介護福祉士

介護福祉士 第37回 問題83生活支援技術

問題

介護福祉士 | 第37回(令和6年度) | 令和7年1月26日(日)実施・生活支援技術

次の記述のうち,障害のある人への事故防止の対応として,最も適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回介護福祉士国家試験(令和6年度)」問題83

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 3
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

答えは3「在宅酸素療法中の人のそばでは,喫煙しない」です。

在宅酸素療法で使う酸素は、火に非常に燃え移りやすい性質があります。酸素を使っている人のそばでたばこを吸うと、火事や爆発につながる大変危険な事故になりかねません。

たとえるなら、ガソリンのそばで火を使わないのと同じように、酸素のそばでは絶対に火気を近づけないということです。

👉 覚え方:在宅酸素療法中の人のそば=喫煙・火気厳禁。

ほかの選択肢:1パーキンソン病の人には低めのベッドではなく、立ち座りしやすい高めのベッドが適している/2認知症の人には火の消し忘れ等の危険があるガスコンロではなく、より安全なIHクッキングヒーター等が望ましい/4視覚障害のある人への洗体用頭受け台は、今回の場面(視覚障害への配慮)としては関連性が薄い/5聴覚障害のある人への補高便座は聴覚障害とは直接関係がなく、便座の高さは下肢筋力低下等への配慮で選ばれるもの。

なぜこれが正解か

正解は3。在宅酸素療法(HOT)を利用している人の周囲では、酸素濃度が高まることで火が着きやすく燃焼が激しくなるため、喫煙や火気の使用を厳格に避けることが、重大な火災・爆発事故を防ぐための最も基本的かつ重要な事故防止対策である。

各選択肢の解説

  • 1 パーキンソン病の人は立ち座り動作に困難を伴うことが多く(すくみ足、無動等)、低いベッドは立ち座りの負担を増し、転倒リスクを高めるため、立ち上がりやすい高めのベッドが適している。
  • 2 認知症のある人は火の消し忘れ等のリスクが高いため、ガスコンロよりも、より安全性の高いIHクッキングヒーター等への切り替えが事故防止の観点から望ましい。
  • 4 視覚障害のある人への配慮としては、音声案内や手すりの設置、物の配置を一定に保つこと等がより直接的な対応であり、洗体用頭受け台は主に身体を支える機能を持つ用具で、視覚障害への直接的な配慮としては関連性が薄い。
  • 5 補高便座(便座の高さを高くする用具)は、下肢の筋力低下や関節可動域制限のある人の立ち座りを助ける用具であり、聴覚障害への配慮とは直接関係しない。

覚え方・ひっかけ注意

障害・疾患の特性と事故防止対策の組み合わせを問う設問では、それぞれの障害特性(パーキンソン病=立ち座りの困難、認知症=火の管理の困難、在宅酸素療法=可燃性のリスク)に対応した、的確な対策を選ぶ力が問われる。組み合わせが一見もっともらしくても、障害特性と対策の対応関係がズレている選択肢を見抜く。

理論的背景

在宅酸素療法(HOT:Home Oxygen Therapy)は、慢性閉塞性肺疾患(COPD)等の呼吸器疾患により低酸素血症がある患者が、自宅で酸素濃縮器等を用いて酸素を吸入する治療法である。酸素そのものは燃える物質ではないが、酸素濃度が高い環境では、わずかな火種でも燃焼が非常に激しくなる(支燃性)性質があるため、酸素療法中の患者の周囲2メートル以内での喫煙・火気の使用は厳禁とされる。実際に、在宅酸素療法中の患者本人や同居家族の喫煙による火災事故が全国で報告されており、医療機関では導入時に患者・家族への火気厳禁の指導が徹底される。この事例のように、障害・疾患ごとの特性に応じた事故防止策を正確に理解し、それぞれのリスクに対応した環境調整・声かけを行うことが介護福祉職には求められる。

試験での位置づけ

障害・疾患特性に応じた事故防止対策は、生活支援技術領域・障害の理解領域を横断する重要テーマ。在宅酸素療法中の火気厳禁は、医療的ケア領域(酸素療法の基礎知識)とも関連する重要な安全管理事項として、繰り返し出題される。

選択肢の発展補足

在宅酸素療法中の患者への支援では、火気厳禁の徹底に加え、酸素チューブが家具等に引っかかって転倒するリスクへの配慮、外出時の携帯用酸素ボンベの管理等、生活全般にわたる安全配慮が求められる。

上位資格・発展

呼吸器内科看護・在宅医療の専門領域では、在宅酸素療法の導入基準、酸素流量の管理、災害時の酸素供給体制の確保(停電時のバックアップ電源の準備等)がより専門的に扱われる。介護福祉士としては、酸素療法中の利用者の生活環境全体を見渡した安全管理の視点が重要である。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回介護福祉士国家試験(令和6年度)」問題83。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第37回介護福祉士国家試験(令和6年度)」の問題83です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。