問題
次の記述のうち,口腔ケアを実施するときの留意点として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回介護福祉士国家試験(令和6年度)」問題88
※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。
※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。
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答え合わせ
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5
自信の3択
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解説
※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。
答えは3「歯みがきの前に,うがいを行ってもらう」です。
歯みがきをする前に一度うがいをしておくと、口の中に残っている食べかすなどが浮き上がって取れやすくなり、その後の歯みがきの効果も高まります。
たとえるなら、掃除をする前に軽く水をまいてホコリを浮かせておくと、掃除がしやすくなるのと似ています。
👉 覚え方:口腔ケアの手順=歯みがきの前にまずうがいをする。
ほかの選択肢:1実施中に顎を上げた姿勢をとると誤嚥のリスクが高まるため、顎を引いた姿勢が適切/2総義歯は上顎からではなく、下顎から先に外すのが基本(下顎の義歯の方が外しやすく、また安定を保ちやすいため)/4歯ブラシは大きく動かすのではなく、小刻みに動かして歯垢を効果的に落とす/5舌ブラシは舌先から咽頭に向かってではなく、咽頭側(奥)から舌先に向かって動かす(逆方向だと汚れを奥に押し込み誤嚥のリスクが高まる)。
なぜこれが正解か
正解は3。口腔ケアを実施する際は、歯みがきを始める前にまずうがいを行ってもらうことで、口腔内に付着した食物残渣や汚れをあらかじめ浮かせ、湿らせることができ、その後の歯みがきの効果を高めることができる。
各選択肢の解説
- 1 口腔ケアの実施中に顎を上げた姿勢(頭部を後屈させた姿勢)をとると、気道が開きやすくなり誤嚥のリスクが高まるため、顎を引いた姿勢(頸部前屈位)で行うことが安全である。
- 2 総義歯を外す際は、上顎からではなく下顎から先に外すのが基本とされる(下顎の義歯は吸着力が弱く外しやすいため、先に外すことで口腔内の安定が保ちやすい)。
- 4 歯ブラシは大きく動かすと歯垢を効果的に除去できず、歯肉を傷める可能性もあるため、小刻みに動かして丁寧に磨くことが推奨される。
- 5 舌ブラシは、舌の奥(咽頭側)から手前(舌先)に向かって動かすのが正しい方向であり、逆方向(舌先から咽頭に向かって)に動かすと、汚れをかえって奥に押し込んでしまい、誤嚥のリスクを高める可能性がある。
覚え方・ひっかけ注意
口腔ケアの留意点(姿勢、義歯を外す順序、歯ブラシの動かし方、舌ブラシの方向、手順の順序)は、いずれも「誤嚥を防ぐ」「効果的に汚れを除去する」という2つの目的から導かれる原則。それぞれの理由づけとセットで覚えると忘れにくい。
理論的背景
口腔ケアの安全で効果的な実施には、①誤嚥予防のための体位調整(顎を引いた前屈位、可能であれば座位またはファーラー位)、②口腔内の湿潤・汚れの浮遊化(うがいの先行実施)、③適切な清掃技術(歯ブラシの小刻みな動き=スクラビング法等、舌ブラシは奥から手前へ)、④義歯の適切な着脱手順(下顎から外し、上顎から装着する等、施設・利用者によって手順が定められる)、という複数の要素が組み合わされる。特に要介護高齢者は、嚥下反射・咳反射が低下していることが多く、口腔ケアの最中に誤って唾液や汚れを気道に吸い込んでしまう(誤嚥)リスクがあるため、姿勢の管理と、汚れを奥に押し込まない清掃方向の徹底が、安全な口腔ケアの基本原則となる。
試験での位置づけ
口腔ケアの具体的な手順・留意点は、生活支援技術領域の最頻出テーマ。第37回 問82(ガーグルベースンの使用)、37-87(口腔ケアの効果)とあわせて、口腔ケア全体の一連の流れ(準備→うがい→歯みがき・義歯ケア→舌ケア→仕上げのうがい)を体系的に理解しておくことが、様々な出題パターンへの対応力を高める。
選択肢の発展補足
口腔ケアの実施頻度は、毎食後が基本とされるが、体調や状況に応じて柔軟に調整される。義歯を使用している利用者では、就寝時に義歯を外して洗浄・保管する(義歯を装着したまま寝ると誤嚥や粘膜トラブルのリスクがある)ことも重要なケアの一部である。
上位資格・発展
歯科衛生士による専門的口腔ケア(PMTC:プロフェッショナルメカニカルトゥースクリーニング等)や、摂食嚥下障害のある利用者への間接訓練(口腔ケアを兼ねた嚥下体操等)がより専門的に扱われる。介護福祉士としては、日常的な口腔ケアを安全かつ効果的に実践する技術を身につけることが重要である。
出典と作り方
本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第37回介護福祉士国家試験(令和6年度)」の問題88です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。
解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。
執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。

