実に自立に近づいていくイメージです。

👉 覚え方:排泄自立の目標達成=手順の理解を定期的に一緒に確認する。

ほかの選択肢:2自宅で排泄を済ませ事業所で排泄しないよう助言することは、生活の自然な排泄ニーズを無視した不適切な対応/3母親の要望を理由に紙おむつ使用を助言することは、「使いたくない」というBさん本人の意思を無視している/4ポータブルトイレの設置・誘導は「トイレでの排泄」という目標の方向性とは異なる/5排泄に関する行為を全介助にすることは、目標である「排泄の自立」に反する。

なぜこれが正解か

正解は1。「排泄の自立(下着を汚さずに排泄する)」という短期目標の実現に向けて、生活支援員は、Bさんが排泄の一連の手順をどの程度理解し実行できているかを定期的に一緒に確認しながら、着実に自立へ近づけるよう支援することが最も適切な対応である。

各選択肢の解説

  • 2 自宅で排泄を済ませ、事業所では排泄しないよう助言することは、生理的な排泄ニーズを無視した非現実的かつ不適切な対応であり、Bさんの尊厳を損なう。
  • 3 母親からの要望であることを理由に紙おむつの使用を助言することは、「使いたくない」と明確に意思表示しているBさん本人の意向を軽視する対応であり、本人主体の原則に反する。
  • 4 ポータブルトイレの設置・誘導は、「トイレで排泄ができる」という当初の個別支援計画の方向性や、今回の短期目標(下着を汚さずに排泄する)とも異なる対応である。
  • 5 排泄に関する行為を全介助にすることは、自立を目指す短期目標そのものに反しており、Bさんの残存能力を活かさない不適切な対応である。

覚え方・ひっかけ注意

本人が明確に意思表示している事例(「紙おむつは使いたくない」)では、家族の意向や周囲の都合を理由に本人の意思に反する提案をする選択肢は誤答になりやすい。「本人の力を伸ばす、定期的な確認・支援」という自立支援の視点が正解の軸となる。

理論的背景

知的障害のあるBさんにとって、排泄の一連の動作(トイレへの移動、衣類の着脱、清拭、後始末等)は、複数の手順から構成される複雑な生活行為である。「下着を汚さずに排泄する」という目標を達成するためには、どの手順でつまずきやすいのか(例えば、衣類を下ろすタイミング、拭き方の不十分さ等)を丁寧にアセスメントし、定期的に本人と一緒に確認しながら、必要な部分にのみ支援を行う(過不足のない支援)ことが重要である。母親からの紙おむつ使用の提案は、介護負担の軽減という家族側の切実な事情に基づくものと考えられるが、本人が「使いたくない」と明確に意思表示している以上、まずは本人の意向を尊重し、環境調整や手順の確認といった自立支援のアプローチを十分に試みることが、障害福祉サービスにおける本人主体・意思決定支援(第37回 問45)の理念に合致する。

試験での位置づけ

知的障害のある人への排泄自立支援は、介護過程領域・障害の理解領域を横断する重要テーマ。第37回 問78(知的障害のあるCさんのゴミ分別支援)とも共通する「本人のペースに合わせた手順の確認・支援」という視点を、様々な生活場面(ゴミ分別、排泄等)に一貫して適用する力が求められる。

選択肢の発展補足

排泄の手順確認にあたっては、視覚的な手がかり(イラストを用いた手順表等)や、成功体験を積み重ねられる声かけの工夫(できた部分を認める等)を組み合わせることで、より効果的な自立支援が可能になる。

上位資格・発展

知的障害者支援の専門領域では、課題分析(タスクアナリシス:複雑な行為を細かいステップに分解し、それぞれの達成度を評価する手法)に基づく、より体系的な生活スキル訓練の技法がより専門的に扱われる。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回介護福祉士国家試験(令和6年度)」問題113。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第37回介護福祉士国家試験(令和6年度)」の問題113です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。

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