介護福祉士

介護福祉士 第37回 問題95生活支援技術

問題

介護福祉士 | 第37回(令和6年度) | 令和7年1月26日(日)実施・生活支援技術

次のうち,同居の高齢者におむつを使用する家族介護者に対する,介護福祉職の説明として,最も適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回介護福祉士国家試験(令和6年度)」問題95

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 1
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

答えは1「『使用する本人の羞恥心に気を配りましょう』」です。

おむつを使うことは、本人にとって恥ずかしさやつらさを感じやすいことです。家族介護者には、そうした本人の気持ちに配慮することの大切さを伝える必要があります。

たとえるなら、おむつを使うこと自体が悪いのではなく、その人の「恥ずかしい」という気持ちを忘れないでほしい、ということを伝えるイメージです。

👉 覚え方:おむつ使用の説明=本人の羞恥心への配慮を最優先で伝える。

ほかの選択肢:2おむつは尿失禁を「防ぐ」ものではなく、失禁が起きた場合に対応するための手段である/3尿量にかかわらず1日中同じおむつを使い続けることは、不衛生であり皮膚トラブルや感染症のリスクを高めるため不適切/4おむつを着けることが必ずしも「安心」につながるとは限らず、本人にとっては不安や抵抗感を伴うこともある/5家族の都合を優先しておむつの使用を決めることは、本人の意思や尊厳を軽視することになり適切でない。

なぜこれが正解か

正解は1。同居する高齢者におむつを使用する家族介護者への説明として、介護福祉職がまず伝えるべきは、おむつの使用が本人にとって羞恥心や自尊心に関わるデリケートな問題であるため、本人の気持ちに配慮した関わりを心がけてほしいということである。

各選択肢の解説

  • 2 おむつは、既に生じた排泄物を受け止め、皮膚や衣類・寝具を保護するための用具であり、尿失禁という現象そのものを「防ぐ」わけではない。
  • 3 尿量や排泄の状況に関わらず1日中同じおむつを使い続けることは、皮膚の蒸れやかぶれ、尿路感染症(第36回 問94)のリスクを高めるため、こまめな交換が必要である。
  • 4 おむつを着けることで排泄の失敗への不安が軽減される側面はあるが、それが常に「安心」につながるとは限らず、装着すること自体への抵抗感や屈辱感を抱く利用者も少なくない。
  • 5 おむつの使用を家族の都合(介護の手間の軽減等)に合わせて優先的に決定することは、本人の意思や尊厳を軽視する対応であり、まず本人の状態・意向を踏まえた判断が求められる(第36回 問94のJさんの事例とも関連)。

覚え方・ひっかけ注意

おむつ使用に関する家族への説明を問う設問では、「おむつを肯定的・安易に推奨する」方向の選択肢(失禁を防げる、安心できる、家族の都合優先)は誤答になりやすい。「本人の尊厳・羞恥心への配慮」という視点が一貫して正解の軸となる。

理論的背景

おむつの使用は、排泄の自立支援(第36回 問94)の観点からは最終手段として位置づけられ、安易な使用は、①本人の自尊心・尊厳の低下、②活動性の低下(おむつをしているからとトイレへの誘導が後回しにされる等)、③皮膚トラブル・尿路感染症のリスク、④残存機能の低下(排泄の自立度がさらに低下する悪循環)といった弊害を伴うことが指摘されている。家族介護者は、介護の負担軽減という切実な理由からおむつの使用を選択することが多いが、専門職としては、おむつの使用が本人にとってどのような心理的・身体的影響を及ぼすかを丁寧に説明し、可能な範囲でのトイレ誘導や排泄パターンに応じた個別対応の重要性についても理解を促すことが求められる。

試験での位置づけ

おむつ使用に関する家族への説明・助言は、生活支援技術領域・人間の尊厳と自立領域を横断する重要テーマ。第36回 問94(尿路感染症を繰り返すJさんの事例)と一貫した「おむつの安易な使用の問題点」という視点を、様々な角度(感染予防、尊厳の保持、家族支援)から理解しておくことが重要。

選択肢の発展補足

おむつを使用する場合でも、サイズ・吸収量の適切な選択、定期的な交換、陰部洗浄等の清潔ケアの徹底により、皮膚トラブル・感染症のリスクを最小限に抑える工夫が重要である。また、おむつの使用と並行して、排泄パターンの把握やトイレ誘導の可能性を継続的に検討する姿勢も大切である。

上位資格・発展

排泄ケアの専門領域では、排泄自立支援加算(介護報酬)等、おむつからの脱却を推進する制度的な取り組みや、家族への包括的な排泄ケア教育プログラムがより体系的に扱われる。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回介護福祉士国家試験(令和6年度)」問題95。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第37回介護福祉士国家試験(令和6年度)」の問題95です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。