介護福祉士

介護福祉士 第37回 問題23こころとからだのしくみ

問題

介護福祉士 | 第37回(令和6年度) | 令和7年1月26日(日)実施・こころとからだのしくみ

Aさん(78 歳,女性)は,友人から口臭を指摘されて悩んでいる。また,食事をするときに,「水分と一緒に食べないと飲み込みにくい」とも話している。Aさんに歯の欠損,麻痺はなく,ストレスの訴えもない。 次のうち,Aさんのからだの中で,機能低下が考えられるものとして,最も適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回介護福祉士国家試験(令和6年度)」問題23

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 4
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

答えは4「唾液分泌」です。

Aさんは口臭を指摘され、また「水分と一緒でないと飲み込みにくい」と話しています。これは唾液の分泌が少なくなり、口の中が乾燥していることが原因と考えられます。

たとえるなら、口の中の「うるおい」が減って、パサパサした食べ物が飲み込みにくくなっているイメージです。

👉 覚え方:口臭+水分がないと飲み込みにくい=唾液分泌の低下を疑う。

ほかの選択肢:1咀嚼(歯の欠損・麻痺がないため咀嚼機能は保たれていると考えられる)/2蠕動運動(消化管の動きで口臭・嚥下のしにくさの直接原因ではない)/3嗅覚(口臭の原因を自ら「感じる」機能で、口臭を「発生させる」原因ではない)/5胃液分泌(消化に関わるが今回の症状の直接原因ではない)。

なぜこれが正解か

正解は4。口臭の訴えと「水分と一緒でないと飲み込みにくい」という訴えは、いずれも唾液分泌量の低下(口腔乾燥)を示唆する症状である。歯の欠損や麻痺がなく、ストレスの訴えもないことから、加齢に伴う唾液腺機能の低下が考えられる。

各選択肢の解説

  • 1 咀嚼機能の低下は、歯の欠損や麻痺があれば疑われるが、Aさんにはいずれも認められないため、咀嚼機能そのものよりも唾液分泌の問題が優先して考えられる。
  • 2 蠕動運動は消化管(食道・胃・腸)の動きに関する機能であり、口臭や飲み込みにくさの直接の原因としては該当しにくい。
  • 3 嗅覚は匂いを感じる感覚機能であり、口臭を自覚する(感じる)ことには関わるが、口臭を発生させる原因そのものではない。
  • 5 胃液分泌の異常は消化不良等に関連するが、本事例の口臭・嚥下困難の訴えとの関連は薄い。

覚え方・ひっかけ注意

「口臭」「水分がないと飲み込みにくい(食塊形成の困難)」という2つの症状をセットで見たら、唾液分泌の低下(口腔乾燥)を疑うという臨床的な連想パターンを押さえておく。

理論的背景

唾液は、口腔内の自浄作用(細菌の繁殖抑制)、食塊形成(食物をまとめて飲み込みやすくする)、消化酵素(アミラーゼによるでんぷんの分解)、口腔粘膜の保護といった多様な機能を持つ。加齢に伴い唾液腺(耳下腺・顎下腺・舌下腺)の分泌機能が低下しやすく、また薬剤の副作用(抗コリン作用を持つ薬剤等)によっても口腔乾燥(ドライマウス)が生じやすい。唾液分泌の低下は、口臭の悪化、虫歯・歯周病のリスク上昇、食塊形成困難による嚥下障害、味覚の変化など、多方面に影響を及ぼす。

試験での位置づけ

唾液の機能とその低下による影響は、こころとからだのしくみ領域・生活支援技術領域(口腔ケア)を横断する頻出テーマ。本問のような症状の組み合わせ(口臭+嚥下困難)から原因(唾液分泌低下)を推論させる出題パターンは、他の身体機能の低下(咀嚼・嚥下・消化等)を問う問題にも応用が利く読み方。

選択肢の発展補足

口腔乾燥への対応としては、水分摂取の促進、保湿ジェルの使用、唾液腺マッサージ、シュガーレスガムの咀嚼(唾液分泌の刺激)等が生活支援技術として実践される。原因が薬剤性である場合は、医師・薬剤師との連携による処方の見直しも検討される。

上位資格・発展

歯科医学・老年医学の領域では、シェーグレン症候群(自己免疫疾患による唾液分泌低下)等の疾患との鑑別や、唾液腺機能の詳細な評価法(唾液分泌量測定等)がより専門的に扱われる。介護福祉士としては、口腔乾燥の早期発見と生活支援技術による対応の視点を持つことが実務上重要である。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回介護福祉士国家試験(令和6年度)」問題23。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第37回介護福祉士国家試験(令和6年度)」の問題23です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。

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