介護福祉士

介護福祉士 第37回 問題91生活支援技術

問題

介護福祉士 | 第37回(令和6年度) | 令和7年1月26日(日)実施・生活支援技術

次の記述のうち,パーキンソン病(Parkinson disease)で上肢の震えはあるが,自力摂取が可能な利用者の食事の介護として,最も適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回介護福祉士国家試験(令和6年度)」問題91

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 2
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

答えは2「片側の縁が高くなっている皿を準備する」です。

パーキンソン病で手が震える人は、食べ物をスプーンですくうときにこぼしやすくなります。皿の片側の縁が高くなっていると、その壁を利用してすくいやすくなり、こぼれにくくなります。

たとえるなら、すくいにくい食べ物を、壁のある方向に寄せてすくいやすくする工夫です。

👉 覚え方:上肢の震え=縁の高い皿ですくいやすさを補助する。

ほかの選択肢:1食後の口腔内アイスマッサージは嚥下訓練の技法で今回の震えへの対応とは異なる/3上半身を後ろに20度傾ける姿勢は誤嚥のリスクを高めるため避けるべき(前傾姿勢が望ましい)/4食器の位置説明は視覚障害者への配慮で、上肢の震えとは直接関係しない/5踵を床から浮かすよう伝えることは今回の課題(上肢の震え)とは無関係。

なぜこれが正解か

正解は2。パーキンソン病による上肢の震え(振戦)があっても自力摂取が可能な利用者に対しては、片側の縁が高くなっている皿(スクープディッシュ等)を用いることで、震えによってすくいにくい食べ物を、皿の壁を利用してすくいやすくし、こぼれを防ぐことができる。

各選択肢の解説

  • 1 食後の口腔内アイスマッサージは、嚥下反射を誘発・促進するための間接的な嚥下訓練技法であり、上肢の震えへの対応とは目的が異なる。
  • 3 上半身を後ろに傾ける姿勢は、気道が開きやすくなり誤嚥のリスクを高めるため、食事の際には避けるべきであり、むしろやや前傾した姿勢が誤嚥予防に適している。
  • 4 食器の置いてある位置の説明は、視覚障害のある利用者への配慮であり、上肢の震えという運動症状への対応としては直接関係しない。
  • 5 踵を床から浮かすように伝えることは、姿勢保持や下肢の運動に関わる助言だが、今回の課題(上肢の震えによるすくいにくさ)とは無関係である。

覚え方・ひっかけ注意

パーキンソン病の震え(振戦)への食事介助の工夫を問う設問では、「震えていてもすくいやすい・こぼれにくい食器の工夫(縁の高い皿、重みのある食器等)」という視点が核心。誤嚥予防(前傾姿勢)や視覚的配慮等、別の目的の選択肢と混同しないよう注意する。

理論的背景

パーキンソン病の4大運動症状(安静時振戦、筋固縮、無動・寡動、姿勢反射障害)のうち、安静時振戦(手足が安静にしているときに震える症状)は、意図的な動作(食事動作等)の際にはやや軽減することが多いが、それでもスプーンで食べ物をすくう際に手元が不安定になり、こぼしやすくなることがある。こうした場合、自助具(片側の縁が高くなった皿、重みのある食器=手の震えを物理的に抑える効果、滑り止めマット等)を活用することで、身体機能自体を変えなくても、日常生活動作の自立を維持することができる。この考え方は、作業療法における「代償的アプローチ」(第38回 問100の自助具の活用とも共通する視点)の典型例である。

試験での位置づけ

パーキンソン病のある利用者への食事介助の工夫は、生活支援技術領域・障害の理解領域(パーキンソン病の症状、第37回 問54)を横断する頻出テーマ。震え(振戦)への対応と、嚥下障害への対応(第37回 問54の誤嚥のリスク)を区別し、それぞれに応じた適切な支援内容を選ぶ力が求められる。

選択肢の発展補足

パーキンソン病の症状は、抗パーキンソン病薬の効果が持続する時間帯(オン)と、効果が薄れる時間帯(オフ)で日内変動することがあり(ウェアリングオフ現象)、食事のタイミングを薬の効果が安定している時間帯に合わせる配慮も、実践的なケアの工夫として重要である。

上位資格・発展

作業療法学・リハビリテーション工学の分野では、振戦のある利用者向けの自助具の詳細な設計(重み付きスプーン、振動を吸収するグリップ等)や、パーキンソン病の症状評価(UPDRS:統一パーキンソン病評価尺度)に基づく生活支援の調整がより専門的に扱われる。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回介護福祉士国家試験(令和6年度)」問題91。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第37回介護福祉士国家試験(令和6年度)」の問題91です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。