介護福祉士

介護福祉士 第37回 問題125総合問題

問題

介護福祉士 | 第37回(令和6年度) | 令和7年1月26日(日)実施・総合問題

Gさん(38 歳,女性)は,母親(65 歳)と暮らしていた。両側性感音難聴(sensorineural hearing loss)があり,雑音がある場所では話を聞き取りにくい。相手の口の動きや表情から会話の内容を理解することはできる。Gさんは,脳梗塞(cerebral infarction)を発症し,左片麻痺で車いすの生活となり,障害支援区分4 と認定された。母親による介護が難しくなったため,障害者支援施設に入所することになった。 Gさんは,写真を撮ることが好きで,施設で近くの公園に出かけたときに,介護福祉職に手伝ってもらいながら好きな風景を撮影している。Gさんは,その写真をアルバムにして,母親にプレゼントしたいと考えている。 ある日,Gさんから,「アルバムを作りたい。飾りの付け方やメッセージの書き方を教えてほしい」と相談があった。介護福祉職は,Gさんとアルバムを作ることにした。 次の記述のうち,Gさんに介護福祉職がアルバムの作り方を説明するときに配慮することとして,最も適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回介護福祉士国家試験(令和6年度)」問題125

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 5
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

答えは5「1対1で向かい合って話す」です。

Gさんは、感音難聴があり、相手の口の動きや表情から会話の内容を理解することができます。アルバムの作り方を説明するときも、Gさんが介護福祉職の口元や表情をしっかり見て理解できるように、正面から1対1で向かい合って話すことが大切な配慮です。

たとえるなら、声だけでなく、口の動きや表情という「見える情報」もしっかり伝わるように、正面から向き合って話しかけるイメージです。

👉 覚え方:感音難聴+読唇ができる=正面から1対1で向かい合って話す。

ほかの選択肢:1Gさんの左側に座ることは、Gさんが左片麻痺であることを踏まえると口元や表情が見えにくくなる可能性があり不適切/2閉じられた質問(はい・いいえ)ばかりでは、アルバムの作り方という具体的な説明には不向き/3小さな声で話すことは難聴のあるGさんにとって聞き取りにくく不適切/4Gさんの好きな音楽を流すことは、聴覚情報が混じり合い、かえって会話の聞き取りを妨げる可能性がある。

なぜこれが正解か

正解は5。Gさんは両側性感音難聴があり、雑音のある場所では聞き取りにくいが、相手の口の動きや表情から会話の内容を理解することができるという特性を持つため、アルバムの作り方を説明する際には、Gさんが介護福祉職の口元・表情をしっかりと視認できるよう、1対1で正面から向かい合って話すことが最も適切な配慮である。

各選択肢の解説

  • 1 Gさんの左側に座ることは、Gさんが脳梗塞後の左片麻痺で車いすの生活であることを踏まえると、視野や姿勢の制約により、口元や表情が見えにくくなる可能性があり、読唇によるコミュニケーションを妨げるおそれがある。
  • 2 閉じられた質問(はい・いいえで答えられる質問)を中心にすることは、「飾りの付け方やメッセージの書き方を教えてほしい」という具体的な説明を必要とする場面には不向きであり、開かれた質問や丁寧な説明の方が適切である。
  • 3 小さな声で話すことは、聴覚に障害のあるGさんにとって、さらに聞き取りを困難にする不適切な対応である。
  • 4 Gさんの好きな音楽を流すことは、一見配慮のように思えるが、音楽の音が会話の音声と混ざり合うことで、感音難聴のあるGさんにとってはかえって聞き取りにくい環境を作ってしまう可能性がある。

覚え方・ひっかけ注意

感音難聴があり読唇でコミュニケーションを補っている利用者への配慮は、「正面から向き合う」「口の動きが見えるようにする」「雑音を減らす」という原則で一貫して考える。左片麻痺等、他の身体状況(座る位置の配慮)もあわせて総合的に判断する。

理論的背景

感音難聴があり、聴覚情報の不足を視覚情報(読唇、表情、身振り)で補うコミュニケーション戦略をとっている利用者への支援では、①正面から向き合い、口の動きや表情がはっきり見える位置関係を確保すること、②静かで雑音の少ない環境を整えること、③はっきりとした口形・適度な速さで話すこと、④必要に応じて筆談や身振りを併用すること、が基本原則となる。Gさんの場合、脳梗塞後の左片麻痺という身体状況も踏まえると、座る位置(左側からの接近は片麻痺側からのアプローチとなり、視野や姿勢の制約を受けやすい)にも配慮が必要であり、単に「難聴への配慮」だけでなく、複数の身体状況を統合的に考慮したコミュニケーション支援が求められる場面である。

試験での位置づけ

感音難聴のある利用者へのコミュニケーション配慮は、コミュニケーション技術領域・こころとからだのしくみ領域・総合問題を横断する頻出テーマ。第37回 問124(感音難聴の損傷部位)とセットで、難聴のタイプ(感音・伝音)に応じた具体的なコミュニケーション技術(正面から向き合う、口の動きを見せる、静かな環境を整える等)を対応づけて理解しておくことが重要。

選択肢の発展補足

Gさんが取り組むアルバム作りは、母親へのプレゼントという目的を持った創作活動であり、丁寧なコミュニケーションのもとで本人の意向(飾りの付け方、メッセージの書き方)を正確に把握しながら支援することが、Gさんの自己実現・QOLの向上につながる。

上位資格・発展

言語聴覚士(ST)の専門領域では、読話(読唇)訓練や、視覚的手がかりを最大限活用したコミュニケーション支援技法(キュードスピーチ等)が、感音難聴のある人への支援としてより専門的に扱われる。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回介護福祉士国家試験(令和6年度)」問題125。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第37回介護福祉士国家試験(令和6年度)」の問題125です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。