介護福祉士

介護福祉士 第37回 問題119総合問題

問題

介護福祉士 | 第37回(令和6年度) | 令和7年1月26日(日)実施・総合問題

Cさん(90 歳,女性)は,動物好きで長年ペットのオウムを飼っている。5 年前に夫が亡くなったときも,ペットが大きな心の支えになった。2 年前,身体の衰えから買物や調理などの家事が難しくなり,一人暮らしが困難になったので,ペットと入所できる健康型有料老人ホームに入所した。 最近Cさんは,毎週楽しみにしていたレクリエーションがある曜日や時間を忘れてしまう,トイレの場所がわからず失禁するなどの症状が繰り返し生じるようになってきた。心配した娘がCさんと病院を受診したところ,アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)と診断を受けた。 健康型有料老人ホームでは対応が困難になってきたため,心配した娘はCさんが入所できる施設に移ることを検討し始めた。 Cさんと娘は介護福祉士と相談し,希望に沿った施設を見つけることができた。 次のうち,Cさんが入所する施設として,最も適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回介護福祉士国家試験(令和6年度)」問題119

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

キーボード:1〜5で選択・Enterで次へ

タップするとすぐ答え合わせ

答え合わせ

正解は 5
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

えらぶと、この端末に記録します(登録はいりません)

解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

答えは5「介護付有料老人ホーム」です。

介護付有料老人ホームは、介護保険の指定を受けて、認知症が進んでも手厚い介護サービスを受けられる施設です。施設によってはペットと一緒に暮らせるところもあり、Cさんの「認知症への対応」と「ペットと暮らし続けたい」という2つの願いを両立できる選択肢になります。

たとえるなら、しっかりとしたケアを受けながらも、大切なペットと一緒にいられる新しい住まいを見つけたイメージです。

👉 覚え方:認知症への対応+ペットとの暮らしの両立=介護付有料老人ホーム。

ほかの選択肢:1経過的軽費老人ホーム(B型)は自炊が基本の低額施設で、認知症への手厚い介護対応やペット同伴は通常想定されていない/2介護医療院は医療的な管理を要する長期療養者向けの施設でペット同伴は通常想定されない/3介護老人保健施設は在宅復帰を目指すリハビリ施設でペット同伴は通常想定されない/4養護老人ホームは経済的な理由等による措置施設でペット同伴は通常想定されない。

なぜこれが正解か

正解は5。認知症の進行により、これまでの健康型有料老人ホームでは対応が難しくなったCさんが、ペットとの暮らしを続けながら、より手厚い介護サービスを受けられる施設として、介護付有料老人ホーム(特定施設入居者生活介護の指定を受け、施設スタッフによる介護サービスが提供される有料老人ホーム)が最も適した選択肢となる。

各選択肢の解説

  • 1 経過的軽費老人ホーム(B型)は、自炊ができる程度の健康状態にある低所得高齢者が利用する低額な施設であり、認知症が進行したCさんへの手厚い介護対応や、ペットの同伴は通常想定されていない。
  • 2 介護医療院は、医療的な管理を継続的に必要とする長期療養者を対象とする施設であり、Cさんの状況(認知症の進行はあるが医療的な管理を主目的とするわけではない)や、ペット同伴の可否の観点からも合致しない。
  • 3 介護老人保健施設(第36回 問117)は、在宅復帰を目的とした一時的なリハビリ施設であり、長期的な生活の場としての利用や、ペットとの暮らしの継続を前提とした施設ではない。
  • 4 養護老人ホームは、経済的な理由等により行政の措置に基づき入所する施設であり、Cさんのケース(本人の意向を踏まえた施設選択)や、ペット同伴の観点からも合致しない。

覚え方・ひっかけ注意

高齢者施設の中でも、有料老人ホーム(介護付・住宅型・健康型、第38回 問22)は、他の施設類型と比較して施設ごとの個性・独自サービス(ペット可等)が多様であるという特徴を理解しておくと、本問のような「本人の個別のニーズに応じた施設選択」を問う出題に対応しやすい。

理論的背景

介護付有料老人ホームは、老人福祉法に基づく有料老人ホームのうち、都道府県知事等から特定施設入居者生活介護の指定を受け、施設の職員が食事・入浴・排泄等の介護サービスを一体的に提供する類型である(第38回 問22)。認知症の進行に伴い、見守りや介助のニーズが高まったCさんにとって、専門的な介護サービスを受けられる環境は不可欠である一方、Cさんが大切にしているペットとの暮らしの継続という個別の価値観にも配慮する必要があった。近年、ペット可の高齢者施設は徐々に増加しており、こうした施設選びは、画一的な「介護の必要度」だけでなく、本人のQOL・生きがいを総合的に考慮したアセスメント(第38回 問35の全体像をとらえる支援)に基づいて行われる好例である。

試験での位置づけ

高齢者施設の選択に関する総合問題は、社会の理解領域の知識(施設の種類・機能)と、人間の尊厳と自立領域の理念(本人の意向の尊重)を統合的に問う出題形式。第36回 問117(介護老人保健施設)、38-22(有料老人ホームの類型)とあわせて、施設ごとの機能と特徴を体系的に理解し、事例に応じて適切に選択する力を養っておくことが重要。

選択肢の発展補足

Cさんの一連の事例は、①認知症の進行という医学的な課題、②見当識障害による生活上の困難、③本人にとって大切な存在(ペット)への配慮、④施設選択という具体的な意思決定支援、という複数の論点が統合的に展開されており、総合問題として総合的な理解力を試す典型的な出題構成となっている。

上位資格・発展

高齢者住宅政策の分野では、多様なニーズ(ペット可、趣味活動重視型等)に対応した高齢者向け住まいの選択肢の拡大が、利用者本位の住まい選びを実現する政策的課題として注目されている。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回介護福祉士国家試験(令和6年度)」問題119。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第37回介護福祉士国家試験(令和6年度)」の問題119です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。