問題
Gさん(38 歳,女性)は,母親(65 歳)と暮らしていた。両側性感音難聴(sensorineural hearing loss)があり,雑音がある場所では話を聞き取りにくい。相手の口の動きや表情から会話の内容を理解することはできる。Gさんは,脳梗塞(cerebral infarction)を発症し,左片麻痺で車いすの生活となり,障害支援区分4 と認定された。母親による介護が難しくなったため,障害者支援施設に入所することになった。 Gさんは,写真を撮ることが好きで,施設で近くの公園に出かけたときに,介護福祉職に手伝ってもらいながら好きな風景を撮影している。Gさんは,その写真をアルバムにして,母親にプレゼントしたいと考えている。 ある日,Gさんから,「アルバムを作りたい。飾りの付け方やメッセージの書き方を教えてほしい」と相談があった。介護福祉職は,Gさんとアルバムを作ることにした。 次のうち,Gさんが施設入所支援と同時に利用している障害福祉サービスとして,適切なものを1 つ選びなさい。
【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回介護福祉士国家試験(令和6年度)」問題123
※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。
※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。
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答え合わせ
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5
自信の3択
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解説
※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。
答えは4「生活介護」です。
Gさんは障害者支援施設に入所し「施設入所支援」を利用しています。施設入所支援は、それだけでは日中の活動(食事や入浴の介護、創作活動等)は含まれないため、日中の活動を支援する「生活介護」とセットで利用するのが一般的です。
たとえるなら、「夜の住まいの支援(施設入所支援)」と「昼間の活動の支援(生活介護)」を組み合わせて、施設での1日の生活全体を支えているイメージです。
👉 覚え方:施設入所支援(夜)+生活介護(昼)=障害者支援施設での基本的な組み合わせ。
ほかの選択肢:1自立生活援助は一人暮らしを始めた人への訪問支援で施設入所とは異なる/2療養介護は医療的ケアを要する人が病院等で日中活動を行うサービスで今回の状況とは異なる/3短期入所は家族の休息等のための短期的な宿泊支援で施設への入所継続とは異なる/5居宅介護は自宅で生活する人への訪問介護で施設入所とは異なる。
なぜこれが正解か
正解は4。Gさんは、脳梗塞発症後の左片麻痺により母親による在宅介護が難しくなり、障害者支援施設に入所して「施設入所支援」を利用しているが、施設入所支援は夜間や休日の生活の場の支援が中心であり、日中の食事・入浴等の介護や創作活動等の日中活動を支援する「生活介護」を同時に利用するのが、障害者支援施設における標準的な利用形態である。
各選択肢の解説
- 1 自立生活援助は、施設等から一人暮らしに移行した障害者に対し、定期的な訪問・随時の相談を通じて自立した生活を支援するサービスであり、施設に入所しているGさんの現在の状況とは異なる。
- 2 療養介護は、常時医療的な管理が必要な障害者に対し、主に医療機関等で機能訓練や療養上の管理、日常生活の世話を行うサービスであり、Gさんの状況(医療的な常時管理を主目的とするわけではない)とは異なる。
- 3 短期入所(ショートステイ)は、家族の介護負担の軽減等を目的として、短期間施設に宿泊するサービスであり、継続的に施設に入所しているGさんの状況とは異なる。
- 5 居宅介護(ホームヘルプ)は、自宅で生活する障害者を対象に、訪問により入浴・排泄・食事等の介護を行うサービスであり、施設に入所しているGさんには該当しない。
覚え方・ひっかけ注意
障害者支援施設に入所している場合、「施設入所支援(夜間・生活の場)」と「生活介護(昼間・日中活動)」がセットで利用される基本形を押さえておく。第37回 問123のGさんの事例のように、日中の創作活動(アルバム作り)に取り組んでいる場面は、生活介護の日中活動支援の一環として理解できる。
理論的背景
障害者総合支援法における施設系サービスは、「施設入所支援(居住の場の提供、夜間の介護等)」と「日中活動系サービス(生活介護、自立訓練、就労移行支援等)」に機能が分離されており、障害者支援施設に入所する利用者の多くは、この両者を組み合わせて利用する。生活介護は、常時介護を必要とする障害者を対象に、主に昼間の時間帯に、入浴・排泄・食事等の介護に加え、創作的活動や生産活動の機会を提供するサービスであり、Gさんが施設で写真撮影やアルバム作りといった創作活動に取り組んでいる背景には、この生活介護の日中活動支援が位置づけられていると考えられる。
試験での位置づけ
障害福祉サービスの体系(訪問系、日中活動系、居住系、相談支援系等)の理解は、社会の理解領域・総合問題を横断する重要テーマ。第36回 問125(計画相談支援)とあわせて、障害福祉サービスの各類型の対象者・提供内容・組み合わせ方を体系的に整理しておくことが、総合問題での的確な判断につながる。
選択肢の発展補足
Gさんが取り組んでいるアルバム作りは、生活介護における創作的活動の一環であり、単なる余暇活動にとどまらず、母親への贈り物を作るという目的意識を持った、本人のQOL・生きがいを支える重要な支援場面として位置づけられる。
上位資格・発展
相談支援専門員の実務では、施設入所支援と日中活動系サービスの組み合わせについて、利用者の心身の状況や意向に応じた個別支援計画の作成・見直しが継続的に行われる。あわせて、障害福祉サービス等報酬においても、施設入所支援と生活介護はそれぞれ独立した報酬体系を持ち、利用者一人ひとりの障害支援区分やサービス利用状況に応じて算定される仕組みとなっており、実務ではこの報酬構造の理解も求められる。
出典と作り方
本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第37回介護福祉士国家試験(令和6年度)」の問題123です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。
解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。
執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。

