介護福祉士

介護福祉士 第37回 問題19こころとからだのしくみ

問題

介護福祉士 | 第37回(令和6年度) | 令和7年1月26日(日)実施・こころとからだのしくみ

次のうち,恐怖や不安,喜びなどの情動に関わる脳の機能局在の部位として,正しいものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回介護福祉士国家試験(令和6年度)」問題19

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 1
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

答えは1「扁桃体」です。

扁桃体は脳の中にある小さなアーモンド形の部分で、恐怖や不安、喜びといった感情(情動)を生み出す働きの中心を担っています。

たとえるなら、脳の中にある「感情スイッチ」のような場所です。

👉 覚え方:扁桃体=感情(情動)の中枢。

ほかの選択肢:2小脳は運動の調整/3下垂体はホルモン分泌の指令塔/4海馬は記憶の形成/5視床下部は自律神経・体温調節等の体の恒常性維持。いずれも感情そのものの中枢ではない。

なぜこれが正解か

正解は1。扁桃体(大脳辺縁系の一部)は、恐怖・不安・喜びといった情動の処理・生成に中心的な役割を果たす脳の部位である。

各選択肢の解説

  • 2 小脳は主に運動の調整・バランス感覚を担う部位であり、情動の中枢ではない。
  • 3 下垂体は各種ホルモンの分泌を調節する内分泌系の中枢であり、情動そのものを生み出す部位ではない。
  • 4 海馬は主に記憶(特に新しい記憶の形成)を担う部位であり、扁桃体と隣接し連携するが役割は異なる。
  • 5 視床下部は自律神経系・内分泌系の調節、体温・食欲・睡眠等の生命維持機能の中枢であり、情動そのものの発生源というより、扁桃体からの情報を受けて身体反応(発汗・心拍数変化等)を引き起こす役割を担う。

覚え方・ひっかけ注意

大脳辺縁系の各部位(扁桃体=情動、海馬=記憶、視床下部=自律機能の調節)はセットで問われる頻出テーマ。「感情=扁桃体」を軸に、隣接する海馬・視床下部との役割の違いを整理する。

理論的背景

扁桃体は、側頭葉の内側、海馬の先端のすぐ前にあるアーモンド形の神経核で、大脳辺縁系に含まれる。感覚情報の持つ「快・不快」「危険かどうか」の意味づけを素早く行い、恐怖・不安・怒り・喜びといった情動を生み出す。危険と判断すると、視床下部や脳幹に信号を送り、心拍数の増加、発汗、血圧上昇などの身体反応(交感神経の興奮)を引き起こす。情動を伴う出来事が強く記憶に残るのも、扁桃体が海馬の働きに影響を与えるためと説明される。

選択肢の掘り下げ

海馬は、新しい出来事を記憶として定着させる部位で、情動の発生源ではない。視床下部は、自律神経・内分泌・体温・食欲・睡眠などの調節中枢で、情動に伴う身体反応の「出口」にあたる。下垂体は視床下部の指令を受けてホルモンを分泌する内分泌器官、小脳は運動の調整や平衡の保持に関わる部位である。いずれも辺縁系の近くや関連部位として登場するが、「恐怖・不安・喜びなどの情動」と直接結びつくのは扁桃体である。

試験での位置づけと関連論点

機能局在は、大脳の前頭葉(意思・判断・運動)、頭頂葉(体性感覚)、側頭葉(聴覚・記憶・言語理解)、後頭葉(視覚)、そして大脳辺縁系(情動・記憶・本能行動)に小脳・脳幹を加え、部位と機能を対応づけて問われる。

現場での判断の根拠

アルツハイマー型認知症では、海馬を含む側頭葉内側から萎縮が進み、新しい記憶が残りにくくなる一方、「不快だった」「安心した」といった感情の記憶は残りやすいとされる。このため、本人が覚えていなくても、否定や叱責が不安や怒りとして尾を引くことがあり、穏やかで安心できる関わりが、行動・心理症状(BPSD)の予防に役立つ。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回介護福祉士国家試験(令和6年度)」問題19。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第37回介護福祉士国家試験(令和6年度)」の問題19です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。