精神保健福祉士

精神保健福祉士 第26回 問題28|精神保健福祉相談援助の基盤

問題

精神保健福祉士 | 第26回(令和5年度) | 令和6年2月3日(土)・4日(日)実施・精神保健福祉相談援助の基盤

Jさん(16 歳,女性)は,母親(42 歳)と祖母(75 歳)の三人暮らしであった。 ある日,祖母が認知症のためU精神科病院に入院することになった。U精神科病院のK精神保健福祉士は入院に当たって,母親とJさんと面談をした。母親は離婚後,パート勤務しているが,経済状況は厳しく,二つの仕事を掛け持ちしていた。そのため,母親の帰りは遅く,Jさんが祖母の介護を担っていた。祖母から目を離せない時には,Jさんは高校を休んでおり,周りには相談できる人もいない様子であった。K精神保健福祉士は,Jさんにも専門的な支援が必要であると考え,Jさんの同意を得て関連する機関に連絡をした。 次のうち,K精神保健福祉士が行った活動として,適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第26回精神保健福祉士国家試験(令和5年度)」専門科目 問題28(精神保健福祉相談援助の基盤)

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 4
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

正解は 4

ブローカリングとは、支援を必要としている人を、その人に合ったサービスや機関に結びつける(仲介する)働きです。K精神保健福祉士は、祖母の介護を担って高校を休みがちなJさん(いわゆるヤングケアラー)にも支援が必要だと考え、本人の同意を得て関連する機関に連絡しました。これはJさんを必要な支援者につなぐブローカリングに当たります。

コーディネートは関係機関の役割を調整すること、コーピングはストレスへの対処、モデリングとシェイピングは行動療法の技法です。

なぜ正解か

正解は 4。ブローカリング(仲介)は、クライエントが必要とする社会資源を見極め、その資源へ結びつける機能である。K精神保健福祉士は、祖母の入院を機に、家族の介護を担い学校を休みがちで相談相手もいないJさんの状況に気づき、本人の同意を得て関連機関に連絡した。Jさんと支援機関とをつないでいるので、ブローカーとしての活動に当たる。

ほかの選択肢

  • 1:コーディネートは、すでに関わっている複数の機関・職種の役割や支援内容を調整し、まとまりのある支援にすること。本問は新たにつなぐ段階である。
  • 2:コーピングは、ストレスに本人がどう対処するかを表す概念で、援助者の活動ではない。
  • 3:モデリングは、手本となる行動を観察して学ぶ学習の方法。
  • 5:シェイピングは、目標とする行動に近づく小さな段階ごとに強化して行動を形成する行動療法の技法。

覚えるポイント

ソーシャルワーカーの役割は、ブローカー(仲介)、コーディネーター(調整)、アドボケーター(代弁)、メディエーター(媒介)などに分けて覚える。新たな資源へつなぐのがブローカー。

正解の位置づけ

正解は 4。ソーシャルワーカーの役割は、ブローカー(仲介者)、アドボケーター(代弁者)、メディエーター(媒介者)、イネーブラー(側面的援助者)、エデュケーター(教育者)、コーディネーター(調整者)などに整理される。ブローカーは、クライエントのニーズと社会資源を結びつける役割であり、資源を探し、紹介し、本人が利用できるように橋渡しする。本問では、祖母の介護のために学校を休み、周りに相談できる人もいないJさんの状況から、本人の同意を得て関連する機関へ連絡している。本人の同意を得ている点は、個人情報の取扱いと自己決定の尊重の両面で重要な手順である。

誤りの肢の論点

  • 1:コーディネーターは、複数の支援者が関わる場面で、支援が重複したり抜け落ちたりしないよう役割を調整する。「新たな資源へつなぐ」ブローカリングと「関わっている資源の間を調整する」コーディネートを区別する。
  • 2:コーピングはラザルスらのストレス理論の用語で、問題焦点型(問題そのものに働きかける)と情動焦点型(気持ちの整え方を変える)に分けられる。本人の対処行動を指し、援助者の機能を表す言葉ではない。
  • 3:モデリングはバンデューラの社会的学習理論に基づく観察学習。SSTでも、手本を示して練習する場面で使われる。
  • 5:シェイピングは、行動を小さなステップに分けて、目標に近づくたびに強化していくオペラント条件づけの技法。

関連論点

  • ヤングケアラー:子ども・若者育成支援推進法は、「家族の介護その他の日常生活上の世話を過度に行っていると認められる子ども・若者」を、国・地方公共団体等による支援の対象として明記している(2024年6月12日施行の改正で追加され、出題当時は法律上の規定はなかった)。本事例のJさんは、祖母の介護のために学校を休み、相談相手もいないという点でこの状況に当てはまる。支援のつなぎ先としては、学校(スクールソーシャルワーカー等)、市町村の福祉・子ども家庭の窓口、地域包括支援センター(祖母の介護に関して)などが考えられる。
  • 家族全体を見る視点:患者(祖母)の入院支援の場面で、家族の中の別の人(Jさん・母親)の支援ニーズに気づくことは、精神保健福祉士の重要な役割。母親の経済的困窮についても、生活困窮者自立支援制度などの資源が検討対象になる。
この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第26回精神保健福祉士国家試験(令和5年度)」専門科目 問題28(精神保健福祉相談援助の基盤)。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第26回精神保健福祉士国家試験(令和5年度)」専門科目 問題28(精神保健福祉相談援助の基盤)です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ。原文にふりがなが付いている語は、ふりがなも付けています)。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。精神保健福祉に関する法令・制度は改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

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