介護福祉士

介護福祉士 第37回 問題86生活支援技術

問題

介護福祉士 | 第37回(令和6年度) | 令和7年1月26日(日)実施・生活支援技術

次の記述のうち,左片麻痺の利用者を右側臥位から端座位にするときの介護として,最も適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回介護福祉士国家試験(令和6年度)」問題86

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 2
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

答えは2「利用者に右肘を支点にして上体を起こしてもらう」です。

左片麻痺の利用者を右側臥位(右を下にして横向き)から端座位にするとき、力の入る健側(右腕)の肘を支えにして、自分の力で上体を起こしてもらうことで、残っている力を活かしながら安全に起き上がることができます。

たとえるなら、動かしやすい方の腕を使って、自分の力で体を起こすのを手伝ってあげるイメージです。

👉 覚え方:右側臥位から端座位=健側(右)の肘を支点に上体を起こす。

ほかの選択肢:1左手(患側)でベッド柵をつかむよう伝えるのは、力の入りにくい患側に頼ることになり困難/3右脚をベッドから下ろす動作は起き上がりの一部の動作だが、これだけでは全体の起き上がり手順として不十分/4頸部を支えて上体を起こすのは不適切な支持部位(頸部に負担がかかり危険)/5端座位になった利用者の右側(健側)ではなく左側(患側)に立って支えるのが基本。

なぜこれが正解か

正解は2。左片麻痺の利用者を右側臥位から端座位にする際は、力の入りやすい健側(右腕)の肘をベッド面につけて支点とし、その肘を使って上体を起こしてもらうことで、利用者自身の残存能力を活かしながら安全に起き上がり動作を行うことができる。

各選択肢の解説

  • 1 左手(患側)でベッド柵をつかむように伝える対応は、力の入りにくい患側の腕に頼る動作となり、利用者にとって困難で不安定な起き上がり方になる。
  • 3 右脚をベッドから下ろす動作は、端座位に至るまでの一連の動作の一部ではあるが、これだけを取り出しても起き上がり動作全体の適切な介護方法としては不十分である。
  • 4 頸部(首)を支えて上体を起こす方法は、頸椎に負担をかける不適切な支持部位であり、安全な起き上がり介助の方法ではない。
  • 5 端座位になった後、利用者を支える介護者は、健側(右側)ではなく患側(左側)に立ち、バランスを崩しやすい患側を支えることが基本である。

覚え方・ひっかけ注意

片麻痺のある利用者の体位変換・起き上がり介助では、「健側の力を最大限活用する」「患側は支えを必要とする」という2つの原則を一貫して適用する。健側の肘を支点に起き上がる動作は、この原則の典型的な実践例である。

理論的背景

片麻痺のある利用者の起き上がり動作(側臥位から端座位)は、健側の筋力・関節機能を最大限に活用する自立支援の視点に基づいて介助される。具体的な手順としては、①側臥位になる、②健側の肘をベッド面につけて支点とする、③健側の手でベッド面を押しながら、肘を伸ばして上体を起こす、④同時に両下肢(または健側の脚を使って患側の脚も誘導しながら)をベッドの外に下ろす、という一連の動作で構成される。この動作は、人間が本来行う「起き上がりの自然な動作パターン」に沿っており、介護者が全介助で行うのではなく、利用者の残存能力(健側の筋力)を引き出す関わりが、生活リハビリテーションの視点からも重要とされる。

試験での位置づけ

片麻痺のある利用者の体位変換(起き上がり)介助は、生活支援技術領域の最頻出テーマの一つ。第36回 問84(立ち上がり)、36-87(衣服着脱)と共通する「健側を活用し、患側を保護・支援する」という一貫した原則のもとで、様々な動作場面(起き上がり、立ち上がり、着脱、歩行)を体系的に理解しておくことが重要。

選択肢の発展補足

起き上がり動作の介助にあたっては、介護者はベッドの高さを適切に調整し、利用者が無理な姿勢にならないよう配慮することも重要である。起き上がりが困難な場合は、ベッドの背上げ機能(ギャッチアップ、第36回 問83)を併用して段階的に上体を起こす方法も有効である。

上位資格・発展

理学療法学の分野では、起き上がり動作の運動学的分析(体幹の回旋運動、重心移動のパターン)に基づく、より専門的な起き上がり動作の指導・訓練方法が扱われる。介護福祉士としては、こうした基本原則を確実に体で覚え、利用者の残存能力を引き出す介助を実践することが求められる。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回介護福祉士国家試験(令和6年度)」問題86。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第37回介護福祉士国家試験(令和6年度)」の問題86です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。図は同センターのPDFから切り出したものです。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。介護保険制度・障害者総合支援法などは改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。