介護福祉士

介護福祉士 第37回 問題25こころとからだのしくみ

問題

介護福祉士 | 第37回(令和6年度) | 令和7年1月26日(日)実施・こころとからだのしくみ

次のうち,高齢者が嗜好や温度覚の低下によって高温浴を希望した場合に,説明すべき高温浴の特徴として,最も適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回介護福祉士国家試験(令和6年度)」問題25

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 1
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

答えは1「血圧の上昇」です。

熱いお湯(高温浴)に入ると、体が驚いて緊張モード(交感神経)になり、血圧が上がります。特に高齢者は温度を感じにくくなっていて、熱すぎるお湯に気づかず入ってしまうことがあるので、血圧上昇のリスクを説明することが大切です。

たとえるなら、急に熱いものに触れるとビクッとして体が緊張するのと同じ反応が、全身で起こるイメージです。

👉 覚え方:高温浴=交感神経が興奮し血圧が上がる。

ほかの選択肢:2腸蠕動は促進ではなく抑制される(交感神経優位のため)/3腎機能の促進というより負担が増す可能性がある/4副交感神経ではなく交感神経が優位になる/5心機能は抑制ではなくむしろ亢進(負担増)する。

なぜこれが正解か

正解は1。高温浴(42℃以上の熱いお湯への入浴)は交感神経を刺激し、血管収縮・心拍数増加を通じて血圧の上昇をもたらす。温度覚の低下した高齢者は熱さを感じにくく高温浴を好む傾向があるが、急激な血圧変動(入浴直後の上昇、その後の低下)による心血管系への負担というリスクを事前に説明する必要がある。

各選択肢の解説

  • 2 高温浴では交感神経が優位になるため、消化管の蠕動運動はむしろ抑制される方向に働く。
  • 3 高温浴により腎臓への負担が増す可能性があり、「腎機能の促進」という肯定的な表現は適切でない。
  • 4 高温浴で優位になるのは副交感神経ではなく交感神経であり、記述が逆である。
  • 5 高温浴では心機能は抑制ではなく、心拍数増加・心拍出量増加という亢進方向の変化が生じ、心臓への負担が増加する。

覚え方・ひっかけ注意

「高温浴=交感神経優位=血圧上昇・心拍数増加」「微温浴(ぬるめの湯)=副交感神経優位=リラックス・血圧安定」という対比軸で整理しておくと、入浴に関する出題全般に対応できる。

理論的背景

入浴は、温度と水圧によって循環・自律神経に影響を与える。熱い湯(一般に42℃以上)は交感神経を刺激して、血管を収縮させ、血圧を上げ、脈を速くする。一方、ぬるめの湯(目安として38〜40℃程度)は副交感神経を優位にし、リラックスや入眠を助ける。高温浴では、入浴直後に血圧が上がり、その後、体が温まって血管が広がると血圧が下がるなど、短い間に大きく変動する。静水圧も心臓へ戻る血液量を増やし、心臓の負担になる。高齢者は温度覚が鈍って熱さを感じにくく、熱い湯を好みやすい。

選択肢の掘り下げ

腸蠕動は交感神経優位のときには抑えられ、副交感神経優位のときに促される。腎機能は、血圧や血流の変動が大きいと負担になるので、促進とは説明できない。「副交感神経の亢進」は、ぬるめの湯の特徴で、高温浴とは逆である。「心機能の抑制」も逆で、高温浴では心拍数が増え心臓の負担が増す。血圧の上昇が、説明すべき高温浴の特徴となる。

試験での位置づけと関連論点

冬場に、暖かい居室から寒い脱衣所・浴室へ移り、さらに熱い湯につかると、血圧の急な変動(ヒートショック)で、失神や心筋梗塞、脳卒中を起こすことがある。対策は、脱衣所と浴室を暖め、湯温を適温にし、浴槽から急に立ち上がらないことである。食後すぐや飲酒後の入浴も避ける。

現場での判断の根拠

利用者が「熱い湯が好き」と希望する場合は、嗜好や自己決定を尊重しつつ、血圧の変動など危険な点を具体的に説明し、本人が納得できる湯温を一緒に探す。温度覚が低下した人には、介護者が湯温を確かめてから入浴してもらうことで、火傷を防ぐ。心疾患や高血圧のある人は、看護職員や医師の指示を確かめる。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回介護福祉士国家試験(令和6年度)」問題25。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第37回介護福祉士国家試験(令和6年度)」の問題25です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。

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