介護福祉士

介護福祉士 第37回 問題35発達と老化の理解

問題

介護福祉士 | 第37回(令和6年度) | 令和7年1月26日(日)実施・発達と老化の理解

次の記述のうち,加齢に伴う感覚機能の変化として,最も適切なものを1つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回介護福祉士国家試験(令和6年度)」問題35

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 3
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

答えは3「暗順応の時間が延長する」です。

「暗順応」とは、明るい場所から暗い場所に移動したときに、目が暗さに慣れていく仕組みのことです。加齢とともに、この目が暗さに慣れるまでの時間が長くかかるようになります。

たとえるなら、若い頃はすぐに目が慣れていた暗い部屋でも、年をとると慣れるまでに時間がかかるようになるイメージです。

👉 覚え方:加齢=暗順応に時間がかかるようになる。

ほかの選択肢:1皮膚感覚は敏感になるのではなく鈍くなる/2高音域の聴力は高まるのではなく低下する/4味覚は敏感になるのではなく鈍くなる(特に塩味等の閾値が上昇)/5嗅覚も敏感になるのではなく低下する。

なぜこれが正解か

正解は3。加齢に伴い、瞳孔の対光反応の低下や網膜の視細胞機能の変化等により、明るい場所から暗い場所に移動した際に目が暗さに慣れるまでの時間(暗順応の時間)が延長する。

各選択肢の解説

  • 1 加齢に伴い皮膚感覚(触覚・痛覚・温度覚)は敏感になるのではなく、感受性が低下(鈍麻)する傾向がある。
  • 2 加齢性難聴は特に高音域から聴力が低下する特徴があり、「高音域の聴力が高まる」という記述は逆である。
  • 4 加齢に伴い味蕾の数の減少等により味覚の閾値が上昇し、味を感じにくくなる(特に塩味の閾値上昇が著しい)傾向があり、「味覚が敏感になる」は誤り。
  • 5 加齢に伴い嗅細胞の減少等により嗅覚も低下する傾向があり、「嗅覚が敏感になる」は誤り。

覚え方・ひっかけ注意

加齢に伴う感覚機能の変化は、基本的に全て「低下・鈍麻」の方向であり、「敏感になる」「高まる」という選択肢は誤りになりやすい。唯一「暗順応の時間の延長(=機能低下の裏返し)」という表現の選択肢が正解になる点に注意。

理論的背景

加齢による視覚機能の変化には、水晶体の弾性低下による調節力の低下(老眼)、水晶体の混濁(白内障)、瞳孔径の縮小と対光反応の低下、網膜の視細胞(特に暗所で働く杆体細胞)の機能低下等があり、これらが複合的に作用して暗順応時間の延長(暗い場所に慣れるまでに時間がかかる)を引き起こす。この変化は、夜間の外出や、明るい場所から暗い部屋への移動時の転倒リスクの上昇に直結する重要な加齢変化である。

試験での位置づけ

加齢に伴う感覚機能の変化(視覚・聴覚・味覚・嗅覚・皮膚感覚)は発達と老化の理解領域の頻出テーマ。いずれも基本的に機能低下の方向にあるという大原則を軸に、それぞれの感覚の具体的な変化のパターン(高音域の聴力低下、塩味の閾値上昇、暗順応の遅延等)を関連づけて覚えることが効率的。

選択肢の発展補足

暗順応の遅延を踏まえた生活支援としては、廊下や階段の照明を十分に確保する、急激な明暗の変化(トイレの照明を消灯前提にしない等)を避ける、夜間の足元灯の設置等、環境調整による転倒予防が重要となる。味覚の低下は食欲低下・低栄養(第38回 問66)にもつながるため、味付けの工夫(だしを効かせる等)も関連する支援策となる。

上位資格・発展

老年医学・視覚生理学の分野では、暗順応検査の臨床的意義(網膜疾患の評価等)や、加齢性難聴の分類(感音性難聴のメカニズム)がより専門的に扱われる。介護福祉士としては、感覚機能の低下を踏まえた住環境の整備・コミュニケーションの工夫を実践する視点が重要である。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回介護福祉士国家試験(令和6年度)」問題35。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第37回介護福祉士国家試験(令和6年度)」の問題35です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。

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