介護福祉士

介護福祉士 第37回 問題34発達と老化の理解

問題

介護福祉士 | 第37回(令和6年度) | 令和7年1月26日(日)実施・発達と老化の理解

次の記述のうち,結晶性知能に関する説明として,最も適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回介護福祉士国家試験(令和6年度)」問題34

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 2
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

答えは2「過去に得た知識を活用して問題を解決する能力である」です。

結晶性知能とは、これまでの人生経験や学んできた知識を活かして物事を判断したり問題を解決したりする力のことです。

たとえるなら、長年の経験から培った「知恵」のようなもので、年をとってもあまり衰えにくいタイプの知能です。

👉 覚え方:結晶性知能=経験・知識を活かす「知恵」の力。

ほかの選択肢:1感覚や運動に基づく知能というのは結晶性知能の定義ではない/3 40〜50歳で急激に低下するのは結晶性知能ではなく流動性知能の特徴/4結晶性知能はむしろ知識や文化の影響を強く受ける(生理的老化の影響を受けやすいのは流動性知能)/5その場で新しい問題を解決する能力は流動性知能の定義。

なぜこれが正解か

正解は2。結晶性知能とは、教育・経験を通じて蓄積された知識や技能を活用し、既存の情報を基に判断・問題解決を行う能力を指す。加齢の影響を受けにくく、高齢期まで維持されやすい、あるいはむしろ向上することもあるとされる知能である。

各選択肢の解説

  • 1 「感覚や運動に基づく知能」という説明は、結晶性知能・流動性知能いずれの定義とも異なる。
  • 3 「40〜50歳で急激に低下する」という特徴は、結晶性知能ではなく、新しい状況に適応し即座に問題を解決する流動性知能の加齢変化の説明である。
  • 4 結晶性知能はむしろ知識・文化・教育の影響を強く受ける知能であり、生理的な老化の影響を受けやすいのは流動性知能の方である。
  • 5 「その場で新しい問題を解決する能力」は流動性知能の定義であり、結晶性知能(過去の経験・知識の活用)とは異なる。

覚え方・ひっかけ注意

「結晶性知能=経験・知識ベース、加齢に強い」「流動性知能=新しい場面への即応力、加齢に弱い(中年期以降低下しやすい)」という対比で整理する。この2つの知能を入れ替えるのが本問全体のひっかけパターン。

理論的背景

結晶性知能と流動性知能は、心理学者キャッテル(R.B. Cattell)とホーン(J.L. Horn)が提唱した知能の2因子理論に基づく概念。結晶性知能は言語能力、一般知識、判断力など、教育・文化的経験を通じて蓄積される知能で、加齢に伴い緩やかに上昇し、高齢期まで比較的維持されやすい(語彙力等は高齢になっても向上することがある)。一方、流動性知能は、新規の課題に対する情報処理速度、推論能力、作業記憶などを含み、成人期早期(20代)にピークを迎えた後、中年期以降に低下傾向を示すとされる。

試験での位置づけ

結晶性知能・流動性知能の区別は発達と老化の理解領域の頻出テーマ。両者の加齢変化のパターン(結晶性は維持・上昇、流動性は中年期以降低下)を軸に、高齢者の学習支援・知的活動の意義づけ(新しいことへの適応は苦手でも、豊富な知識・経験を活かせる場面は多い)とあわせて理解すると、実践的な理解につながる。

選択肢の発展補足

高齢者の知的能力を評価する際、流動性知能の低下のみに着目すると「高齢者は能力が低下する一方」という誤った理解に陥りやすいが、結晶性知能は維持・向上しうるという知見を踏まえ、高齢期の強み(豊富な経験・知識に基づく判断力)を活かした支援・社会参加の在り方を考える視点が重要である。

上位資格・発展

認知心理学・老年心理学の分野では、知能の多因子理論(キャッテル・ホーン・キャロル理論:CHC理論)や、認知的予備能(cognitive reserve:教育歴・知的活動が認知症発症リスクに与える保護的影響)がより発展的に扱われる。介護福祉士としては、認知機能の低下を一律に捉えず、維持されやすい能力(結晶性知能)を活かした関わりの視点を持つことが実践的に重要である。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回介護福祉士国家試験(令和6年度)」問題34。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第37回介護福祉士国家試験(令和6年度)」の問題34です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。

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