介護福祉士

介護福祉士 第37回 問題87生活支援技術

問題

介護福祉士 | 第37回(令和6年度) | 令和7年1月26日(日)実施・生活支援技術

口腔ケアに関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回介護福祉士国家試験(令和6年度)」問題87

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 2
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

答えは2「歯みがきは,感染予防になる」です。

歯みがきで口の中の汚れ(歯垢・細菌)を取り除くことは、虫歯や歯周病だけでなく、誤嚥性肺炎などの感染症を防ぐことにもつながります。

たとえるなら、口の中をきれいにしておくことが、体全体を感染から守ることにもつながっているイメージです。

👉 覚え方:歯みがき=感染予防(誤嚥性肺炎予防)にもつながる。

ほかの選択肢:1うがいは顔貌を整えるものではなく、口腔内の洗浄・清涼感を得るためのもの/3口腔内の乾燥は口臭を予防するのではなく、むしろ細菌が繁殖しやすくなり口臭を悪化させる/4唾液腺マッサージは唾液の分泌を抑えるのではなく促進する/5タッピングは咀嚼機能向上のための手技ではなく、主に喀痰の排出を促すための手技(呼吸器系のケア)。

なぜこれが正解か

正解は2。歯みがきによって口腔内の歯垢(プラーク:細菌の塊)を除去することは、虫歯・歯周病の予防だけでなく、口腔内の細菌が気道に入り込むことで生じる誤嚥性肺炎の予防にもつながる、重要な感染予防行為である。

各選択肢の解説

  • 1 うがいは口腔内の洗浄や清涼感を得るための行為であり、「顔貌を整える」(表情や見た目を整える)こととは直接関係しない。
  • 3 口腔内が乾燥すると、唾液による自浄作用(細菌の洗い流し・抗菌作用)が低下し、細菌が繁殖しやすくなって口臭が悪化しやすくなるため、「乾燥が口臭を予防する」という記述は逆である。
  • 4 唾液腺マッサージは、唾液腺(耳下腺・顎下腺・舌下腺)を外部から刺激することで唾液の分泌を促進する手技であり、「分泌を抑える」という記述は誤りである。
  • 5 タッピングは、胸部等を軽く叩いて振動を与えることで、気道内の痰の移動・排出を促す呼吸ケアの手技であり、咀嚼機能の向上を目的とした手技ではない。

覚え方・ひっかけ注意

口腔ケアに関する用語(うがい、歯みがき、口腔内の乾燥・湿潤、唾液腺マッサージ、タッピング)の効果・目的を正確に対応づけて覚える。「乾燥は口臭を悪化させる」「唾液腺マッサージは分泌を促進する」という、一見紛らわしい逆説明のパターンに注意する。

理論的背景

口腔ケアは、単に口腔内の清潔保持にとどまらず、全身の健康に大きな影響を及ぼす重要なケアである。歯みがきによる歯垢除去は、う蝕(虫歯)・歯周病の予防に加え、口腔内の細菌数を減少させることで、誤嚥性肺炎(口腔内の細菌を含む唾液や食物が誤って気道に入り、肺で感染を引き起こす疾患)のリスクを低減させることが、複数の研究で示されている。特に高齢者は、嚥下機能の低下(第36回 問24の誤嚥のメカニズム)により不顕性誤嚥(むせを伴わない誤嚥)を起こしやすく、口腔内の細菌数を減らしておくことが、誤嚥性肺炎の重症化を防ぐ上で極めて重要である。唾液には、抗菌作用、自浄作用、消化作用、粘膜保護作用等の多様な機能があり、唾液分泌の維持(唾液腺マッサージの活用等)も口腔ケアの重要な一環として位置づけられる。

試験での位置づけ

口腔ケアの効果と意義は、生活支援技術領域・医療的ケア領域を横断する最頻出テーマの一つ。第37回 問88(口腔ケアの実施時の留意点)とあわせて、口腔ケアの目的(感染予防、誤嚥性肺炎予防)と具体的な実施方法の両面を体系的に理解しておくことが重要。

選択肢の発展補足

唾液腺マッサージは、耳下腺(頬の後方)、顎下腺(顎の下)、舌下腺(舌の付け根の下)のそれぞれの部位を優しく円を描くように刺激することで唾液分泌を促す。口腔乾燥(ドライマウス)のある利用者(第37回 問23)への対応としても活用される。

上位資格・発展

歯科医学・口腔ケア学の専門領域では、口腔ケアと誤嚥性肺炎予防に関するエビデンス(要介護高齢者施設での口腔ケア介入による肺炎発症率の低下等)や、口腔内細菌叢(マイクロバイオーム)の健康への影響がより専門的に扱われる。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回介護福祉士国家試験(令和6年度)」問題87。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第37回介護福祉士国家試験(令和6年度)」の問題87です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。