介護福祉士

介護福祉士 第37回 問題30こころとからだのしくみ

問題

介護福祉士 | 第37回(令和6年度) | 令和7年1月26日(日)実施・こころとからだのしくみ

次のうち,脳の機能停止を示す徴候に該当するものとして,適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回介護福祉士国家試験(令和6年度)」問題30

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 5
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

答えは5「瞳孔散大・対光反射消失」です。

脳の機能が完全に止まった状態(脳死)になると、光を目に当てても瞳孔が小さくならない(対光反射がない)、瞳孔が開いたまま(散大)になる、という状態がみられます。これは脳の機能停止を示す重要なサインです。

たとえるなら、脳という「司令塔」が完全に働かなくなると、瞳孔の自動調整という基本的な反応すら起こらなくなる、ということです。

👉 覚え方:脳の機能停止のサイン=瞳孔散大+対光反射消失。

ほかの選択肢:1呼吸不全は脳死判定に関わる要素ではあるが選択肢としては瞳孔所見の方がより直接的な脳機能停止のサイン/2溢流性尿失禁は神経因性膀胱等でみられる症状で脳の機能停止の直接的徴候ではない/3心停止は「心臓死」の徴候であり脳死とは異なる概念/4蠕動運動の減弱は消化器機能の低下を示す所見で脳機能停止の直接的サインではない。

なぜこれが正解か

正解は5。脳幹機能を含む脳の機能が完全に停止した状態(脳死)では、脳幹にある瞳孔の対光反射の中枢も機能を失うため、瞳孔が開いたまま(散大)となり、光を当てても収縮しない(対光反射消失)状態となる。これは脳死判定の重要な臨床的徴候の一つである。

各選択肢の解説

  • 1 呼吸不全(自発呼吸の消失)も脳死判定の重要な要素(無呼吸テスト)ではあるが、選択肢として最も直接的に「脳の機能停止」を示す徴候としては瞳孔所見がより明確な指標となる。
  • 2 溢流性尿失禁は、膀胱の収縮力低下や下部尿路の閉塞等により残尿が多くなり尿が溢れ出る状態で、末梢神経系の障害等でもみられ、脳の機能停止を直接示す徴候ではない。
  • 3 心停止は心臓自体の拍動停止(心臓死)を指す概念であり、脳死とは異なる(脳死では心臓は一定期間拍動を続けることがある)。
  • 4 蠕動運動の減弱は消化管機能の低下を示す所見であり、脳の機能停止を直接示す特異的な徴候ではない。

覚え方・ひっかけ注意

「脳死」と「心臓死(心停止)」は異なる概念である点をまず押さえたうえで、脳死判定に用いられる代表的な所見(深い昏睡、瞳孔散大・対光反射消失、脳幹反射の消失、平坦脳波、自発呼吸の消失)の中から、選択肢に合致するものを選ぶ。

理論的背景

脳死は、大脳だけでなく脳幹を含む脳全体の機能が不可逆的に停止した状態を指し、日本では臓器移植法に基づき厳格な判定基準(深昏睡、瞳孔の固定・散大、脳幹反射の消失=対光反射・角膜反射・眼球頭反射等の消失、平坦脳波、自発呼吸の消失を確認する無呼吸テスト)のもとで判定される。これに対し「心臓死(従来の死の三徴候=心拍停止・呼吸停止・瞳孔散大対光反射消失)」は心臓の拍動が停止した状態を指し、脳死と心臓死は異なる概念として区別される(脳死は脳幹の機能停止により最終的に心停止に至るが、人工呼吸器等により一時的に心拍が維持されることがある)。

試験での位置づけ

死の三徴候(心拍停止・呼吸停止・瞳孔散大対光反射消失)と脳死の概念の違いは、こころとからだのしくみ領域・介護の基本領域(終末期ケア)で頻出のテーマ。臓器移植法における脳死判定と心臓死の判定基準の違いも、発展的な出題として押さえておくとよい。

選択肢の発展補足

高齢者施設・在宅における「死の三徴候の確認」は、医師による死亡診断の場面で用いられる基本的な観察項目であり、介護福祉職が終末期・看取りの場面で状態変化を医療職に的確に伝えるための基礎知識としても重要。

上位資格・発展

救急医学・法医学の分野では、脳死判定の6項目(深昏睡・瞳孔固定・脳幹反射消失・平坦脳波・自発呼吸消失、これらを6時間以上あけて2回確認)や、臓器提供に関わる法的手続きがより専門的に扱われる。介護福祉士としては、看取りケアの中で身体の変化を正確に観察し、多職種に報告する視点を養うことが実践的に重要である。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回介護福祉士国家試験(令和6年度)」問題30。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第37回介護福祉士国家試験(令和6年度)」の問題30です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。

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